アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

近松名作集 平家女護島 

2017年02月21日 | 文楽

今月の文楽は近松物が
ズラリっと3作品
平家女護島
曾根崎心中
冥途の飛脚

近松…苦手なんだけど…ぅ。
1作品だけ観ましょうかね。 

2017年2月11日(土・祝) 
国立小劇場 11時開演 7列上手

国立劇場開場50周年記念
2月文楽公演
近松名作集

第一部
平家女護島 

『鬼界が島の段』ってのが、
歌舞伎でよく上演される場面なのよね。
で、今回は
その前後の段がセットになって…
ウピョォォオオ!!
国立劇場では22年ぶりぃいい!!
そんなに超級お久しぶりだとはっっ。
知らんかったぁああ。
来て良かったぁああ。

人形
俊寛妻あづまや 一 輔
上臈 玉 誉
上臈 簑太郎
越中次郎兵衛盛次 亀 次
能登守教経 玉 佳
童菊王 玉 翔
平相国清盛 幸 助
有王丸 玉 勢
下司次郎友方 紋 吉
俊寛僧都 和 生
平判官康頼 玉 志
丹波少将成経 勘 弥
蜑千鳥(鬼界が島) 簑 助
瀬尾太郎兼康 玉 也
丹左衛門基康 勘 寿
蜑千鳥(道行より敷名の裏) 簑紫郎
後白河法皇 文 司

六波羅の段

大夫:靖太夫 
三味線:錦 糸

鬼界が島で俊寛が、
御赦免船に乗ってきた赤っ面の、
見るからに意地が悪そうな、
瀬尾から聞くでしょ、
妻のあづまやは清盛の寵愛を拒んで
死んだって事を…。
この段で、
あづまやが命を絶つまでが判るんやね。



あづまや…。
切羽詰ってるわ…。
可哀想やな…ぁ。
√有王を力にこの地獄が逃れたい。
有王が来られかし、有王は来ぬか

教経がさりげなく自害を薦めて…
グオォオオ!
「でかした!」
首を切り落としたぁあああ。
んでもってそれを
清盛に差し出したぁああ。
「顔が好きって言ってたから、
これでいいでしょ。」
…ってぇええ!
清盛はプンプン!

やっとこさ現われたのが
噂の有王丸。
√大力(だいりき)の若者あり
ってあづまが言ってたから、
どんなマッチョマンかと…
ウキャァァ♪
頭が源太ぁぁああ♪
男前やでぇええ♪
俊寛に仕える若者なんだね。

自分が遅れて来たから、
あづまを救えなかったことに
ショックを受けてる…。
カーッッ!となって
菊王と乱闘に
なりかけたところへ教経が
「犬死するより鬼界ヶ島の主人を想え」
有王丸はグッと涙を堪えて
去って行く…ぅ。 

鬼界が島の段

大夫:英太夫
三味線:清 介

√もとより鬼界ヶ島と聞くなれば
キター!!
ここ、文楽で観たことがあると
思うんだけど…
記憶ゼロ…アカンやんっ。

ウピョォォオオ!
サクサクサクと話が進むじゃないか!!
物語重視といいましょうか。
これが文楽なんやぁああ。



千鳥の登場だって、
花道を走って、また戻って
なんてまどろっこしい事は、
せえへんよぉお。

簑助の千鳥ったら
キャワイイ♪
ほのかな色気のあるぜよ♪

御赦免船もススス~っと
やってきたぁ。
大赦だってぇええ。
成経と康頼しか許してあげない。
最初はそう言われるんだけど、
重盛が備前の国までなら
俊寛もOKだよって!
でも、3人しか乗せられないから
千鳥は置いてけぇえ。



