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♯750 自由な時間ができたら(まず)すべきこと

2017年03月15日 | 日記・エッセイ・コラム


 ブッキング・ドットコム・ジャパンが今年1月に行った「初めての旅行」に関するアンケート調査によれば、回答者の13%が(旅先での経験が)転職または人間関係の変化に、21%が新天地への引越しの決断に影響を与えたと回答しています。

 また、「初めての旅行先での体験」については、53%が初めてのデート、51%が初めての仕事、36%がファーストキスよりも刺激的だと答え、さらに37%が一人旅で最も自由を感じると回答しているということです。

 加えて、初めての旅行の前には色々と不安が募るものですが、61%が旅行後にそれが余計な心配ごと、「杞憂」だったと答えています。

 3月も半ばを過ぎて、日本ではちょうど今頃が「卒業旅行」のハイシーズンと言うことができるでしょう。学校を卒業した「何者でもない」若者たちは、そんな旅先で何を経験し、何を学ぶことができるのか。

 3月5日の(「ハースト婦人画報社」の運営する)ハーパーズ バザー・オンラインには、(そうした彼ら、彼女らのために)「ひとり旅で自分自身について学ぶ10のこと」と題する興味深い記事を掲載しています。

 記事によれば、「ひとり旅」の経験が与えてくれる最も重要な経験は、「ひとりでいても気楽に振る舞うのを学ぶこと」だということです。

 ひとりで旅をしていると、あなた自身の信念やあなたが誰であるかの真価が問われることになる。一方、世の中の「感じのいい」人たちは、実は皆一人でいることが快適な人で、(言い換えればつまり)自分自身でいるのを楽しむことを知っている人だと記事は言います。

 そこで、あなたがもしもそうした(ありのままの自分でいることを楽しめる)「感じのいい」人になりたければ、ひとり旅は欠かせない経験になるという指摘です。

 ひとり旅が与えてくれる第2の経験は、「人々との出会い」にあると記事はしています。

 自分ひとりでいると、(好むと好まざるとにかかわらず)いつでも見知らぬ人たちと接する機会にさらされる。そして普段だったらしないような、軽い挨拶にも居心地よくいられるようになる。仲良くなるかはあなた次第だけど、何がきっかけで友達になるかは誰にもわからないということです。

 さて、ひとり旅が与えてくれる3つめの貴重な経験は、「自分のどこが好きで(そして嫌いか)を発見すること」にあると記事は指摘しています。

 どこへ行こうと、この問題からは決して逃れることはできない。何をしようが、どこへ行こうが、自分のことが好きではなくて幸せでないのなら、心の平安を得ることは決してできないと記事はしています。 

 一方、自分だけで見知らぬ場所にいると、ほとんど瞬間的に自分の長所と短所に向き合う(向き合わざるを得ない)事態がしばしば訪れます。そうした時、自分が誰なのか、自分のどんな性質が好きか、どんな点をもっと改善できるかなどを、誰もが否応なしに思い知るということです。

 見知らぬ人たちと会話を弾ませることが得意だと気づくかもしれないし、望むよりもずっと人見知りな自分に気が付くかもしれない。信じられないくらい厳しく自分を追い込んでいるのに気づき、ちょっと態度を緩めたいと思うかもしれない。または、その逆でもっと頑張りたいと思うかもしれない。

 しかしいずれにしても、ひとり旅では自分自身をコントロールすることが求められ、またそうした自分を超えていくことで、成長する機会が得られると記事はしています。

 ひとり旅が与えてくれる貴重な経験の4つ目は、「自分が何をするのが好きか(または嫌いか)を発見できる」ところにあると記事は言います。

 ひとりのバカンスでは、やりたいこと、どんな風にその場所で過ごしたいのかを自分自身で選べるし、また選ばなくてはいけなくなる。ビーチに1日寝そべって過ごそうが、10マイルのトレイルをハイキングしようがあなた次第。

 何がいちばん自分を幸せな気分にしてくれるのかを知るという点において、貴方の人生に新たな気づきをもたらしてくれるだろうと記事はしています。

 さらに、ひとり旅をすることで得られる5つ目の経験として、記事は「言い訳をしなくなる」ことを挙げています。

 言うまでもなく、責任を取ってくれる誰かがいないという意味は、誰かのせいにできないということです。

 自分がしたいことはすればいいし、それを我慢したからと言ってそこに言い訳の余地は残されていません。自分の行動に責任を持って、できることをやりたいようにやる。危ないかどうかはが自分で判断し、その結果や責任は自分自身で負うという覚悟を身に付けられるようになると記事は説明しています。

 さて、記事はそのほかにも、(6)「自分への投資」、(7)「沈黙は金だと知ること」、(8)「オフラインになること」、(9)「抑制を手放すこと」、そして(10)「 自分がどれだけ強いかを知ること」、などを、私たちはひとり旅の経験によって学ぶことができるとしています。

 こうしたことを全部くぐり抜けて最後にトンネルの出口にたどり着くと、どれだけ自分で対処できたかがわかると記事は言います。ストレスフルでちょっと怖いことも克服できたと知ったときに、あなたはマジで最高で、これからの「通常の」生活で直面する数々の困難もうまく切り抜けられるようになるはずだということです。

 実際、ひとり旅をしている間は楽しいことばかりではないかもしれません。終始緊張していて、とてもじゃないけど楽しむ余裕なんて感じられないという人もきっといるでしょう。

 しかし、荷物をできるだけ少なくし、カメラをぶら下げて一人で歩く旅先での経験は、(それがどの程度のものであっても)旅人の誰をも一回り大きくしてくれるのではないかと思います。

 「自由な時間ができたら…」というのは、(ある意味)なかなか叶わない夢のようなものかもしれませんが、これから社会に出る若い人がやはり最初にすべきなのは(何をおいても)「ひとりで歩いてみること」なのではないかと、私もこの記事から改めて感じたところです。


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