【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

【マリーアントワネット】

2007-02-11 | 映画・演劇・ミュージック・コンサート
宝塚の「ベルサイユのばら」をこよなく愛するヅカ・ファンにとってやっぱりこれは観るべきでしょ。と、いう想いで観に行ってきました。
「ベルばら」のオスカル・コムちゃんにはまってしまった友人と一緒に・・・・

オーストリア皇女マリーは、14歳にしてフランス王太子ルイ16世の元へ嫁ぐことになりました。これはいわゆる政略結婚そのものですね。マリーの母親の命令でした。
一枚の写真(肖像画)を胸に抱いて・・・・
結婚生活に胸を膨らませていたが、待ち受けていたのは、口さがないベルサイユ宮殿の人々と、愛情のない夫婦生活。ルイはぼんぼんがそのまんま大人になったような人。
趣味が錠前作り、狩猟ときてる。後継者を望む周囲の期待にもルイは夫婦生活まるでダメ男。
愛情深く育ったマリーだったが、悪意溢れる噂に傷つき、やがて贅沢なドレスやパーティーに心の安らぎを求めるようになる。

とある仮面舞踏会でスウェーデンの王太子フェルゼンに一目惚れ、彼はいわゆるところのプレイボーイ。(ベルばらではこのフェルゼンにオスカルが恋するんですよ。アンドレのオスカルを想う一途さにやがては気付くのですが・・・)
このフェルゼン、彫りが深くキリッとしてて、すてき!!カッコイイ!!とミーハーしても惜しくはない俳優さんでした。

マリーアントワネットというと、浪費家で傲慢な女王というイメージが強いですね。
(ベルばらでは民衆が一滴のミルクさえ手に入らないというときに女王はミルク風呂に入っていた、というエピソードが織り交ぜてあります)
しかし、この映画でのマリーは、プライベート用に農場を作り、自然の中で子育てをした、愛情溢れる母親としての王妃でした。
しかし、民は革命を起こしバスティーユの牢獄を襲うのです。(ベルばらでは民衆の先頭に立ってバスティーユを攻撃するのはオスカルなんです。自由と、平等と、友愛の為に・・・・)私たちが知っているマリーアントワネットは、革命側が作り上げた虚像であり、映画のシーンにもありましたが有名な「パンがなければケーキを食べればいい」という言葉も真実ではないそうですよ。
誰も知らなかったマリーアントワネットの真実に驚かされましたね・・・

全編を彩るスウィーツやドレスにうっとり。
音楽もポップ。いわゆるフツーの歴史劇とはちょっと違いましたなぁ・・・

それからね、ソフィア・コッポラ監督(新進気鋭の女性監督なんですって)も「教科書に出てくるアントワネットを撮るつもりはなかった」と言うてはるそうですよ・・・