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真面目さと謙虚さは世界一

『シブすぎ技術に男泣き!』の著者である見ル野栄司さんは、文庫版のあとがきに次のように書いている。

「ものづくり企業さんへの取材も沢山させていただき、いろんな奇人変人賢人才人エンジニアさんたちと会って、勉強になり、もっと応援したいと思った次第です。日本人の真面目さと謙虚さは世界一ですので、もっともっとハイスペックないいものを作って世界を驚かせていただきたいです」(p.158)

「日本人の真面目さと謙虚さは世界一」という点が響いた。

真面目さと謙虚さがある限り日本は大丈夫だと思うが、それらが失われてしまったら危ない、と感じた。

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『シブすぎ技術に男泣き!』(読書メモ)

見ル野栄司『シブすぎ技術に男泣き!』KADOKAWA

元メカトロニクスエンジニアの見ル野さんが、日本における中小企業のモノづくりを漫画で綴ったルポルタージュ(?)である。

いろいろな中小企業の職人やエンジニアが登場するのだが、一番インパクトがあったのは、見ル野さんが以前勤めていたゲーム関連メーカー(倒産したらしい)。

その中で最も印象に残ったのが、「客に喜ばれるが儲からない(エンジニア)職人、山口さん」である。

企業にとって、アフターサービスをしすぎると人件費がかかり赤字になる。しかし、山口さんは、とことんお客さんをフォローしてしまうのである。

「いつまでやってんだ!大赤字だぞ!ある程度いったらメンテナンスは自分でやってもらうんだよ!」

「山口んさ連休だって…家族旅行かなぁ?」

「最近ずっとだったしなぁ、疲れてたんでしょ」

「と思ったが実は休みと見せかけて 行っていた」(注:顧客のところに)
(p.95)

この箇所を読み、「これこそ日本のエンジニア」だと思った。
(いい意味でも、悪い意味でも…)








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金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい

金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい
(ヘブライ人への手紙13章5節)

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その時その時を懸命に生きる

女優の江波杏子さんといえば「個性派俳優」のイメージがある。

17歳のときに映画界に入り、女賭博師シリーズ17本に出演したものの、所属していた大映が倒産。1年後に出演したインディーズ映画『津軽じょんがら節』でキネマ旬報主演女優賞に輝く。

さぞや自分軸を明確にしてキャリアを歩んできたのかと思いきや、どうも違うようだ。

「テレビに出る人はタレントと呼ばれ、若い頃からキャラクターを確立している人が多いけれど、私は与えられた役をこなしてきたにすぎないので、そういう感覚はどうも馴染まない。その時その時を懸命に生き、流れ流されここに来たから分岐点と言えるものがないんです」(p.3)

これを読み、バルセロナオリンピックの400mで日本人60年ぶりのファイナリストになった高野進氏の言葉「ポジティブ・ノンレジスタンス(肯定的な無抵抗)」を思い出した。

あれほどの個性を発揮している江波さんが「流れに任せてここまで来た」という点が意外だった。

次の言葉も気になる。

「どんな場合であっても役者というのは、素材にすぎません。そこに転がっている机や椅子と同列のものだと、若い頃から口酸っぱく言われてきました」(p.3)

素材としての自分を意識して、その時その時を懸命に生きることが大事なのかもしれない。

出所:ビッグイシュー日本版 Vol.299, p. 3.


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愛と正義を保ち、常にあなたの神を待ち望め

愛と正義を保ち、常にあなたの神を待ち望め
(ホセア書12章7節)

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杉氏の家風

吉田松陰や妹・文を育てた杉氏の家風について。

文が久坂家に嫁に入るとき、松陰は次のように語ったらしい。

「お父さまお母さまの平素の訓えをな、忘れるなよ。それにわが杉家には、まことに立派な家風がある。それは第一に先祖を尊びたまうこと、第二には神明を崇めたまい、第三には親族と睦じくしたまい、第四には学問を好みたまい、第五には田畠のことを親(みずか)らしたまい、勤労を尊び、勤倹質素を重んじたまうこと。こういうことは、どこの家に移しても決して恥ずかしくないことじゃ」(p.177-178)

