マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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矢田寺仏名会

2009年02月02日 07時43分01秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市の市街地は夜のライトがチカチカしている日の出一時間前の朝六時。

本堂に明かりが灯った矢田寺。

昨日は氷が張った寒い日だったが今朝は穏やかな日を迎えた。

静けさのなか境内を歩く音だけが聞こえ、堂内には六人の僧侶が座している。

太鼓が打たれ鐘が撞かれると始まった仏名会のお勤め。

知らず知らずにつくってしまった罪などを懺悔して身や心を浄める法要で仏さんや菩薩の名を唱える。

三千仏名経を読誦する仏名会は各寺院で、一年間の締めくくり歳末のこの時期に行われている。

「懺悔の心 あることなしに」ともろもろの修業せし本尊延命地蔵の前で祈りを捧げる。

「願わくば五十三仏を礼拝し なむー」と唱えて五体投地。

立って祈り、座って祈りを繰り返す。

合唱が堂内に響き渡る。

そして仏名経が僧侶に手渡され始まった仏名会法要。

「なーむ いっさいぶつみょうきょう」と、過去、現在、未来の三千の仏に1年間の罪を懺悔して仏名を詠みあげる。

始まってから一時間後、ようやく朝日が昇りだし、堂内には浄められた朝焼けの光りが差し込んだ。

(H20.12. 9 Kiss Digtal N撮影)