マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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楢神社火舞神事

2010年03月07日 08時16分05秒 | 天理市へ
節分の厄除け神事とされる火舞(ひのまい)神事が行われる天理市の楢神社は上街道沿いに鎮座する。

四方を竹で囲い注連縄を張った護摩壇を境内に設えた。

昭和51年建立の鳥居は珍しい銅製である。

その鳥居にも注連縄を新しく張り替える。

護摩壇の前の祭壇に弓と五本の矢が置かれ、拝殿で神事が始まった。

始まったまもなく宮司と神主は境内に向かう。

四方や護摩壇を切麻(きりぬさ)で祓い清める。

宮司は本殿に戻るが神主はその場で鬼門から時計回りに四方を矢を射る。



その間、宮司は祝詞を奏上し続けていく。

そして、神主は灯明から松明に火を遷し護摩壇に点火する。

氏子らによる玉串奉奠が行われたあとは祈祷された護摩木を抱えて火中に投げ入れる。



家内安全、交通安全、身体堅固、夫婦円満、学業向上など様々な願いを読みあげて投入する。

その間、注連縄飾りを持ち込んで焼納する人もいる。

星祭りとも呼ばれる火舞神事は、人の思いは多種多様だがすべての願いを祈祷する。

(H22. 2. 2 EOS40D撮影)