壽 初春大歌舞伎 昼の部 1/14(祝・月)
猩々(しょうじょう)
酒が好きなヤツらが、酒壺を真ん中に挟んで…。
猩々(梅玉・染五郎)が、舞いながらグイグイ~っと。
あ~美味しそう♪
足をピクピクさせる振りもナイス♪
酒売り(松江)の夢の中(ってことだよね)
上手で、ジ~っと座ってる松江の姿がステキじゃん。
グビっと私も酒飲みてぇぇぇ。
一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
鬼一法眼三略の巻/四段目
初演
文楽:享保16年9月 竹本座
歌舞伎:享保17年 京都小六座
グハ~ッ。
これ、何人かで観たけどツボに刺さったことがないんだよね。
吉右衛門が演ってくれても、カスリもしなかったもん…。(ヨヨヨ…)
でも、しゃ~ない。ちょいと観ましょかね(偉そ~)
檜垣
阿呆の一條大蔵長成は、能や狂言を楽しむ毎日♪
妻はなんと!常盤御前なのじゃ。
あれ?大河ドラマ「義経」で、
蛭子っさん(蛭子能収)が演ってたよね。
あのポワ~ンとした。でも気持ちの優しそ~な…。
鬼次郎(梅玉)&お京(魁春)夫婦は、源氏のスパイ。
ミッションは…”大蔵卿と常盤御前の本心を探る事”
あれ?この役、仁左衛門&玉三郎で演ったことあったねぇ。
ゴールデンコンビらしい華やかさだったなぁ。
今回は、ホンモノ兄弟のツーショット。
息もピッタリ♪
出た~出た出た~!!(怪獣か!)
大蔵卿(吉右衛門)~!!
烏帽子被って、勺持ってるよ~。
靴は、あの黒くてテカテカなヤツね。
グハハハ~♪
こりゃぁアホの坂田もビックリやね。
おでこにポチっとつけた2つの黒い点と、
目元が赤チックなニヤニヤ顔は、
まさしくアホ~。
白地に淡~く彩った花模様の装束に、
真っ白い顔が映えちゃって、
やっぱりアホ~。
大蔵卿、お京との会話でアホさをアピール。
腰掛け(…きちんと名前があるよね…トホホ)
を傾かせたり、正座してみたり、
さらにアホさをアピール。
大蔵「太郎冠者のお京あるかヤイ」
お京「ハッ、御まえに候」
大蔵「次郎冠者の鳴瀬あるかヤイ」
鳴瀬「ハッ、御まえに候」
キャ~!鳴瀬は吉之丞だ~。
先月は吉右衛門と、
初の夫婦役だったんだよね(堀部彌兵)
ワ~イ。嬉しいなったら嬉しいな♪
大蔵卿、ニッコリニコニコ♪
アホさエスカレート!
おっ、物陰から顔を覗かせた鬼次郎と
大蔵卿の目と目があって…。
奥殿
館に夜な々響くピシッピシッ…
不審な音は…。
二重の御簾がスルスル~。
登場したのは常盤御前(福助)
歌右衛門に指導をしてもらったんだってね。
十二単のお姿が美しいゾ。福ちゃんったらぁ。
あの音は、大鼓に当たる矢の音。
楊弓(ようきゅう)やってたんだね。
当た~り~(矢場じゃないっつ~の)
スパイ夫婦は、それ見てガッカリさ。
常盤御前にプンプンさ。
でもね。ジャガジャン!的をめくってみれば…
これぞ清盛の絵姿~。
平清盛調伏じゃ~~。
祟りじゃ~~怨念じゃ~~(幽霊じゃないっつ~の)
あちゃ~。
悪人・八剣勘解由(段四郎)に見つかっちゃった。
でも、大丈夫!(仮面の忍者青影っぽく)
障子越しにグッサリ~。
長刀片手に現れたのは大蔵卿!(ヤンヤヤンヤ)
√うつけとなって世を暮らせば、源氏にも愛せられず、
又平家にもうらませず、世をへつらわぬ我儘暮らし
ヒュ~ヒュ~。カッチョい~ぞ~。
密かに源氏を想いつつ、
30年もアホやってきたんだって。
どれが本当の自分なのか、
チンプンカンプンにならないのかな…。
大変な生き方じゃないか。
やっぱり、アホの坂田も真っ青だ。
ぶっ返りぃぃぃ。
「鼻の下の長成と笑わば笑え、言えば言え、
命長成、気も長成。ただ楽しみは狂言舞」
ああ、ステキな台詞だぁ。
「死んでも褒美の金が欲しい」
まだそんな事言ってる勘解由。
その首はついに…コロリ…。
大蔵卿に成敗されちゃった。
鳴瀬もキッパリ自害ー。
え~!勘解由の妻だったのか。
黒くてデッカイ布に隠れてハケてったヨ。
「”黒”は歌舞伎では見えない」
っていうお約束なんだけど、
やっぱり見ちゃうよね。退場するところ。
むっくり起き上がってんだよな。とか…(夢が無いやっちゃ)
時節が来るまで、じっと辛抱しよ~じゃないか。
円陣組んで、エイエイオ~!!(うそ)
大蔵卿!
