日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

最初の一ヶ月ほどは、教室も落ち着きません

2017-05-12 08:35:22 | 日本語学校

風薫る5月。薄曇り。

陽が高くなれば、きっと青空が出るでしょう。今朝も元気な子供たちの声がさざ波のように伝わってきます。直線的な音は大太鼓のドンドンだけ。時折、応援団長でしょうね。皆を力づけるように張り上げられた高い声が聞こえてきます。

さて、学校です。

まだ20歳になっていない留学生が、スマホを買うために、あっちを訪ねたり、こっちを訪ねたりしています。20歳になるまで待てとは、…やはり生活費くらいは自分の力で稼がねばなりませんから、そうはいかないのでしょう。

スマホがあって、銀行の口座さえ開ければ、まずは来日したばかりの学生でも、アルバイトに困るということはないのです。

日本語がほとんど出来ないという学生なら(これは国によって違うのです。例えばネパールの場合。日本語が達者なネパール人は、日系企業に勤めるか、ガイドとなるか、あるいは起業しているかしています。ですから、彼らの日本語教師で、私たちと日本語で意思の疎通ができる人というのはめったにいないのです。

ですから、来日できたネパール人学生でも、これは本当に「一から」教えていかねばならないのだなあと思わされる人が少なくありません。

ベトナム人の場合、ベトナムの日本語学校の方に、『みんなの日本語』の50課まで教えておいてくれるように頼んであります。もっとも、おそらく「N5」の試験は彼らが30課くらいのところであったのでしょう。「50課までやりましたけれども…大丈夫なのは30課くらいまで」という学生が多いのです。

スリランカの学生も、ある程度は話せ、聞き取れます。ただし、彼らの書く文字に問題があるのです(これは、ネパール人と同じ)。ノートを75度ほども傾けて書くから、そうなってしまうのでしょうが、「それはだめ」と、ノートをまっすぐに置くと、今度は体を捻って書き始めてしまう。いずれにせよ、「ひらがな」「カタカナ」に問題が出る。

例えば、カタカナの「ト」と「イ」。見分けがつかないような字を書く…全く同じ形になってしまう。考えてみれば、斜めに書いているわけですから、「イ」も「ト」も同じような字になるのもわかる。…が、これでは困る。。

一応、ブラッシングというような意味合いで、「ひらがなの書き方」から 始めるのですが(「N5」レベルの試験で、既に300点を優に超えているようなベトナム人学生は、4月生であっても、一月生…三ヶ月前に来た学生と一緒に勉強させていますが)、こうなりますと、「自分はそんな簡単なの、やりたくない。できるから」とばかりに、欠伸をしたり、口頭練習をサボったりする者も出てきます。

スリランカやネパールの学生は、ある程度話せても、漢字が全くと言っていいほど書けないのです。

学校では、『初級Ⅰ』の時に「N5」の漢字を、『初級Ⅱ』の時に「N4」の漢字をやっています。それで、『Ⅱ』の教科者をやりたいと言っても、漢字がゼロだと身動きできなくなるのが目に見えていますすから、まずは漢字を覚えるように(どちらにしても、ひどい字ですから)言うのですが、それが、どうもわからないレベルの人もいて(説明しようにも共通語がない。勢い、二年生に頼むのですが、さて、どれだけわかるでしょうか。想像できない世界のことは、ストンと落ちていかないものですから)。

というわけで、最初の一ヶ月ほどは、教室も落ち着きません。もちろん、彼らの国で、バランスよく日本語を勉強してから、留学してきているとは思っていませんが。

日々是好日

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