歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

なぜなんだろう…

2018-03-24 | その他
瞬間的に身体が動き出してしまったり、思いもしなかったことが言葉になってしまったり。
まるで制御不能なクルマのようだ。

そんな日々を過ごした。

幸せなのか不幸せなのか?いままで感じたことのない感覚は…

少しヤバイ。
気が付かぬ内に地獄の蓋を開けてしまったのだと思った。

生きていればそんな事もあるだろうに。
しかし、この気味の悪い浮遊感。心地よさなどはない。あるのは人を忌み嫌う悪寒なんだ。

恨みは慈しみに変わることはないし、善良感は春の突風に吹き飛ばされて行ってしまった。

打ちひしがれて顔を上げたけれど
目に飛び込んできたのはこんな夕陽。
うずくまったままの方が良かった。


春の嵐に身を晒して街を歩けば…

2018-03-06 | 映画
女の怖さは世に憚ることはなくて男を壊す。
暖かな1日があると思えば、突風が吹き雨が後を追ってくる。男が思いついた傘など万分の1ほどの役にも立たない。
優しく微笑んでも数秒後に夜叉の面をつけている。それをも愛おしく感じるのは男の傲慢な優しさなんだろうか…。

ちょいと、まあいいか?と思いつつ、映画「空海」を見た。
楊貴妃の死の謎を空海が解明する物語。
絢爛たる唐の時代に日本の僧侶が命がけで密教を学ぶ。でも、空海はすでにこの宗教の真髄を熟知してしまっているかのようだ。現実と幻想を見極めつつホンモノは何かを見極め行動する。薄笑いの奥に迷いはないかのようだ。

美しく生まれたがために普通に死ぬことができなかった楊貴妃。無駄な苦痛を強いられて恐怖までも与えられれば復讐心も芽生えるだろう。
しかし、そんな気持ちなど楊貴妃にはなかったのかもしれない。彼女を愛した男たちが復讐する。
愛する女を幸せにしたいと願うだけ憎しみは倍増する。男の浅はかさは国を滅ぼしたりもする。
憐れで哀しい。

現実と幻想の区別はないのかもしれない。
昨夜の夢は夢でしかない。誰も断言できない。

人はいつだって迷い続けて生きて行くのだ。

消え行くものはなぜ美しいのか…

2018-03-01 | 映画
偶然だった。
昔見たはずだった。
そう思い込んでいた。

でも、思い出した。
チャールトン・ヘストンが嫌いだったから見なかったんだ。

「ダンディ少佐」

男らしさなんてものは胸を張れるものじゃない。
女々しく嫉妬深くて浅はか。
意地だけで世の中渡って行けるはずもない。
なのに、張り続けようとする。

周りの人間が死のうがお構いなし。
泣こうが叫ぼうが我関せずに先頭を歩こうとしてしまう。

雲の上から自らの姿を見ることなんぞ
想像もできない。

プライドのためなんて綺麗ごとなんだってことを知る由もない。

だからダンディ少佐ってタイトルの映画を作ったんだ。ペキンパーは…

やすっぽい誇りの為に昔を引きづりながら死に場所を探す。

いい奴はサッサとカッコイイ場面で死なせておいて、ダンディ少佐は生き残る。


辛いだろうな。