Bunkamura シアターコクーン 12/16(火)
チラシを観た時、ちょっと拒否反応が…
「箱の中の女」っていう題名なもんだから、
ギュ~っと箱の中に入ってるんだよね。女が。
その閉塞感がイヤで…(ウ~ム)
閉所恐怖症でもないのになぁ。
でもって、このコラボにビックラ!
岩松了と一青窈がタッグ組むって!?
横目で気にしてたんだけど…なんとチケットが♪
音楽劇 箱の中の女
作・演出:岩松了
作曲・音楽監督:小林武史
出演・作詞:一青窈
出演:柏原収史/水橋研二/山中聡/村杉蝉之介/杉本哲太
12月10日~25日 Bunkamuraシアターコクーン
12月27日~29日 シアター・ドラマシティ
岩松了といえば、『時効警察』の課長!
グハハハ(思い出し笑い)
え?あのおじさんが何すんの?(だぁねぇ)
本業は、作・演出家なんだぴょ~ん。
もっとも自分で書いた舞台の1場面に
ひょっこり出ては、妙な笑いを醸し出すって人だけど。
港に運ばれてきた木箱。
男達がゴソゴソいじくっているー。
あそこから出て来るの?女が?
…と思ってたら!
私の目の前に、一青窈!
通路のすぐ後ろの席(I列)だったんだけど。
グワ~~!!ドドドアップっっっ!!
しかも歌いだすっっ。
なんかイイ香りがする♪
ドーランとか髪とか衣装から醸し出されてるのな。
それとも香水かしらん…ハヒハヒィィィ。
これが安蘭けいさまだったら悶絶してるね。
ハっっ!またヅカーモードのスイッチが入っちったよ。
いかんいかん…。
えっと実は、一青窈の歌を一曲も知らなくって…。
歌番も見ないもんで…。
Jポップのサウンドって、こういうのね。
フンフン…イイねぇ♪
本当に久しぶりに耳にするもんで…。
華奢な身体が、音楽に乗って
ユラユラ揺れながら舞台へ歩いて行って…
箱の中に入ったー。
物語の最初に出てきたのは、「ロク」という男の名。
彼が女と出会い、
彼女が組の抗争に巻き込まれー。
いや、組の人間と彼女は知り合いでー。
飛行機の墜落事故で死んだ女は、
彼女の身替りでー。
ロクは密貿易に手を染めていてー
波止場を舞台に、孤独な人間同士が
交差する時、そこに生まれるものはいったいー
ウウ~ン♪サスペンスだぁあ。
照明暗いし、アンダーグラウンドだし。
プププなお笑い所がなかったら、香港電影じゃん♪
「音楽劇」ってピンとこなくて、
トンチンカンなもんだったら、ど~しよう。
そう後ろ向きだったりしたんだよね。(ファンの方ごめんなさい)
最初は、
歌詞が聞き取り難かったりもしたんよね。
これは私の脳内の音楽回路が、
作動してなかったからなんだろう…。
でも、グイッグイッ!
気がつくと岩松了ワールドにドップリ♪
ダークな色彩の摩訶不思議な空間を漂ってるー
『竹中直人の会』とか、『三人姉妹(國村隼・緒川たまき)』
なんかを観てはいるけど、
私ってば、岩松了作品ひっさしぶりなんだぁ♪
ミステリアスな女、一青窈はジューシー♪
台詞と歌のミックスで、
劇空間を自由自在に飛翔する♪
劇中歌がCDになったら買うよぉ♪
ヒラリっと動くワンピースの裾とか、
襟元や袖のフリル。
光沢のある靴が、ツボにビビビ!
何度か着替えるんだけど、意味ある気がする。
どの色にも♪
男性陣の衣装もさり気なくステキ。靴もイイ♪
装置も何気に凝ってるぅ♪
舞台の奥が、見えないけど…海。
その手前にコンクリートの塀。
センターが八百屋舞台で、
上下は、
ロクやヤンの家になって出たり引っ込んだり。
時々、空をかもめが数羽飛んでるのさ。
あ、女が海に飛び込む!
あの重力感にクラクラ~っ♪なんだかステキ。
座席がとってもナイスだったから、
何もかもがグ~ゥに感じられたのかも。
もっと後ろだったら、味わえなかったのかも。
座席の魔力ここにありー。
客層はサラリーマンも多くって、
演劇というより音楽ファンって感じ。
でも、
チケットがあんまり売れてないっぽいけど…。
公演回数が多いし、
演劇好きが大挙して押し寄せないとキツイのかなぁ。
劇が終わって後に残ったのは、
ミステリアスなムードと清々しい空気。
この舞台に出会えて得した気分(ルン♪)
シアターコクーン asahi.com
江戸川乱歩の「芋虫」とウイリアム・ワイラー監督の「コレクター」と言う映画が混ざった映画でしたが、「箱の中の女」は、そこまでおドロしく無いのですね。
ミュージカルとも違うようですね。
「コレクター」ですか。好きですよ♪
「芋虫」ですか…読んでみたいです。
おどろおどろしいムードはあんまり感じませんでした。
ああ、ミュージカルとは全然違います。
そういう世界や音楽好きな人は、たぶんもっと歌ってくれ~。だったと思う。
演劇という空に、歌という雲が時々フワ~っと現れる感じでした。
これが「音楽劇」なのね。と納得。