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世にも美しい数学入門/藤原正彦×小川洋子 [Book]

2006-07-14 | (review:all)
 『国家の品格』 でもおなじみの数学者・藤原正彦さんと、
 芥川賞作家・小川洋子さんの対談集:
 『世にも美しい数学入門
 
世にも美しい数学入門

筑摩書房

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 小川さんといえば、最近映画化もされた小説
 『博士の愛した数式』 の著者でもあります。
 (↑これも、オススメです

 この対談のきっかけも、『博士~』 執筆のために
 小川さんが藤原先生に取材したことからだそうです。
 そして、私がこの対談集を読もうと思ったきっかけも、
 やはり 『博士~』 を読んで
 「数学」というものに興味を覚えたことにあります。

 小川さんは、自らと藤原先生を称して、
 「少年野球の補欠選手が、
  大リーガーに野球を教わるようなもの」
 と例えていました。
 それでいくと、私はさしずめ
 「草野球場の草取り」レベルでしょうか。
 野球できるところにまで、行き着いていないような・・・。
 まともに数学の授業を受けていたのは中学までで、
 高校のときには、数学の時間といえば
 マンガの回し読みか、
 試験前なら別の教科の“内職”に充てていたりで、
 サイン・コサインすら、もうヤバイです。

 そんなふうに、高校時代、数学をシッシッと
 追い払って遠ざけてしまってたのが
 なんともったいなかったんだろうか、と
 あらためて思っちゃいます。

 たとえば、『博士~』 にも出てきた、「友愛数」。
 これはどんなものかというと、
 ある数“A”の自分自身を除いた約数たちをすべて足すと、
 別のある数“B”になり、
 その“B”の自分自身を除いた約数たちをすべて足すと、
 それは“A”になるという関係。
 例をあげると、
 220[約数:1、2、4、5、10、11、20、22、44、55、110の和は284]と
 284[約数:1、2、4、71、142の和は220]の関係とか。
 こういうの、発見した人って、すごい。
 命名も、なんかいいなぁ~。

 対談ではまた、定理や概念について、
 「美しい」という表現が、よく使われていました。
 「完全数」も、その「美しい」概念の1つ。
 「完全数」とは、約数を全部足すと、自分自身になる、
 という数のことです。
 6[約数:1、2、3]とか、28[約数:1、2、4、7、14]とか。
 『博士~』 では、この28という数字が
 元阪神の江夏投手の背番号と一致することから
 物語を膨らませていました。

 「一度正しいと証明された数学の真理は、永遠だ」
 というのも、印象に残りました。
 化学は進化していくし、言葉にしても永遠なんてない。
 だけど、たとえば「三角形の内角の和が180度である」
 という1行がもつ永遠の真理は、
 何物にも、未来永劫、侵されることはない。
 そのこと自体が、とても美しい と。

 数学に関しては門外漢な私なので、
 対談のやりとりを読んでいても、
 理解しきれない部分は、もちろんあります。
 それでも、読んでいて「数学のロマン」みたいなものは、
 十分に感じることができました。

 「数学」や「数字」が、前より身近に、
 そしてまた崇高にも感じられる本だと
 思います。
 “数学アレルギー”な方にこそ、
  ですよ


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「友愛数」って素敵な名前ですよね (windy)
2006-07-14 03:01:32
コメントとTB、ありがとうございました。

友愛数というネーミング、

素敵だなと私も思いました(^^)
こんにちは♪ (miyukichi)
2006-07-14 08:57:40
 こちらこそ、どうもありがとうございます。



 「友愛数」、そのもの自体も不思議な巡り合わせだけど、

 最初に名付けた人のセンスが、

 またステキですよね。
TBありがとうございます! (挟間)
2006-07-14 18:18:16
素敵な記事ですね。こちらからもTBさせて頂きます♪
いらっしゃいませ♪ (miyukichi)
2006-07-14 20:06:53
 こちらこそ、どうもありがとうございます。



 そちらにも遊びに行きますね

 よろしくお願いします。
TBありがとうございます (紗乃)
2006-07-14 22:38:21
こんにちは。

淡々として見える数の中に、こんないろんなおもしろい関係を見つけられるなんて、ちょっと得した気分になれますね。

こちらからもTBさせていただきます。
こんばんは♪ (miyukichi)
2006-07-14 23:10:00
 こちらこそ、どうもありがとうございます。



 ほんと、一見何の表情ももたないかのような数字が、

 実はいろんな顔を隠しもっている、という感じで

 ロマンというか、神秘というか、

 感嘆しまくりでした。
サイン、コサインどころか・・・ (小姑おやじ)
2006-07-15 15:57:24
数1までは大丈夫と思っていたけど、

小6の算数もアブナクなってます。



娘に「1リットルって、なん平方センチ?」って聞かれてわからなかったよぉ。



息子に「上から2桁の概数にするってどうすんの?」と聞かれたときも、「ちょっとあとでね。」とごまかしてしまいました。これは小4だぁ!!



親の威信を保つため、学校に行ってる最中にこっそり教科書読んでます。
たしかに・・・。 (miyukichi)
2006-07-15 17:48:58
 小学校の算数でも、

 ナメてるとえらいことになりそうだ。



 ちなみに、リットルは容積だから、

 平方じゃなくて立方じゃないかい?(笑)



 ところで、小学校の教科書って、

 今すっごいカラフルじゃない?

 1年半ほど前に仕事で接する機会があって、

 あんまり好きじゃない理科の教科書だったけど、

 あれならお勉強が楽しくなりそうだったよ(笑)
Unknown (mumu)
2006-07-16 09:07:00
はじめまして、mumuと申します。

トラバありがとうございました。こちらからもトラバさせて頂きます。

『博士の愛した数式』で数学な苦手な私も、少しだけですけど私も数学の魅力がわかるような気がしたので、この対談集もとても気になります。
いらっしゃいませ♪ (miyukichi)
2006-07-16 12:55:54
 こちらこそ、どうもありがとうございます。



 『博士~』 は、博士が数学について語るとき

 すごく楽しそうで、優しい目をしてましたよね。

 私も数学は苦手でしたが、

 この2冊を読んで、その魅力の片鱗を

 知ることができて、すごくトクした気分です。

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