ねこやま

徒然備忘録

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モップの精は深夜に現れる / 近藤史恵

2011-12-13 18:03:07 | か行作家
抜粋

大介と結婚した掃除人キリコは、短期派遣の清掃の仕事を始めた。
ミニスカートにニーハイブーツの掃除のプロは、
オフィスに溜まった人間関係の澱も死角も見逃さず、
電器メーカーの子会社に編プロ、モデル事務所の謎を鮮やかに解き明かす。
夫・大介が探偵役となる最後の謎は、キリコ自身。読後感温かなミステリ。























シリーズ2作目。
前作でダイスケと結婚したキリコ。
前作の最後には徹底した良妻賢母ぶりだったのだけど・・・。
あいかわらずオフィスでくるくるそうじをするキリコは
かわいらしくて、かしこくてステキ過ぎる。
おばあちゃんの介護のかたわらに、彼女の生きがいである“そうじ”
を深夜にてきぱきこなす姿は颯爽としてて読んでて気持ちがいい。

わたしもバイトの日は1番乗りだとモップがけをやるのだけど
キリコちゃんみたいに手際よくやりたいものだ。
あれやこれややることが多くて、不器用なわたしは
いつも何かを余計に動いているようで時間がかかる。
そのせいで時給がつかなくてもいつも早めに出勤している。
要領が悪いとはこのことで、いつになったら覚えるのやら
開店時間になってから何か1つ忘れている点に気づくのだ。
なんて、自分のことはいいや。

本題。


●悪い芽
つんでおくべきなのはわかるけど・・・

この回では早朝バイトでそうじに入っている。
いつもより早めにきたおじさんの目にとまる
イマドキの若者ファッションのキリコ。
自分の部下でもないキリコへ叱責するおじさん。

なんかそういうのってあるなぁと思う。
キリコが正論でおじさんに向かって言う言葉は的を得ている。
おじさんはわたしの雇い主じゃない。
それでもおじさんのいうことを加味して
服装を見直すことをしたのは読んでてえらいなぁと思った。


●鍵のない扉
小さな会社の女社長の突然死の裏には

主人公は172センチの女性。
名前がコンプレックス。
くるみというかわいい名前が不相応だと思っている。

名前かぁ。
わたしは昔は自分の旧姓が嫌だったな。
難しい字でわりとめずらしい苗字な気がする。
新しい姓は一文字になってなんとなく一文字足りない気がして
そう思うと20数年間一緒だった姓に今更ながら愛着がわくのだった。
離婚すりゃ必然的に戻れるけどね (苦笑

事件の真相は痛ましいものだった。
アレルギーって死んでしまうものもあるから怖いね。
わたしは食品を扱うバイトなので
そういうのは本当に気をつけなきゃいけないな。
お客様の中でただの偏食で食べられないんじゃなくて
アレルギーで食べられない人もいるんだからね。
自分が扱う品の内容ぐらいは覚えるようにしなければ。


●オーバー・ザ・レインボウ
モデルでイケメンの彼に二股をかけられていた!

冒頭から悲惨。
しかも自分が捨てられて、もう一人はデキ結婚だって。
あーあ。
読んでても切ないわ。
自分は誰でも代わりがつとまるモデルで
もう一人は事務所きっての1押しモデル。

わたしは誰でも代わりができるそこらへんにいるモデルなのよ。
と彼女がいうと、キリコは答える。
そのもうひとりの子にだって代わりはいるのよ。いなきゃ困るもの。
そうやって、でっかい穴を埋めた誰かが
思わぬ脚光をあびるなんてこともあるもんね。

これの真相はよくわからなかった。
意味はわかるけど、その感覚がわからない。
早く教えてあげようよ。


●きみに会いたいと思うということ
妻が突然旅行にいくといいだした

快く送り出したダイスケだけど・・・
キリコはもうここへは戻ってこないんじゃないか。
頭を占めるのはあいかわらずそのことばかり。
彼女にのびのびと仕事をして欲しい。
けれどおばあちゃんのお世話も頼みたい。
自分ができる限りでは協力しているつもりだけど。
延々とそのことばかりを堂々巡りで考えている。
ダイスケはオフィスをとびわまりながら
楽しそうにおそうじをするキリコを好きになったから。
自分がモップの妖精の翼を毟ったような気になっている。

ダイスケばかりが追いかけている描写が今まで多かったんだけど
それだけじゃないんだよって気づかせてくれた一遍だった。
二人が出会う瞬間は思わずほろり。
あぁ、やっと会えたー。
いつもはかわいくしているキリコが
髪もおろしたままブローせず、セーターにジーンズ、
口紅すら塗らずにかけてくるシーンがとてもいい。

「きみに会いたくなったんだ」

少女趣味だけどいいなぁ。
こういうの言われたいわぁ。

まぁ“きみ”っていってる時点でないけどね (笑









あとがきに著者が
“トイレを掃除すると、美人になるんだよ”
といいきかされて育ったとあった。
自分はこの手の言い伝えがあまり好きになれない。
掃除をした報酬は、なによりもその場がきれいになった
ということだと思うから、だそうだ。

このあとがきを読んでトイレの神様を思い出した。
昔の人の言い伝えだよね。
これって、トイレをきれいにしとくと美人になれるってのは
中身のことなんだろうなぁ。
トイレぴかぴかにしときゃしわも増えないっていうんなら
いくらでもやるけどな。
そんなんじゃないわけです。
そうじの報酬はやはりその場がきれいになったこと、これに尽きる。

お次のキリコちゃんはどんな事件を解決するのかなぁ~。
2冊連続で最後の短編はダイスケが一人称。
またそんな感じで最後は二人のお話になっているといいなぁと思う。
二人が仲良しなのは読んでて幸せな気分になれるから。


2011.12.12
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