この記事は、新横浜駅に停まってしまった新幹線の中で書いています。
今は6月21日から22日に日付が変わったところです。
もう3時間以上停まってます。
明日の患者さんに間に合うのかな?
→結果的には朝4時半に大阪に着き間に合いました!
🍓ひざの痛みを訴えている患者さんを目の前にした時、まずはひざの痛みの原因が膝関節の中なのか?膝関節の外なのか?を診察しなければなりません。
診察力が問われる場面ですね。
本日の題『膝関節関節包内の炎症とは?』、これが膝関節の中の痛みの原因です。
膝関節関節包(袋)のイメージはこんな感じです。(ピンクの丸内)
ももにある大腿骨や、ひざ下にある脛骨(けいこつ)の表面には骨を包んでいる骨膜があります。
骨折をすると、骨が折れるから痛むのではなく、骨の表面にある骨膜が傷つくから激痛が起きるのです。
骨折について、ある方は「お産より痛い。」と教えてくれました。
かつて私は麻酔なしで骨折を元に戻す仕事をしていましたので、骨折の場面には数多く立ち会ってきました。
この大腿骨の骨膜はももを下の方に下がると膝関節関節包になります。
同様にスネにある脛骨(けいこつ)の骨膜はひざに向けて上がってくると膝関節関節包になります。
従って、この関節包には神経が豊富で、炎症が起きると激痛を感じるようになっています。
多くの場合、ケガなどのはっきりとした原因がありますが、原因不明で膝関節の関節包に炎症が起きることもあります。
もちろん、菌やウィルスによる感染も起こりえます。
膝関節関節包内に炎症が起きるとひざには次のような症状が出ます。
1、発赤
2、腫脹
3、疼痛
4、発熱
5、機能障害
これが医療系国家試験に必出の炎症の五大徴候です。
つまり、膝関節関節包内に炎症が起きると、ひざは赤く腫れあがり痛みを伴って熱を持ちひざの動きが悪くなるのです。
先の記事でも書きましたが、皆さんが触って確認できる簡単な方法は『熱感』を調べることで、後は眼で見たり膝関節を屈伸してみるとほとんどのことがわかるでしょう。
膝関節関節包内に熱が出ると、それを冷やすために関節の中に水が溜まります。
この水は黄色い色で、炎症を抑えるためには必要なものです。
ただ、あまりにも溜まり過ぎると関節包内がパンパンとなり痛みを出しますので、このような時は水を抜いて良いのです。
水を抜いても癖になんかなりません。
炎症が治れば水は自然と溜まらなくなります。
皆さんが病院で水を抜かれた時に、水の色がピンクや赤色になっている時は、膝関節包内に出血があるということになります。
ケガの後には多い現象です。
出血が止まれば徐々に黄色い水の色に戻ります。
病院で膝関節包内の炎症を見つけるためには、触診、視診の他に関節可動域検査や水が溜まっているかどうかを調べる膝蓋跳動(しつがいちょうどう/flaoting patella)テストなどの諸検査を行わなければなりません。
レントゲン写真はほとんど役にたちません!
皆さんが病院にかかる時、担当医師の力量をみるときの参考にして下さい。
まずは、問診、触診、視診などの基本的診察法が重要なんですね。
膝に関する諸検査法は別に記事にしたいと思います。
皆さんの膝はどうですか?
左右を比べて、皮膚の色、太さ、熱さ、動き、痛みに左右差が有りますか?
ゆっくりと左右の膝を眺めてみてください。
そして、膝関節関節包内に炎症があるのかどうか判断してみて下さい。
もしも、炎症がないと判断できて、それでも痛みがあるようなときは、膝の痛みは膝関節の外の痛み、つまり筋肉性の痛みである確率が非常に高くなります。
もしも、膝関節関節包内に炎症があると判断されたときにはどうすればいいのでしょうか?
それは、次回のおた、おた、お・た・の・し・み・に!
