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容疑者Xの献身/東野圭吾 [Book]

2007-05-01 | (review:all)
 東野圭吾:著 『容疑者Xの献身
 
容疑者Xの献身

文藝春秋

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 『白夜行』『幻夜』の読後感が好きじゃなかったこともあって、
 なんとなくしばらく遠ざかっていた東野さんですが、
 2005年下半期の直木賞受賞作ってことで、
 読んでみました(図書館5ヵ月待ちでしたが 笑)

 で、やっぱり上手いですねー。
 読者を引っ張るツボを心得てるし、構成力も安定しているし。
 途中でやめることができず、
 最後までほぼ一気に読んでしまいました。

 トリックも、すごく“らしい”です。
 「おおー、そうきたか!」って感じで。
 その意外性とか、明らかになるタイミングとか、
 さすが上手いんですよねー。
 P≠NPなんて命題とも、うまく絡ませていて。
 ※P≠NPとは、
  「数学の問題に対し、自分で考えて答えを出すのと、
   他人の答えが正しいかどうかを検証するのとでは、
   どちらが簡単か。
   あるいはその難しさの度合いはどの程度か」
  という難し~い問題。
  そうそう、数学は宝探しに似ている、なんて表現も
  本文中に出てきて、なるほどー、でした。

 最後の最後のからくりがわかったところでは、
 たまらず号泣してしまいました。
 石神の思いの深さと大きさに。
 靖子の罪の意識と、それゆえの石神の苦痛に。
 湯川の穏やかで厚い友情に。
 うーん、卑怯ですよ、東野さん(笑)

 にしても、これでようやく念願の直木賞受賞ですか。
 いや、もちろんこの作品が悪いというのではなく、
 すごくよかったんですけど、
 “渾身の”というよりは、肩慣らしに軽く書いたような、
 そんな感じもしなくもないんですよね。
 もちろん、それだけ東野さんの筆力に
 余裕があるってことで、すごいんですけど。
 賞をとるならこれまでにもすでにふさわしい作品は
 あったんじゃなかろうか、なんて思ったりもして。
 ま、それくらい賞とりには“運”と“タイミング”も
 大きな要素だってことなんでしょうか・・・^^;;


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12 コメント

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Unknown (藍色)
2007-05-02 00:28:27
miyukichiさん、こんばんは。
図書館5ヵ月待ちした甲斐がありましたね。
肩慣らしに軽く感じられました?。
私はトリックにもビックリでした。
そんなに東野さんの作品を読んでないためでしょうけど。
そうそう、東野さんといえばエッセイ2冊。
「たぶん最後の御挨拶」、「あの頃ぼくらはアホでした」、楽しく読みました。
記事あります。読まれたらまたお気軽にどうぞ。
上手いですね (ふらっと)
2007-05-02 07:01:31
賞は取っても取らなくても東野圭吾好きにかわりはないけれど
東野さんご自身にとってはひとつの区切りになって
これからは一層東野さんらしさで執筆できるようになるのではないかと思うと嬉しくもあります。
こんにちは♪ (miyukichi)
2007-05-03 14:27:04
>藍色さん

 ええ、待った甲斐がありました^^
 予約を入れた時点でたしか600件以上待ち(!)で、
 待つのは覚悟してましたけど(笑)

 肩慣らしって表現は、ちょっと失礼すぎたかもですね^^;;
 東野さんの力量を高く評価しているので、
 そう感じてしまったんですが。
 トリックには私も意表を突かれましたし、
 やっぱりさすがでしたね。

 エッセイですか、へぇー。
 東野さんのエッセイ、読んだことなかったかも。
 今度また読んでみますね。
こんにちは♪ (miyukichi)
2007-05-03 14:36:07
>ふらっとさん

 そうですねー。
 東野さんにとっては、まさに“待望の”
 直木賞ですもんね。
 毎回視点を変えて、
 常に挑戦し続けている東野さんだけに、
 これからもますます楽しみですよね。
Unknown (なな)
2007-05-06 19:39:33
私も図書館で長いこと待ちました。
待つ価値のある本ですよね。
(って買うのがよい読者ですけどね…)

