読んで、観て、呑む。 ~押川閑古堂日乗~

宮崎の外商専業書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

宮崎にとって、そしてわたしにとっても最高のプレゼントとなった、宮崎キネマ館の片渕須直監督舞台挨拶付き『この世界の片隅に』上映会

2017-08-13 22:42:33 | 映画のお噂
きょう8月13日、宮崎市内中心部にある映画館、宮崎キネマ館にて、アニメーション映画『この世界の片隅に』の上映会が、監督である片渕須直さんを招いての舞台挨拶付きで開催されました。


同館にて昨日(12日)から始まった、片渕監督のアニメーション映画の特集上映(18日まで)の目玉企画となったこの上映会、わたしも行ってまいりました。
この日の午前中からお昼にかけては、片渕監督の過去作である『アリーテ姫』(2000年)と『マイマイ新子と千年の魔法』(2009年)の2本立て上映会が、やはり片渕監督の舞台挨拶付きで開催されましたが、こちらのほうは残念ながら都合が合わずに参加することができず、午後からの『この世界の片隅に』の上映会のみの参加となりました。館内はお客さんでぎっしりの満員でした。
『この世界〜』を観るのは、3月に上映されたときに観て以来2回目でしたが(そのときに綴った拙ブログの記事はこちら)、人びとのいとなみと喜怒哀楽を丁寧に描いた内容と、主人公である「すずさん」と一体化しきった、のんさんによる声の演技にまたも引き込まれ、あらためて存分に堪能することができました。


映画の上映終了後に登壇された片渕監督は、一見ゴツい感じの容貌(ゴメンナサイ)でありながら、話しぶりにお人柄の良さが滲み出てくるような、実に素敵なお方でした。この作品のために重ねてきた舞台挨拶は、今回の宮崎キネマ館での上映でなんと101回目となるんだとか。会場からは思わず拍手が。
挨拶の中で片渕監督は、「戦争や原爆が描かれている作品ではあるけれど、その前から(主人公の)すずさんたちの暮らしは続いていて、その後もずっと続いていくんです。だから、戦争や原爆といったこととはかかわりなく、これからも作品を観ていただければと思います」といった趣旨のお話をされました。

片渕監督の挨拶に続いて、毎年宮崎市で開催されている宮崎映画祭(第23回となる今年は来月の16日から24日まで開催。『この世界〜』は映画祭においても、初日オープニングを含めて3回上映が予定されています)が今年から新たに設けた、第1回目となる「金のはにわ賞」の贈呈式が。映画の舞台となった広島県の呉市ご出身である河野俊嗣宮崎県知事から、金のはにわ像が片渕監督へ手渡されました。
河野知事によれば、かつてご自身が暮らしていたあたりの場所が、映画の中でもしっかりと描写されていて、懐かしさでいっぱいだったとのこと。実際の呉の光景をリアルに再現した片渕監督のこだわりっぷりが、知事のお話からも裏書きされることになりました。



さらには、つい先日の8月10日がお誕生日だったという監督に、バースデーケーキのプレゼントも。しきりに照れた様子にも人柄の良さが現れているようで、なんだか気持ちが和んだわたしでありました。




『この世界の片隅に』という素晴らしい映画を、片渕監督のお話と合わせて観るという、またとない機会となった今回の上映会は、宮崎のファンへの嬉しいプレゼントでした。そして私事ながら、きょう8月13日が誕生日であるわたしにとっても、最高のプレゼントでありました。
ご多忙の中、宮崎にお越しいただいた片渕監督、そして企画してくださった宮崎キネマ館さん、どうもありがとうございます!!
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