春休みから5月末までの二月、息子嫁の入院で小学校三年の孫を預かっていました。
家内は義母の世話が二日に一度留守になるので、私が宿題を横目でながめ、朝小学校の近くまで車で送っていき、夕方は環状線に乗ってJR「玉造」まで来る孫を迎えに行くという、バタバタとした濃厚な二月を過ごしました。
息子嫁も5月の末に退院して、普段通りの静かな(”寂しい”とも言う)生活に戻りました。
バイオリンのシーナきのはらさんから彼女がバンマスを努める「第2回ラテンジャズナイト」の案内をFacebookで知り、早速予約を入れました。
4月・5月と「セントジェームス」でのライブに行けなかったので、ちょっと久しぶりのライブで楽しみです。
会場のSoap Opera Classicsは心斎橋のアップルを西に入って一筋目の角のはず。ところが、結局は場所が分からなくてシーナさんにTEL。
角のビルの4階ということに気づきませんでした。
開演の7:30には満席です。
シーナきのはらさん(Vn)
森村献さん(P)=ピアノの音色が活き活き!!
ヤマダヨシオさん(Bas)
亀崎ひろしさん(Timbal)
浜野徳治郎さん(Conga)
一曲目から、余分な力の入らない熟練した4人からあふれ出る楽しいリズムとサウンドでラテンの香りがプンプン!!
「音を楽しむってこういこと!?」
「やっぱりラテンのリズムはええなあ!!」
演奏の4名の楽しんでいる様が、サウンドにのって伝わりお客さんも楽しそう!!
二部でピアソラの「忘却」を初めて聞きました。
ピアソラの亡父のために作った「アディオス・ノニーノ」も好きなのですが、この「忘却」を聞き私の心の中にある故人や「失ったヒト」を思い出して涙が止まりません。
20年前に早世したご主人の墓参りを終えられた私の知人から、今朝下のような文章を目にしました。
彼と出会った頃に言われた
「君が生きている限り君を全力でサポートする」
の言葉の深い意味がやっと分かった気がします。
当時はなんて、キザな言い方!と一笑に附していました。
彼が生きている限り私を守る、ではなく
私が生きている限り守る。
この言葉の有り難さを噛みしめた気持ちの良い朝でした。
この文章も頭の中をグルグル・・・。
- 当日の「忘却~リベルタンゴ」(池田洋一さん撮影・youtube)
- アンコール「コーヒー・ルンバ」(池田洋一さん撮影・youtube)
久しぶりに、ラテンのリズムが刻む「コーヒー・ルンバ」を聴くことができました。
シーナさん! 次回も必ず行くから、実現してくださいね。
ライブが終わって、帰り道が同じ方向の安土さんとお話ができて心静かで豊かな気持ちになれました。