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ミーナの行進/小川洋子 [Book]

2007-01-17 | (review:all)
 小川洋子:著 『ミーナの行進
 
ミーナの行進

中央公論新社

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 図書館に予約してから約4ヵ月、
 ようやく読むことができました
 ま、その間ほかの本をいっぱい読むことができたので、
 あっという間ではありましたが。

 舞台は1972年の芦屋。
 中学生になる「私」は、伯母(母の妹)の家に預けられる。
 父が先立ってしまい、母が将来を考えて手に職をつけようと、
 東京の洋裁学校に入学したために。
 その伯母の家はとても豊かで、
 家の人々も、とてもあたたかいのです。

 大手飲料水メーカーの社長で、いつも優しく、
 物の修理も得意な、とてもカッコイイ、日独ハーフの伯父。
 伯父の母親である、ドイツ人のローザおばあさん。
 ローザおばあさんと「双子」のような、お手伝いの米田さん。
 庭の手入れや、カバの「ポチ子」の世話をする小林さん。
 そして、いとこで1つ年下の、ミーナ。
 
 体は弱いけど、感受性豊かで自分の世界をもつミーナとの
 あたたかい思い出の数々――。
 「マッチ箱」の秘密や、「光線浴室」での語らい。
 ポチ子に乗って学校に通う、ミーナの姿。
 バレーボール観戦に熱中する日々。
 図書館司書の「とっくりさん」や、
 「フレッシー」配達のお兄さんとの出会い。

 ――そういったいろいろな思い出の1つ1つが、
 「私」のなかで、ほんとうに大事に大事に
 くるまれてきたであろうことが、
 じんわりと、でもしっかりと、伝わってきます。

 小川さんらしい、誠実なあたたかさがにじみでた
 素敵な小説です。
 読めばきっと、おだやかで優しい時間を
 感じられることでしょう。


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8 コメント

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こんばんは♪ (ミチ)
2007-01-17 22:52:47
この本、昨年イチオシでした!
先日小川洋子さんの「薬指の標本」をフランス人監督が映画化した作品を見たのですが、そこで清涼飲料水工場のシーンが出てきたのです。
思わず「ミーナの行進」のフレッシーを思い出してしまいました。
清涼飲料水には小川さん自身何か思い入れがあるのかもしれませんね。
イチオシ! (miyukichi)
2007-01-18 01:30:20
>ミチさん

 なんと、ミチさんの昨年イチオシでしたか
 でも、うん、わかりますわかります。
 けっして派手ではないけど、
 読み終わってからも、
 心地よい余韻がじわ~んと残るんですよね。

 「薬指の標本」、そういえば映画化されていましたね。
 原作はかなり以前ですが読んだので、
 映画も観たいとは思ってたんですが・・・。
 
 清涼飲料水がかぶるとは、びっくりですね(笑)
 フレッシー、きっとアレのことですよね?
 昔はお米屋さんに必ず置いていたような
 気がするんですけど。
 もしかして、小川さん自身にもなにか思い出が
 あるのかもしれませんね。
 私も、子ども時代と「キリンレモン」は
 けっこう切り離せませんから(笑)
はじめまして。 (ハンコック)
2007-01-19 06:38:44
TBありがとうございました。ハンコックです。
確かに誠実であたたかい小説ですね。
最近はこの作風が定着してきている感ありですね。

実は昨年の秋に芦屋に遊びに行ってきました。
下の記事を見てもらえばと思います。

小川洋子は高校が一緒なので親近感を持ってます。

http://blog.goo.ne.jp/herbie600033/e/d382a8a7b04d43823c19bf904b32d5dc
お礼 (mint)
2007-01-19 10:10:48
こんにちは。
『ミーナの行進』でコメントをいただき、ありがとうございました。

この本は、大切な思い出がたくさん詰まったステキな本でした。
私も大好きな作品です。

>読めばきっと、おだやかで優しい時間を
 感じられることでしょう。

ホントにそういう感じでした。

ところで、映画『それでもボクはやってない』を試写会ですでに見たんですね。
久しぶりの周防監督の作品なので、私もぜひ見たいと思っています。





こんばんは♪ (miyukichi)
2007-01-19 21:23:23
>ハンコックさん

 芦屋に行かれたんですねー。
 「アンリ~」は私も大好きです。
 大学時代は、本店でバイトしてる友人なんかも
 何人かいましたよ。

 小川さんと高校が同じなんですね。
 それは親近感も湧きますね。
 岡山を愛しておられるのが、
 作品からも伝わってきますしね。

 そうそう、ハービー・ハンコック、私も好きですよ
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-01-19 21:41:51
>mintさん

 こちらこそ、どうもありがとうございます。

 ええ、ほんとステキな本でした。
 読んでいる間おだやかな時間が流れ、
 そしてゆっくり読みたくなる。
 読み終わっても、あとからあとから
 余韻をひたひたと感じられる本ですよね。

 「それでもボクはやってない」、
 観たいとは思ってたんですけど、
 思ってた以上によくできた映画でしたよ。
 よかったら、観てみてくださいな。
トラバありがとうございました (tomiy_b)
2007-01-24 02:22:23
今気付いて飛んできました。

「ミーナの行進」本の紹介って難しくって、
だらだらとした感想文になってしまうのが常なのですが、
miyukichiさんのはとっても素敵です。

作風はちがうんですが、「余白の愛」で、豪奢なホテルを描写されてるところがすごいと思ったのですが、ミーナの芦屋の邸宅の描写にも、通じるところがあり、さすがだな~とおもいました。

そうそう、「薬指の標本」順番待ちしているんですけど、映画化されているんですね、見てみたいです。
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-01-24 20:14:03
>tomiy_bさん
 
 こちらこそ、飛んできていただいて、
 ありがとうございます。

 本の感想、何から書いてよいのか
 難しかったりしますよね。
 私も、ほかの方の記事を読んで、
 「なるほどー、こんな観点が!」
 なんて感心することはすごく多いです。
 自分の書くものはまだまだですけど、
 一応マジメには書いてるので(笑)、
 ほめていただけるのはうれしいです。
 ありがとうございます。

 「余白の愛」、かつて読んでるような気はするんですけど、
 かなり前なので、記憶がアヤシイです。
 でも、小川さんの描写は、
 いつもさすがだなぁと思います。

 「薬指の標本」も、以前読んでます。
 なかなかおもしろかったですよ。
 早く順番が回ってくると、いいですねー。
 映画は私も未見なので、観てみたいです

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