「ザ・インタープリター」

2005年06月08日 | 映画
監督/シドニー・ポラック
ニコール・キッドマン/ショーン・ペン/キャサリン・キーナー 他
アメリカ/2005年

 哀しみは、これで終わりにしたかった

ケネディ大統領暗殺事件の「JFK」や、女スパイと秘密捜査官の悲恋「シュリ」のような。スリルあり、アクションあり、暗殺計画ありの作品。ある共和国の大統領暗殺計画をめぐるサスペンス・ドラマ。

過去を失い、過去を秘密にしている多言語を操る国連通訳(ザ・インタープリター)。嘘を直感で見破る捜査官(シークレット・サービス)は、最近妻を失ったばかり。
2人が喪失の痛みを共有して、絆で結んでいくところに、グッとくる。

この共和国に暮らすクー族の言い伝えの中から。
復讐は悲しみの安易な産物にすぎない。クー族の人々は、命を助ければ悲しみから解放されると考えているのだ。
この言葉通りだと、テロはなくなるかもしれません。
話のキーにもなるクー語には、正直笑ってしまった。エキセントリックSFコメディ「不思議惑星キン・ザ・ザ」を思い出す。キン・ザ・ザ星では'クー'が公用語。挨拶も会話の90%が'クー'、怒るときだけ'キュー!'なのだから。
あと国連ニューヨーク本部内で実際撮影されたシーンは圧巻。

(メモ)
ズワーニ → マトボ共和国の独裁的大統領。テロの多発する国内情勢について国連で演説するが…。
ゾーラ → 反ズワーニ。シルヴィアと関係がある?大量虐殺に反対する平和主義者。
クワン・クワン → 反ズワーニ。アメリカに亡命中。

★★★ (5点満点、★=1、☆=0.5)

@MOVIX


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