これらは、よく考えてみると伝統的な日本の価値観である。

日本人が大切にしてきた考え方を実践するとき、優れた人が育つのではないだろうか。

出所:田郷虎雄『久坂玄瑞の妻』河出文庫
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『久坂玄瑞の妻』(読書メモ)

田郷虎雄『久坂玄瑞の妻』河出文庫

大河ドラマ「花燃ゆ」でも知られる久坂玄瑞の妻(&吉田松陰の妹)・文の物語である。

本書でインパクトを感じたのは、久坂玄瑞でも、その妻・文でもなく、吉田松陰を育んだ杉家の家風である。

非常にオープンで、学びの雰囲気に満ちており、かつ人間を尊重する家だからだ。なぜ、そうした家風になったのか?

「松陰の学問の緒(いとぐち)は、父百合之助自身によって手ほどきされた。それは非常に風変りな方法によってであった。武士とは名のみで、自ら耕し、自ら蒔き、自ら野に草を刈り、自ら山に薪を拾う、そういう勤労の生活を続けていた百合之助は、その田に畠に山に野に、常に二人の幼い息子を伴うた。そして、耕しながら、蒔きながら、刈りながら、拾いながら、そのひまひまに書が講ぜられ、光輝ある皇国の歴史が説かれた」(p.129)

そういえば吉田松陰の『留魂録』にも、人生を四季にたとえた表現があったのを思い出した。自然と勤労と勉学が一体化している点がすごい。

松陰が自宅で幽閉中に、様々な若者を教えていたときの様子も印象的である。

「母の滝子は、むろんのこと、自身が穏健な人物で、穏健なことを好む父や兄も、それを深く喜んだ。そして彼等は、子であり弟である松陰について、自分達も学び、また、ひたすら松陰の心の静穏ならんことを祈って、なにくれともなく松陰をいたわり庇った」(p.143)

子や弟からも積極的に学ぼうとする雰囲気に少し驚いた。

さらに、杉家には、婦人の修養のために月1回の勉強会があり、なんと30年間も続いたらしい。

こうした家風が松陰を生み、さらに、歴史を動かす人物を輩出するのを後押ししたのだろう




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あなたがたは地上に富を積んではならない

あなたがたは地上に富を積んではならない
(マタイによる福音書6章19節)

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『下町ロケット2 ガウディ計画』(読書メモ)

池井戸潤『下町ロケット2 ガウディ計画』小学館

『下町ロケット』はイマイチだったけれど、第二弾の本書は面白かった。テーマが医療だからかもしれない。

子どもが使う心臓弁を開発するストーリーなのだが、開発に行き詰ったときに、担当者が病院を訪れて子供たちと交流し、やる気を取り戻す場面がある。

ここを読んでいるとき『小さな命が呼ぶとき』(ジータ・アナンド著、戸田 裕之訳、新潮文庫)を思い出した。この本の中でも、難病の薬を開発するため、患者と交流させることで研究者を奮起させるシーンがあるからだ。

自分の働きによって他人が喜ぶのを実感するとき、人は心の底からやる気がみなぎるのだろう。

普段の仕事の中にも、そうした情報を意図的に流すことが大切なのではないか、と感じた。
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「思い」の共有と継承

1817年生まれの思想家ヘンリー・ソローは、米国ボストンの郊外にあるコンコードに生まれ育った。そして、ウォールデン池がある森で2年数か月を過ごし、そのときの経験をもとに名著『森の生活』を書く。

ちなみに、ソローはハーバード大学出身なのだが、その頃のハーバードは田舎の現地大学にすぎなかった、という点に少し驚いた。イギリスの大学に追いつき追い越せという雰囲気だったという。

感銘したのは、現在でも、この地には、「自然とともに生きること」を提唱したソローの考え方が根付いているということ。

1990年、コンコードに大型土地開発プロジェクトがもちかけられた際、地元の人々はNPOを立ち上げて、ソローの住んでいた森を買い取ったらしい。その後も、14の開発プロジェクトが起きるたびに、全米の支援者の支援を受けながらことごとく土地を取得していく。

個人の思想が、その地に浸透しているという点がすごい。「思い」の共有、「思い」の継承の大切さを感じた。

Skyward, 2016.11, p.30-41
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