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『はじめてのマルクス』 (その1)

2016年12月28日 | O60(オーバー60歳)
佐藤優さんと鎌倉孝夫さんの対談集『はじめてのマルクス』(2013年、金曜日刊行)を読みました。

【3ページ】
私はマルクス主義者ではない。思想ということならば、キリスト教(プロティスダンディズム)が私の物事を考える基本になっている。政治的には、私は保守陣営に属するという自己意識を持っている。しかし、私は、マルクスが『資本論』で展開した資本主義分析は基本的に正しいと学生時代から一貫して考えている。それは、マルクスが資本主義の根本的な矛盾が、労働力の商品化にあることを解明したからだ。

【7ページ】
私は高校2年生のときに社青同(社会主義青年同盟)の同盟員になった。そして、北浦和の労働会館でで開かれている労働大学の夜間講座に通った。高校では知的刺激を受ける授業は少なかったが、労働大学での哲学、社会主義思想史、労働運動論、経済学の講義はいずれもとても面白かった。このとき経済学の講義を担当していたのが、当時、埼玉大学経済学部教授をつとめていた鎌倉先生だった。

【9ページ】
私たちが、「割り勘にしましょう」と言ったら、「割り勘とか何とかいう発想自体が資本主義のイデオロギーだ」と叱られた。そして、「僕は大学の先生でそこそこ本も売れて印税も入ってくる」と言って、いつも支払いは鎌倉先生がした。一万円札をするのにかかる原価は、約20円だ。それで一万円分の商品やサービスを買うことができるということを「おかしい」と思うことが、体系知によって経済現象を見ることだと鎌倉先生は教えたくれたのである。

(ken) 7ページの記述を読み、私は佐藤さんと似たようなことをしていた、と驚かされました。労働大学は現在も活動を続けているようですが、とても懐かしく感じます。自分なりに強く影響を受けましたし、講師の方々に意地悪な質問もさせていただいた記憶があります。
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