日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

満潮?干潮?この海はどこまでですか?…困ります。

2017-07-12 08:16:43 | 日本語学校
晴れ。

今朝も暑い。風があると少し過ごしやすいのですが、風が止まった朝は、ちと辛い。

ネパールの学生など、海の近く(行徳)に暮らしているというのに、湖のそばにいるくらいの感覚しかないようで、満潮とか干潮とか言っても、ピンときません。

それで、「近くに橋(すぐに海に至ります)があるでしょ。川の水が海へと流れている時もあれば、海の水が上流へと遡っていく時もある。今度、橋を渡る時に注意して、波の様子を見てご覧なさい」。はて、見たでしょうか。半知半解といった表情でしたから、ストンと落ちてはいないでしょうね。

そういえば、中国内陸部の友人が、満潮は1日に二度あるって本当?と言っていましたっけ。私などが雪国の暮らしにピンと来ないのと同様、山国の人たちは、海なるものを、なかなか掴めないようです。(先日、「かまくら」の中には何を入れているのか聞いて笑われました。だって、中でお餅を焼くのです。火を使っているのに、雪が解けないなんて信じられません。ですから、中に何か入れているものと、この年になるまでずっと信じていたのです。)

と、ネパールの学生を見つめて話していたのですが、ふと前に座っているベトナムの学生に、「わかるでしょ?」と聞くと、海を見たことがないからわからないという答え。「ええっ?どうして?。だって、(国では)海のすぐそばでしょ」と言いはしたものの、はっとして、「そうか、じゃあ、ここで見るね」。いえ、いえ、もう何度も見たはずです。鎌倉に行ったときには、ザブザブと入って、波が来る度にジャンプしていましたもの。

でも、やはり、ピンと来ないのでしょうね。

内モンゴルから来た学生が多かった頃には、「この海はどこまでですか」と聞かれて、「う~ん」。なんと答えていいかわかりませんでした。相手は本気でしたから。

日本人など、山の子でも、家族旅行で行くのは別としても、小学校の学期毎の遠足やら何やかやで、いろいろなところへ連れて行ってもらえる機会があり、海に行ったことがない、入ったことがないという人は、まず、いないでしょう。

ところが、彼らの中には、来日するまで、一度も自分の村から出たことがないという人もいるのです。留学が決まった途端に、結婚するという女性も少なくありません。留学するから結婚しないというのなら、わかるのですが、留学が決まったから、結婚?えっ?じゃあ、来日して何をするの?というのが、正直な気持ち。でも、こう考える方が彼らからしてみればおかしいのでしょうねえ。

「夫が来たから、勉強をやめます」という人もいました。それ(夫が来る)は端っからわかっていたことではないのかしらんとちょっと騙されたような嫌な気持ちになりました。

ただ、こういう国では、一人一人が自由に自分の望むことができるというものでもありません。国や彼らの社会の習慣というだけではなく、家庭の事情というのもあるのでしょう。

そういう人が、結婚相手のビザで自由に日本へ来ることができれば、こんな問題は発生しないでしょうし、日本で働きたいと思っている人が、そういうビザで来られれば、問題はないのでしょうけれども。

三ヶ月ほども一緒に勉強していますと、特に一生懸命に勉強している学生には、情が移ります。もちろん、だからといって、相手を縛るつもりはないのですが、今、ここでやめてもなあと思ってしまうのです。

三ヶ月ほど学べば、工場で働くくらいなら出来ます。半年学べば、ヒアリングのいい学生であったら、レストランやコンビニでも働けます。なんと言いましても、今、日本は人手不足ですから。

数年前であったら、「外国人?『N2』に合格してなければ」などと言っていたレストランや和食の店までが、募集をかけてきます。三ヶ月ほどでもレストランやコンビニで(責任がそれほどある部署ではないと思いますが)働いています。

だから、以前に比べて生活面での苦労は少なくなったと思うのです。その分、勉強に励んでくれればいいのだがなとも思うのですけれども。

日々是好日
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