『妻は、くノ一』、『耳袋秘帖』など数々のヒットシリーズを持つ、時代小説作家の風野真知雄さんが、
歌川国芳と猫をテーマに描いたのが「歌川国芳猫づくし」。
日曜日に神戸市立博物館で「俺たちの国芳 わたしの国貞」展を観てきたので、
前から気になっていたこの本を博物館からの帰りに購入。
歳をとって老いを恐怖し、葛藤する国芳の姿が、
七編の物語で語られます。
全編に猫が登場するのですが、あくまで狂言回し。
主役は 国芳です。
登場人物に複雑さは無いので、「等伯」を読んでいたときのようなわかりにくさは無く、
あっという間に完読です。