マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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藤井のフクマル迎え

2011年02月17日 08時34分02秒 | 天理市へ
N家では31日に元の家がある垣内の地に竹を持っていく。

それは山の上の平らな地だ。

垣内で6軒の家人が集まってくる。

竹を組んで日が暮れる時を待つ。

ワラに火種を点けてそれを燃やす。

そのときに「フクマル コイコイ」と発声する。皆もそろって同じように発する。

天に近い山の上。竹を燃やして「フク」を迎えるのだ。

竹はポンポンと音を鳴らして破裂する。

竹が「はぜるのだ」という。

その音を遠くで聞いた婦人は家の門口を箒で掃く。

玄関を開けてその方向に向けて掃く。

その際に「フクコイ フクコイ」と囃すそうだ。

竹を燃やした火はローソクに移して提灯で持ち帰る。

家の神棚に供えるのだ。

竈があった時代はその火を移して竈の火種にした。

その火でアジゴハンを作る。

イロゴハンとも呼ばれたアジゴハンはアゲサンを必ず入れたそうだ。

竈はなくなり近代的なコンロになった。

だから「フクマル」の火は神棚だけになった。

除夜の鐘がなり明くる年になればイタダキの膳の作法をしていた。

時間は変わって朝にしている。

家族一同が揃ってイタダキをする。

それが家の正月始めの儀式である。

藤井は五つの垣内ごとにそれぞれでフクマル迎えをしている。

他の垣内ではどういう状態なのか見たことないから判らない。

北垣内の一人は家の裏でするらしい。

今年の年末は雪が降って寒かったから止めたと話す人も居る。

地域の家のすべてがしているでもない。

たまたまそれを見かけた子供は「何してんの」と不思議そうに見ていたそうだ。

(H23. 1. 8 EOS40D撮影)
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