マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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北白木のオコナイ

2011年02月25日 07時35分02秒 | 桜井市へ
正月初めに行われている行事にオコナイがある。

大寺などでされている修正会にあたる行事が村々に広まり今日まで継承されてきたオコナイ。

国家安寧や五穀豊穣を願う祈りであるが、村となれば地区の安全祈願になるわけだ。

それは「おこなひ」と表記されてきた。

桜井市北白木でも正月始めに五穀豊穣を祈って村人が公民館にやってきた。

元はお寺(安楽寺)であったのだろう仏像を祀っている。

当番の人が作った松苗を供えて拝む。

灯明に火を点けて手を合わせるが、お経もなくオコナイはあっという間に終わった。



松苗は3、4本仕立ての松にモチワラ2束を縛り付けている。

そこには半紙で包んだ洗い米を紅白のこよりで括っている。

本尊の前に供えた松苗は食事を済ませたあと家に持ち帰る。



それまでは食事会。正月初めの行事だけにおせちと豆腐入りのイモ汁だ。

中身はといえば柔らかく煮たサトイモが丸ごと入っている。

家庭の味がする手作りのおせち料理を肴に酒を飲む。

これが白木の流儀。

いつものように和やかなムードに包まれた。

持ち帰った松苗は5月のかかりに再びお目見えする。

それは田植えをするときだ。

植え初めはたばった松苗を田んぼに挿してからだ。

花を一緒に挿しておく。

「気のもんやけど、昔からそうしているから」と話す五穀豊穣を祈る農家の行事である。

植え初めは「さびらき」と呼んでいる白木。

早苗がすくすくと育ってほしいという言葉でもある。

数軒になったようだが、そのときにお米をパラパラと入れたフキの葉を丸めたタワラも供える家があるという。

ワラ紐で括るなど仕様からすればそれはフキダワラであろう。

県内では絶滅寸前の豊作を祈る作法である。

その日は煎った豆をお米に入れて炊いた。

コガシのごはんは神棚に供える。

おにぎりにしてきな粉をまぶして食べた。

「このごろはしゃーへんようになったわ」と婦人たちは話す。

(H23. 1.14 EOS40D撮影)
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