日本語学校からこんにちは ~水野外語学院日本語科~

TOKYOベイエリア,市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「ポピー」の花が咲き、「アセビ」が花をつけようとしています。

2017-04-19 14:22:17 | 日本語学校
晴れ。快晴。

いいお天気です。

つい先だって、ピッカピッカの小学校一年生や、幼稚園児たちを見たばかりでしたのに、もう、当たり前のようにカバンを背負い、学校へ向かっている彼らの姿を見かけるようになりました。

子供たちは、普通、周りの環境に慣れるのが速いと言いますが、本当にそのようです。しかしながら、大半がこうでありますと、そうできない子というのは、辛いものでしょうね。

ところで、今朝、「ポピー」の花が咲いているのに気がつきました。新しく工事が始まるらしく、人が立ち入らなくなると、隅っことかが「自由の地」となり、いろいろな草花が飛んできては芽吹いていきます。一年かそれくらいも放っておかれますと、それは、生えたい放題になってきます。もう少し放っておかれたら、「バッタ」や「カマキリ」、「テントウムシ」などがやって来て賑やかになるでしょう。でも、少しずつ重機が運ばれています。彼らの天国の地も、もうすぐ失われてしまうかもしれません。

それから、あるお宅で「アセビ(馬酔木)」が少し花をつけているのも見つけました。

「磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど 見すべき君が ありと言はなくに」                                       大伯皇女

この歌を先に知ったせいか、「アセビ」には、どこかしら「挽歌」の匂いがつきまとっています。

さて、学校です。

実は、留学を希望する高卒者の場合、「N5」合格という壁があるのですが、これに合格しているからと言って、きちんと「ひらがな」「カタカナ」が書けるかというとそういうものではなく、それがなかなか悩ましいことです。

試験は「マークシート」式、正しいと思われる所を埋めていけばいいのです。で、やって来た学生に、「ひらがな」と「カタカナ」を書かせてみると、もう、これが大変。ナンジャモンジャの字で書いてケロリとしています。……これは、いくらなんでも、…読めない…。

おそらく、彼らは「ひらがな」を読めはするのでしょうが、「読める」と、正しく「書ける」というのは、全く、違う…。彼らは書いてつもりでも、だいたいノートを机の縁と平行に置くどころか、90度ほども傾けて書いている(スリランカ等の国と同じです)。

字形がナンジャモンジャであるどころか、「ます」など、二字なのに、書いてるのを見るとなぜか三字になっていたりする。「わたしは」を、「わたしわ」と書いていたりする。これは下手をすると、この学校にいる2年間、(いくら注意しても)書き続け、そのまま卒業すると言うことにもなりかねない。毎日学校に来れば、本を見る機会は必ずあるでしょうに、それが改まらない…多分、字を見ると言う習慣がないのでしょう。

「文字」を追うという習慣が出来ていないとしか、考えられないのです。「知っていること」というのは、周りの人たちとのおしゃべりで得たものにすぎず、一度腹の中へストンと落として、それから身につけたというものではないのでしょう。

もちろん、そういう知識も大切ですが、ただ、学校で勉強させてみると、そういう「聞いた知識」だけに頼って来た人は、なかなか「読解問題」が解けないのです。「読んで、考える。時には二度三度読み直しながら考える」という作業が苦手なのです。「読解問題」を解くにせよ、一度、パラパラと目を通し、どこか引っかかったところ、気になったところ、あるいは知っている言葉があったところを、「答え」として言う。

だから、「どうして」とか、「どこに書いてありましたか」という問いかけに戸惑ってしまうのでしょう。「そう思ったから」としか答えようがない世界にいるようですから。

もとより、誰にも、何度も見ていて気がつかなかったということはあります。けれども、それとは少し違うようなのです。ハッともしないのです、言われても。

もちろん、国力というのは、教育力も含まれているので、国によっては、地域によって、その教育力にばらつきが生じていることもあるでしょう。

とはいえ、日本(日本に来てから日本語学校)で、読解力を養うというのには、かなり難しい。まず、そういう人は「N3」合格もおぼつかないものなのです。ということは、文章を読むという段階まで至らないうちに、卒業となってしまう。悲しいことですが、それが現実なのです。

そういう人でもその人のレベルなりの知識を増やしてやりたいのですが、それとても「N4」レベルくらいの勉強に追われて、なかなか思うようには参りません。

日々是好日
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