「こちら、庶民派グルマンズ!!」

将棋にお酒、飲食&労倦。庶民派グルマンズリーダーがお送りする飲食中心の徒然ブログ。

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」 寿司職人 小野二郎を見たよ

2008-01-10 | 鮨を握る
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」 寿司職人 小野二郎を見ました!http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080108/index.html

いやー、この放送は楽しみにしていたので、嬉しかったです。なにせ、寿司好きがあこがれる「すきやばし次郎」・・一度は食べてみたいです。でも、ネットでの書き込みとかを見ていると、値段の割には・・と、言う書き込みも見かけます。なにせ、約40分おまかせで、握ってもらって25000円以上なんですから、ハッキリ言って高いです。おいそれと、行ける金額ではありません。

でも、御歳82歳、寿司に生涯を注いだ人の集大成との言える「握り」を、一度でもいいので味わってみたいものです。間違いなく、世界に誇る寿司職人。その数十年かけてきた物を味わうと考えれば、この値段は決して高くないのかも知れません。

彼が現役で握っている時に、私は寿司屋に行く事ができるでしょうか・・って、言うか、行っても、直接握ってはもらえないかな・・

小野二郎の本は買いましたが、彼は25歳で寿司職人の道を志すんですね。15歳ぐらいから寿司職人になるのに比べると、遅くしてこの世界に入ったといえます。そして、彼は「不器用」だったそうです。何回教えても、覚えられない。人よりも速度が遅い。そして、左利きだった彼は「本手返し」がどうしてもマスターできなかったんだそうです。

ただ、彼が言っていたのは「不器用」だったからこそ、色々考えた。と・・つまり、「不器用だから、ダメだー」で、終わっては何も出来ないけど、人よりも「出来なかった」からこそ、その分色々考えた。そして、行き着いた握りが「二郎握り」と、呼ばれる握り方。本手返しは、寿司を逆の手に持ち替えますが、二郎握りは、手を返すだけで、寿司を回転させます。

でも、これ、テレビで見ていたら「小手返し」ですよね。下記リンク先の① 寿司の握り方に似ています。http://www.sushi.ne.jp/movie.htmそれとも、小野二郎が「小手返し」を考えたのかな・・彼って、たしか、初めて寿司で「おまかせ」を作った人だったような気がしました。

とにかく、そんな工夫を凝らして、寿司を握っていくんですね。

もし、自分が不器用でなかったら、ここまで考えなかった。って、言ってました。

おまかせだって、握りの順番で、より「美味しく」感じてもらう方法。すきやばし次郎では、おまかせオンリー。白身から始まり、マグロに行き、煮蛤とか、冷たいものの次に温かいものを出し、マグロの大トロの後は、サッパリさせるために、酢を利かせたコハダ。と、順番によって「味わい」も変わるのです。

この20カンのおまかせには「ドラマ」があります。

そんな小野二郎ですが、名前が世に出てきたのは50歳も過ぎてから・・でも、地道に、本当に地道に「寿司」を追求する姿勢が、60歳、70歳と、つねに味を追求した結果と言えるのではないでしょうか?現在82歳ですが、まだ、進化しています。

その例がエビ。1年前までの、エビの握りとは方向を逆にして、お客さんに提供するようにしたそうです。そうすると、口の中に入るときにエビの「ミソ」の部分が最初に舌に当たるので、いっそう美味しく感じるハズだ・・との事です。この歳にしても、まだ、追求を辞めないんですね・・

そんな絶え間ない努力の結果、昨年11月に出た「ミシュラガイド東京」では、見事3ツ星に輝きました。http://trendy.nikkeibp.co.jp/lc/cover2/071128_michelin_02/index1.html

これは、歴史的快挙ですよ!!

今まで、日本人で三ツ星シェフは誰もいなかったわけです。

それが、今回8店!!

しかも、日本料理3件、寿司屋2件ですから、ものすごい検討と言えるでしょう!

よく、一流を目指すものは、別世界の一流のものに触れなさい。とか、言われます。

テレビでは、カツオを食べた女性が「カツオじゃない見たい!!」と、言ってました。

うわー・・・喰ってみてー!!

そして、外側のコメ3列だけを、固めると言う、究極の握り!!

どっはー!!・・食べてみてー!!

あー、二郎氏が現役の内に一度でいいから、彼の握りを口に放り込みたいものです。

・・・・

写真は、そんな思いを込めて、素人が寿司を握ってみました。一応、そろそろ趣味で寿司を握り始めて、2年ぐらいになります。今回は、気合入れて握りました。最初に比べれば、自分でいうのもなんですが、結構美味しくなったと思いますー!


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