関節の痛みは、本当に関節の痛みですか?
今は6月21日から22日に日付が変わったところです。
もう3時間以上停まってます。
明日の患者さんに間に合うのかな?
→結果的には朝4時半に大阪に着き間に合いました!
🍓ひざの痛みを訴えている患者さんを目の前にした時、まずはひざの痛みの原因が膝関節の中なのか?膝関節の外なのか?を診察しなければなりません。
診察力が問われる場面ですね。
本日の題『膝関節関節包内の炎症とは?』、これが膝関節の中の痛みの原因です。
膝関節関節包(袋)のイメージはこんな感じです。(ピンクの丸内)
ももにある大腿骨や、ひざ下にある脛骨(けいこつ)の表面には骨を包んでいる骨膜があります。
骨折をすると、骨が折れるから痛むのではなく、骨の表面にある骨膜が傷つくから激痛が起きるのです。
骨折について、ある方は「お産より痛い。」と教えてくれました。
かつて私は麻酔なしで骨折を元に戻す仕事をしていましたので、骨折の場面には数多く立ち会ってきました。
この大腿骨の骨膜はももを下の方に下がると膝関節関節包になります。
同様にスネにある脛骨(けいこつ)の骨膜はひざに向けて上がってくると膝関節関節包になります。
従って、この関節包には神経が豊富で、炎症が起きると激痛を感じるようになっています。
多くの場合、ケガなどのはっきりとした原因がありますが、原因不明で膝関節の関節包に炎症が起きることもあります。
もちろん、菌やウィルスによる感染も起こりえます。
膝関節関節包内に炎症が起きるとひざには次のような症状が出ます。
1、発赤
2、腫脹
3、疼痛
4、発熱
5、機能障害
これが医療系国家試験に必出の炎症の五大徴候です。
つまり、膝関節関節包内に炎症が起きると、ひざは赤く腫れあがり痛みを伴って熱を持ちひざの動きが悪くなるのです。
先の記事でも書きましたが、皆さんが触って確認できる簡単な方法は『熱感』を調べることで、後は眼で見たり膝関節を屈伸してみるとほとんどのことがわかるでしょう。
膝関節関節包内に熱が出ると、それを冷やすために関節の中に水が溜まります。
この水は黄色い色で、炎症を抑えるためには必要なものです。
ただ、あまりにも溜まり過ぎると関節包内がパンパンとなり痛みを出しますので、このような時は水を抜いて良いのです。
水を抜いても癖になんかなりません。
炎症が治れば水は自然と溜まらなくなります。
皆さんが病院で水を抜かれた時に、水の色がピンクや赤色になっている時は、膝関節包内に出血があるということになります。
ケガの後には多い現象です。
出血が止まれば徐々に黄色い水の色に戻ります。
病院で膝関節包内の炎症を見つけるためには、触診、視診の他に関節可動域検査や水が溜まっているかどうかを調べる膝蓋跳動(しつがいちょうどう/flaoting patella)テストなどの諸検査を行わなければなりません。
レントゲン写真はほとんど役にたちません!
皆さんが病院にかかる時、担当医師の力量をみるときの参考にして下さい。
まずは、問診、触診、視診などの基本的診察法が重要なんですね。
膝に関する諸検査法は別に記事にしたいと思います。
皆さんの膝はどうですか?
左右を比べて、皮膚の色、太さ、熱さ、動き、痛みに左右差が有りますか?
ゆっくりと左右の膝を眺めてみてください。
そして、膝関節関節包内に炎症があるのかどうか判断してみて下さい。
もしも、炎症がないと判断できて、それでも痛みがあるようなときは、膝の痛みは膝関節の外の痛み、つまり筋肉性の痛みである確率が非常に高くなります。
もしも、膝関節関節包内に炎症があると判断されたときにはどうすればいいのでしょうか?
それは、次回のおた、おた、お・た・の・し・み・に!
関節の痛みは、本当に関節の痛みですか?