こんばんは♪ (miyukichi)
2007-05-06 21:11:12
>ななさん

 ななさんも長らく待たれたんですね。
 やっぱり人気なんですねー、この作品。
 さすが直木賞受賞作。

 待つ価値ありました、ええ。
 買うとすぐ読めるのはいいんですけど、
 たまると置き場所が・・・^^;;
 うーん!(笑)
涙・涙ですね~ (せつら)
2007-05-07 09:39:54
こんにちはお久しぶりです。

いつもお思うんですけど評論家っていらないですよね
こういう賞は読者こそが選ぶべきだと思うんですけど
評論家だと利害やコネなどが入ってくるので正当な評価をしていない
気がするし、この作品はすべてにバランスがよくてラストの
真相ではびっくりしました。そこまでして愛する人を守ろうとする
愛にびっくりです。もちろん石神ほんにんも報われない行為
ということは分かっていたはずなんだけどね、湯川も迷ったんじゃ
ないかな、それを見守った草薙もやはり友ですね
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-05-07 22:53:02
>せつらさん

 どうもおひさしぶりです☆
 ご訪問うれしいです^^

 賞の選考って、難しいですよねぇ。
 評論家が必ずしも読者より優れているわけでもないし、
 かといって読者もいろいろですし・・・。
 
 この作品、おっしゃるようにバランスがよかったですね。
 その点が逆に「きれいにまとまりすぎ」みたいに感じて
 なんだかものたりない気もしたんですけど、
 これってきっと、ないものねだりですね(笑)
 東野さんの地力をあらためて実感できた作品でした。

 石神も湯川も草薙も、それぞれの思いを想像すると、
 泣けてたまりませんでした。
 それでいてトリックもひねってあって。
 うん、やっぱり東野さん、すごいです。
お邪魔してます (かわぐち)
2007-05-14 22:39:27
お邪魔してます、かわぐちです。

次回、この『容疑者Xの献身』を読もうと
考えています。

ふむふむ、参考になりました。
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-05-18 22:17:10
>かわぐちさん

 こちらにも、コメントどうもありがとうございます◎
 重ね重ね、お返事遅くなっちゃってゴメンナサイ!!

 この本読もうと考えておられるんですね。
 ふむふむ。
 読み始めたら、最後までやめられず一気に。
 そんな類の、ぐいぐいひっぱってくれる
 おもしろさのある本です。
 ぜひ読んでみてくださいね♪
 また感想聞かせてくださいな☆
こんばんは! (由香)
2007-10-27 23:54:09
お邪魔します^^・
コメント頂きありがとうございました。

すごく評判のいい本にわりと辛口の感想を書いてしまったので、『私の感性は鈍いのだろうか・・・』と悩んでいます(汗)
とても読みやすく湯川&草薙コンビも好きなのですが、どうも石神の想いが重かったです(汗)
それに珍しいことに、トリックが最初の方でほとんど読めてしまったので・・・視点が湯川の事件の読み解きに集中して読んだので印象が変わったのかもしれません。

映画化が決まってしまいましたね。
私も湯川が福山さんでは・・・イメージに合わないなぁ~と思っています。
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-10-28 00:22:52
>由香さん

 こちらこそ、どうもありがとうございます。

 感性は人それぞれだし、
 人がいいって言ってても
 自分にはピンとこない、っていうの、
 ありますよねー。

 由香さんの感性が鈍いなんて
 全然思わないですよ。
 というか、鈍いならあれだけの文章は
 とても書けませんって(笑)

 石神の想い、たしかに重すぎましたね。
 というか、常識はずれではありました。
 そういうところも含めて、
 私はとてもせつなく感じてしまいました。

 トリック、私は読めてませんでした。
 それがよかったのかな(笑)

 福山クン、イメージ違いますよねぇ。。
 (ファンの方、ゴメンナサイ!)
 同年代なら、西島秀俊さんとかよかったかも。
 
 余談ですが、福山ガリレオを見るたび、
 「遠慮はいらん。家賃もいらん」が
 頭で回ってしまう私です^^;;

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