読んで、観て、呑む。 ~押川閑古堂日乗~

宮崎の外商専業書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

5月刊行予定新書新刊、個人的注目本10冊

2014-05-01 22:35:03 | 本のお噂
これを書いてアップするきょう(5月1日)現在は、大型連休の狭間となる平日でありますが、すでに先週末から11連休をたっぷり満喫している真っ最中!という向きもおられるのかもしれませんね。
今週いっぱいはお仕事ということで、大型連休なんぞいったいドコの国のハナシじゃ?などとヒガんでいるわたくしめですが、それでも2~3日程度の連休は取れそうな感じなので、ちょっとウキウキしております。
とはいえ、今のところは近郊へのサイクリングを予定しているくらいで、別段遠出をするつもりもございません。あとは、ウチでたっぷり読書にでも耽ろうかなあ、などと思ったりしております。なんせ、読みたい本読まねばならぬ本がどっさりと溜まっておるでの、ふふふ。さーて、何を読むことにしようかのう、ふふふふふ。
さて、そんなわたくしの元に、5月刊行予定の新刊新書の一覧が届いてまいりました。この中からまた、わたくし個人が気になる書目を10冊ピックアップしてご紹介してみたいと思います。なにか皆さまにも「お、これは!」と引っかかるような本がありましたら幸いです。
刊行データや内容紹介については、書店向けに取次会社が発行している情報誌『日販速報』の4月21日号、4月28日号、5月5日/5月12日合併号とその付録である5月刊行の新書新刊ラインナップ一覧に準拠いたしました。発売日は首都圏基準ですので、地方では1~2日程度のタイムラグがあります。また、書名や発売予定は変更になることもあります。


『エピジェネティクス 新しい生命像をえがく』 (仲野徹著、岩波新書、20日発売)
「ゲノム中心の生命観を変える、生物科学の新しい概念『エピジェネティクス』。自然の妙技と生命の神秘を語る」という本書。オススメ本紹介サイト「HONZ」でも秀逸なレビューを書いておられる仲野徹さんの著書というだけでも注目ものなのですが、先だってのNHKスペシャル『人体 ミクロの大冒険』の背景ともなっていたエピジェネティクスがテーマということで、さらに興味津々。5月刊行予定の新書の中では、個人的には一番の注目本であります。

『生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像』 (中沢弘基著、講談社現代新書、15日発売)
これもまた生命科学がらみの書目ですね。「『生命はなぜ生まれ、なぜ進化し続けるのか?』。生命科学最大の謎を初めて解き明かしたサイエンスミステリーの傑作。一気読み必至!」ですと。地球史から読み解く、というあたりにも惹きつけられるものがあるのですが、「一気読み必至!」とはまた大きく出たもんじゃないですか。これにも、ちょいと期待しておきたいと思います。

『非線形科学 同期する世界』 (蔵本由紀著、集英社新書、16日発売)
「メトロノームがリズムを合わせて振れる、何万匹ものホタルが同時に明滅する•••など、世界にあふれる『同期現象』の数々。知られざる物理法則を解読する」と。この「同期現象」というのも、なんだか不思議で気になる現象なんですよね。一般向けの新書で、その謎にどこまで迫っているのか、これも注目です。
さて、ここまでの3冊はすべてサイエンスがらみの書目となりましたが、このあたりで何か違う分野からもチョイスしたいところです•••。

『経団連 落日の財界総本山』 (安西巧著、新潮新書、16日発売)
ようやくサイエンス以外の書目からチョイスできました。「新興企業はそっぽを向き、中核の老舗企業群も余裕を失う中、『財界総本山』に明日はあるのか。一線の経済記者が肉薄する」とのこと。わたくしも、今の経団連は時代からすっかりズレてしまって存在価値が薄らいでいるのではないのか、との思いをしばしば抱くものですから、この本がどこまで経団連の内実に迫れているのか、気になります。

『日本の雇用と中高年』 (濱口桂一郎著、ちくま新書、7日発売)
「激変する雇用環境。年齢が足枷になって再就職できない中高年。解決策は『長く生き、長く働く』しかない。そのための制度設計とは」。わたくしも一応、中高年の入り口に立っておりますゆえ、なんだか切実に気になってしまう本書のテーマに、ついついここにチョイスしてしまった次第であります。とりあえず読んどかないとな。

