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自分の運命を信じて前に進む

『八月の光』は全体的に暗い話なのだが、その中でも明るい存在がリーナという若い娘である。

彼女は「どうしようもないバカ男」にひっかかって妊娠し、大きなお腹をかかえながら、その男を追ってジェファソンという町にやってくる。リーナの凄いところは、人を信じ、運命を信じ、自分を信じる力の強さである。ポジティブなパワーが半端ないため、周囲の人々がつい助けの手をのべてしまうのだ。

どのような状況だろうと、何があっても決して動じないリーナ

「まだ四週間も旅してないのに、もうジェファソンに来たのね。まあ、ほんとに。人間って、ほんとに動くことができるものなのねえ」(上巻p.45)

「まあ、ほんとに。人間って、ほんとに動くことができるものなのねえ。あたしたち、アラバマを出てから二ヶ月も経っていないのに、もうテネシーにいるだなんてね」(下巻p.383)

余計な心配をせず、自分の運命を信じて前に進む。リーナのように生きてみたい、と思った。

出所:フォークナー(諏訪部浩一訳)『八月の光(上・下)』岩波文庫
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