マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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菅生の納涼盆踊り

2010年09月26日 07時22分54秒 | 山添村へ
昼間に施餓鬼法要を営まれた山添村管生の十二社神社。

夜は村の納涼盆踊りに転じる。

舞台は境内だ。

中央には四方を竹で囲った櫓がある。

幕は紅白。

飲み物コーナーや子供たちのお目当ての綿菓子コーナーや輪投げコーナーも用意された。

宵闇が迫ったころ、夕食をたべ終わった村人たちがやってきた。

浴衣姿の男性、女性も多く見られる。



大人は冷たいビールに手がいき、子供は輪投げへと向かう。

「一年間のご無沙汰です。今夜は楽しく盆踊り大会を楽しんでください」と挨拶された。



第一幕はマイクを握ってカラオケ大会。

選ばれた人たちののど自慢が数曲唄われる。

そして出番は伝統を繋いできた管生のおかげ踊り保存会のみなさん。

手には白い房が付いたシナイを持って櫓を囲む。

唄い手は3人。

先輩から教わった歌を披露する。

囃子は太鼓だ。

ベテランの太鼓打ちは今年が服忌。

参加は遠慮されたことから急遽バチを持ったNさん。

春日の申祭りで榊の舞を演じた人だ。

ご婦人から節回しを教えてもらい打ち始めた。

おかげ踊りは「お陰おどり」と書く。



「アーヨイサー お陰阿波から ヨイセ、コラセー  踊りはー河内 アーヨーイセー コラセー せんぎょ(ナヤー) 初めはヨイリャ 大和から ササヤートコ セイノヨイヤナ コリャ アレワイサッサ コレワイサッサ ササナンデモーセー」の1番歌に続いて踊りを舞う。
 
2番 お陰なりやこいて わしのような者が 赤いおゆ巻き 買うてもろた
3番 揃ぅた揃いました 踊り子が揃うた 稲の出穂(でほ)より 尚揃うた
4番 お陰なりやこそ 世間の人は 欲をはなれて せんぎょする
5番 お伊勢参りに 扇をひろて 扇めでたい 末繁盛
6番 伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ 尾張名古屋は城でもつ

シナイを右手でもって左手で支え、振り回すように踊る。

4番の囃子を終えたときに扇に持ち替える。

そのとき、シナイは背中に挿す。

両手が空いて二枚の扇で舞い踊る。

優雅な踊りの1曲に拍手喝采だ。

菅生のおかげ踊りは奈良県の無形民俗文化財に指定されている。

かつては4年に一度、おかげ踊りが披露されてきたが高齢になったこともあり中断され伊勢参りだけになっている。

それが今夜の盆踊りで披露されているのだ。

歌い手や踊り子たちは伝統を先輩から引き継がれようとしている。

管生の夜はまだまだ長い。



中締めは豪華な花火が打ち挙げられた。

パーン、パーンと花火の音が山村に響き渡る。

徐々に花火の火が大きくなってきた。

締め花火は大玉だ。

脇坂火薬店から特別に仕入れてきた大玉花火は6千円。

値打ちがある花火はどこの花火大会にも負けないくらいだという。

2番幕がほどなく開いた。

歌うは再びカラオケのど自慢だ。

プロ級の歌い手も出演した。

2幕の締めは保存会が踊る「伊勢参り」だ。

「アーヨイサー お伊勢参りて ヨイヨイ アー飲んだかよお酒を アーヨイセコラ 天のナ 岩戸のソーレー 菊屋酒 ソリャヤートコセイ ヨーイヤナー アレワイセイ ア、コレワイセイ ソリャヨーイトセー」と1番。

2番 伊勢へ七度 熊野へ三度 愛宕さまへは 月参り
3番 お前百まで わしや九十九まで 共に白髪の生えるまで

踊り子に混じって村人も繰り出した。



最後、最後と言いながら納涼盆踊りが続く。

山添踊りや大和踊りなどの曲が入って総踊り。

何度も踊った。



踊りのあとは楽しみの抽選会。

籤を引く順番待ちの長い行列は少しも縮まらない。

「1等と3等はまだやでー」の声に出た玉は赤色。

粗品とは思えない生活用具を手にした。

(H22. 8.15 EOS40D撮影)
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