勘解由の首を放り投げてアホにもどったよ~。
吉右衛門の円やかな高音は、まるでソフトクリーム。
白い渦をグルグル巻いて、とっても美味しそう♪
「作り阿呆で、ただ笑わせるのではなく、
そうしなければ生きていけない寂しさを出すことが大事。
初代が取り入れたもので、かわいそうだなとお客さまに思ってもらえるように。
せりふ回しも公家なまりでやるという難しさがあります」
歌六から初代吉右衛門、
先代中村勘三郎へと受け継がれてきた当たり芸。
キョエ~~!
吉右衛門ったらこの役、十二回目とな!
やっとこさ私のツボにグッサリ刺さって、
めでたしめでたし♪
これ、御本家の文楽でも観たいなぁ。
伝統から未来へ(日経アドネット)
竹本住大夫×中村吉右衛門
熱烈レポ → クリック
去る、12/17に行われたこの対談、
予告通り、1/18(日経新聞)に掲載!
カラーだ~い。ウキキ♪
歌舞伎座 1/2~26
昼の部 猩々 一條大蔵譚 けいせい浜真砂 魚屋宗五郎 お祭り
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>むっくり起き上がってんだよな。とか・・・
一條大蔵卿は、初めて見たのが吉右衛門さんやったので、、、てか、それ以降見てないんですけど(爆)、
私の中では大蔵卿=吉右衛門さんのイメージになってまふ。。。
作りアホ~も可愛かったんですが、
ノーマル(アホじゃない時w)に戻った時のきりっとした目元がやばかったッス。。。
以前から見させていただきましたが、初めて書き込ませていただきます。
今後ともよろしくお願いします。
さて、文楽版の『一條大蔵譚』、というより『鬼一法眼三略巻』の四段目ですが、葵太夫さんのHPによると明治期の上演以来絶えているそうです。
現在歌舞伎で上演されているものも、丸本に比べて大幅に改変されているそうで、そのため『一條大蔵譚』という外題が付いているのだそうです。
最近文楽を好きになった者にとっては、どちらも見て見比べてみたいものですが、なかなか難しいですかね~。
お、笑って頂けて嬉しいっす♪
そうですか。ノーマルな時の吉右衛門にやられましたか。
さもアリなん。お目が高い!
當富屋様、初めまして。ようこそ♪
こちらこそどうぞ宜しくお願いします。
詳細な情報をありがとうございました。
いっつも他力本願で…。永遠の初心者なもんで(言い訳にならん!)
へぇぇ。そうだったんですね。ビックリ。
そっか、それじゃあこの演目の見比べは当分御預けでしょうね…。
文楽もお好きなんですね!素晴らしいぃ。
違う作品が、まだまだワンサとあるので、楽しみは尽きませんヨ♪
歌舞伎では「猩々」ではなく、「寿猩々」と言ってませんでしたか?
東京での美津五郎さんの襲名披露をたまたま観ていたのですが、口上で富十郎さんが文楽の野澤松之助さんが作曲した、とわざわざおっしゃっておられました。
だから翌日、幕見で良いからもう一度観て欲しい、とも。振り付けは坂東簑助さん(美津五郎さんの祖父?)とのことで。
まだ春じゃないのに、もう目覚めてしまったのですね(笑)
>寿猩々
今月は「猩々」となっていました。筋書を買わなかったので詳しいことは判らず…。すみません。
三津五郎襲名か…昔のことの様で、もう海馬に残っていないっぽいです(コラ!)
それでなくとも、なんでもかんでも忘れてしまうので…トホホ。
文楽と歌舞伎のコラボって、以前は公演もあったみたいだし。
今はそういう事では離れてますね。もうちょっと、くっついてくれないかなぁ。