結局俊寛が残ることに…
独り…岩をよじ登って…。

ヒャァァア!!
呆気ないほどサッサと終わって
しもうたぁあ。
だからこそ、次の段が気になるゥゥ。

船路の道行より敷名の浦の段

清盛  咲甫太夫 藤 蔵
丹左衛門 三輪太夫 喜一朗
有王丸 津国太夫 清 馗
千鳥 南都太夫 燕二郎
法王 始太夫 清 允
ツレ 咲寿太夫
   亘太夫

備後まで戻ってきた御赦免船。
そこで待っていたのは有王丸!!
ウキャァ♪
再びの登場!嬉しいわぁあ。
やっぱり美丈夫ぅう♪

そっかそっか、
俊寛を出迎えに来たんやね。
ところが…
ご主人様はいないのよ…ぉお。
「なんで!なんでやねん!」
もう俺に未来はない…
自害…しようとしたのを
止めたのは千鳥だぁ。
このツーショットにジ~ン…。

エ!なんですって!
清盛が後白河法皇と一緒に
参詣に来るんだってぇえ!
こんな所で対面するとはっっ。

清盛は、丹左衛門から報告を受けて、
俊寛の首を討たなかったことに激怒!
法皇にはこの場で入水しろ!
って叫ぶしぃい。
まさか清盛のワンマンショーが
ここで開催されるとはっ。



ウワ!
法皇が投げ込まれたぁああ。
芦陰に隠れていた千鳥がおどりでたぁあ。
さすがは海女っ。

有王丸も大暴れぇええ!
家来達をブチのめすっっ。
法皇を千鳥から受け取って
逃げてったぁああ。

これで終わるかと思ったら…。
千鳥が清盛の手にかかり…。
それがまぁ惨たらしいったら…。
俊寛の犠牲が…
無になってしまった…。

「死んだからって黙ってないわ!」
ウオォオ!千鳥の怨念がぁああ。
清盛は都へ退散やぁああ。
幕 

いやぁああ。スゴイ!!
なんちゅうこっちゃぁあ!
筋書きを読んでビックリやぁあ。
え…あ…実を言うと…
こんなにオモロイ場面やのに、
ウツラウツラ…
結局ボンヤリとしか覚えてない…ぅ。
アホです…ぅ。


やっぱり文楽ってオモロイ!!
同じ作品でも歌舞伎で観るのと
じぇんじぇん違ぁぁう。

2月文楽公演 
近松名作集
2017年2月4日(土)~20日(月)

2月は文楽へ! (2017.1.9記)
国立劇場の梅 (2017.2.18記)

秀山祭 俊寛 (2010.10.2記)


2 コメント

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喜界島 (やたけたの熊)
2017-02-21 08:46:27
今月初旬、喜界島を見ました!
舞台ではなくて奄美大島の岬から喜界島を見たのです。

カミさんがお買い物で貯めたJALマイレージが期限切れで流れてしまうと言うので、日本画家・田中一村の美術館がある奄美大島に行ったんです。

日本画壇からスピンアウトした田中一村は、奄美大島でギリギリの生活をしながら自分が納得できる絵を描いてひとり亡くなりました。本土を遠く離れてひとり死んだ一村。俊寛に似てるように思いましたが、ちがいました。一村は、最後に自分らしく生きて作品を残しました。他人から見ると惨めに見えるでしょうが、一村は幸せだったと思うのです。
羨ましいぞぉお (かしまし娘)
2017-02-21 12:57:35
やたけたの熊様
ゲゲゲ!なんですってぇええ!!
いいなぁあ。
その昔、故勘三郎が勘九郎時代に喜界島で
「俊寛」を上演した映像を観たことがあります。
リアリティーがあって感動しました。
衣装さんに「濡らさないで」と言われていたそうですが、
波がザブっと掛かってました。
アレ…
ネット検索してみると、俊寛がいた島は、喜界島ではなく、
鹿児島の硫黄島だとも言われているんだとか…。
勘九郎が上演したのは硫黄島なんですって。

田中一村の名は初めて知りました。
勉強不足で…(汗)
作家が生きた場所で作品を見るというのは、
格別でしょうね。
都会の美術館に押し込められている時とは、
違う顔を見せる気がします。
こっちもネット検索してみると…
オオ!亜熱帯な絵っっ。

奄美大島って凄く遠い気がするのですが、
飛行機でひとッ飛びなのね!!
1日1便だけど。

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