本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

ヒトラーの贋札

2017-04-22 10:14:22 | Weblog
■本
30 大合格 参考書じゃなくオレに聞け!/中田 敦彦
31 宣伝担当者バイブル/玉井 博久

30 オリエンタル・ラジオのあっちゃんによる教育お悩み相談の回答をまとめた本です。オンライン教育サービス「スタディサプリ」に連載されていたものをまとめたということで、質問は勉強だけでなく、恋愛、友達付き合い、部活など多岐にわたるものの、回答内容は学生の勉強の合間の息抜きコンテンツということもあってか、結構あっさりとしています。ご自身の受験勉強の経験から導き出された回答は説得力があり、その伝え方もさすがの一言です。中三の長男にも読ませたところ、楽しみながらもそれなりに思うところもあったようです。しっかり筋の通った考えをお持ちの方だと思いますので、こういう一問一答形式ではなく、きちんとした教育論も読んでみたいと思いました。

31 江崎グリコで広告担当をされている方の、広告主側の立場に立った広告論です。「シェアハピ」など派手なキャンペーンのイメージが強いグリコさんですが、「商品を広告の主役にする」など、「宣伝担当者バイブル」という挑戦的なタイトルから受ける印象とは異なり、地に足のついた意見が多いです。生活者の行動データを取得し、広告効果測定に力を入れるなど、デジタル時代の環境変化にも丁寧に目配りをされていて、「広告でモノが売れる時代は終わっていない」という、広告の可能性に真摯に取り組まれている姿勢も印象に残ります。単なる精神論に終わらず、宣伝担当者としての具体的な取り組み姿勢を提案されているので参考になります。


■CD
19 Cypress Hill/Cypress Hill

 90年代初頭に人気が高かったヒップホップグループ、「サイプレス・ヒル」のデビュー作です。過激な歌詞に印象的なリズムの緩めのトラックが独特の個性を醸し出しています。メンバーがラテン系ということもあってか、ダウナーな世界観にもかかわらず、根本のところはお気楽な感じが伝わってきて、聴いていて妙にリラックスします。いろんな意味での「ヤッたヤられた」中心のラッパーの世界観からずれているところも、評価が高い理由なのかもしれません。


■映画
22 ヒトラーの贋札/監督ステファン・ルツォヴィツキー
23 夜は短し歩けよ乙女/監督 湯浅 政明

22 敵国経済を混乱させるために、ナチスにより偽札作りを強要されたユダヤ人を描いた実話をベースにした作品とのことですが、リアリティと脚色のバランスが絶妙で、ダレることなく集中して楽しめました。強制収容所でのナチスの非道ぶりを描きつつも、ナチスや収容されているユダヤ人の個々人が、大きな歴史の流れに翻弄されつつ、それぞれの事情を抱えていることが丁寧に描かれていて、善悪を乱暴に切り取る安易な二元論に陥っていない点に好感を持ちました。また、偽札づくりで捕まった過去を持つ主人公も、単純な被害者ではなく、したたかな犯罪者の側面を持つ複雑な人物として描かれていて、作品に深みを与えています。主人公の葛藤や心の傷を巧みに描きつつも、どこか希望を残すエンディングも後味がよく、とても優れた作品だと思います。

23 ストーリー、映像とも癖がかなり強いですが、ハイテンションな冒頭から一気に作品世界に引き込まれます。個性的な登場人物と、幻想的な舞台背景に、私自身の学生時代の思い出が交じり合って(私自身は京都で学生時代を過ごしたわけではないですが、京都の持つ学生街という雰囲気が見事に表現されています)、とてもノスタルジックな気分になりました。基本的な構造は、ボーイ・ミーツ・ガールもので、恋愛下手な主人公二人が結ばれるまでじらしにじらされますが、そのじらし方がかなりトリッキーで、先の読めない展開が癖になります。最高潮の学園祭のあと、物語のテンションが落ちてダレてしまったのが少し残念ですが、これまでにない作品を作りたいという高い志が伝わってくる素敵な作品です。
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