『めざせ!日本酒の達人 新時代の味と出会う』 (山同敦子著、ちくま新書、7日発売)
同じくちくま新書から、楽しそうなテーマのこちらを。「最高に美味しい日本酒に出会える時代!バラエティ豊かな味の揃った時代に、好みの味に出会うための方策を伝授」とのこと。日本酒もバラエティ豊かになってきたがゆえに、どれを飲んだらいいのかが見えにくいのも確か。いい手引きとなってくれるような内容になっていればいいなあ、という期待を込めてチョイス。

『世界史の悪役 辣腕、無私、洞察力の51人に学ぶ』 (本村凌二著、中公新書、下旬)
「時代の波に翻弄された悪役たちの横顔を紹介し、隠れた名脇役たちの活躍に光を当てる。歴史を動かした、影の実力者たちの列伝」と。サブタイトルといい、内容紹介文といい、「悪役」というイメージに隠されてしまっている、それぞれの人物たちの素顔や哲学に迫った内容となっているようですね。どのような人物たちが取り上げられているのでしょうか。面白そうだな。

『日本鉄道史 蒸気車模型から鉄道国有化まで』 (老川慶喜著、中公新書、下旬)
中公新書からももう一冊。「日本の全国的な鉄道網はどのように形成されたのか。ペリー来航から新橋~横浜間の鉄道開業を経て、鉄道国有化に至る50年の歴史」という本書。鉄道の歴史を通して、日本の交通史や近代史が見えてくるのでしょうか。全何巻になるのかは、まだわかりませんが、楽しみなシリーズになりそうですね。

『1914年 100年前から今を考える』 (海野弘著、平凡社新書、15日発売)
「第一次世界大戦が始まった1914年は国際面だけでなく、様々な文脈において時代の転換点だった。100年前の世界と日本を検証する」とのこと。100年前と今とを結ぶ「様々な文脈」とはいかなるものなのか。うーむ、これは気になるなあ。

『病む女はなぜ村上春樹を読むか』 (小谷野敦著、ベスト新書、8日発売)
「村上春樹作品の本質はポルノ文学である。そして、その事実が巧妙に隠蔽される仕掛けこそが、村上春樹の最大の秘密である」。なんだか、あざとさすら感じさせるような書名に内容紹介でありますが、著者が小谷野敦さんだけあって、毒を含みながらもスルドイ考察や批評眼に基づいた本になっているのではないかと。ひとまずチェックしておきたいと思います。


上記10冊のほかに気になった書目を、以下に列挙しておきます。

『鉄道でゆく凸凹(デコボコ)地形の旅』 (今尾恵介著、朝日新書、13日発売)
『新版 仕事道楽 スタジオジブリの現場』 (鈴木敏夫著、岩波新書、20日発売)
『貨幣という謎 金(きん)と日銀券とビットコイン』 (西部忠著、NHK出版新書、10日発売)
『SFを実現する 3Dプリンタの想像力』 (田中浩也著、講談社現代新書、15日発売)
『地球 46億年の歴史』 (ロバート・ヘイゼン著、渡会圭子訳、講談社ブルーバックス、20日発売)
『暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり』 (吉本佳生・西田宗千佳著、講談社ブルーバックス、20日発売)
『「超常現象」を本気で科学する』 (石川幹人著、新潮新書、16日発売)
『今こそ読みたい児童文学100』 (赤木かん子著、ちくまプリマー新書、7日発売)
『ルポ 高齢者ケア 都市の戦略、地方の再生』 (佐藤幹夫著、ちくま新書、7日発売)
『巨大津波 地層からの警告』 (後藤和久著、日経プレミアシリーズ、12日発売)
『クラゲハンドブック(仮)』 (村上龍男・下村脩著、PHP新書、15日発売)
『テレビに夢中だった! 月光仮面から欽どこまで 昭和黄金期のTV史(仮)』 (睦月影男著、双葉新書、20日発売)
『「見たいテレビ」が今日もない メディアの王様・崩壊の10年』 (長谷川豊著、双葉新書、20日発売)
『科学はなぜ誤解されるのか 感覚とコミュニケーションの罠』 (垂水雄二著、平凡社新書、15日発売)




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