かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

陰をつたいて

2017-07-03 09:04:33 | わがうちなるつれづれの記

散歩は朝6時前にしようと思っています。

陽に当たりながら、歩くのはしんどいのです。

息がつけないようになり、カラダに重い気だるさが起きます。

6時前の散歩はなかなかできません。

目が覚めても、しばらくカラダが目覚めるのを待つからです。

今朝は、6時半に出かけました。西に向かって、歩きはじめました。

ふと、「陰を歩いたら、どうなるだろう」と思いました。

北に向かう路地に曲がると、家が陽を遮って、陰ができています。

陰を歩くのは楽なんです。

東西の大通りに出ました。

大通りに出来た陰の様子を見ていると、東西なんだけど、大きなマンション

などで陰が東西の通りでも出来ていました。

西に曲がって陰を歩きました。

散歩の都合で北に曲がるところにきて、路地を見ると、南北の路地

なのに陰が少ないです。

駐車場で遮るものがないところや、お日様も少し東の北よりから

射してくるので、南北でも陰が出来なかったり、東西といっても

陰が出来ているところもあります。

 

お日さまが射してくる方向を見ながら、陰を伝って歩きました。

自分というものの動きが陽の射し方とか陰の出来具合を見ながら、

決まっていきます。

固定したもんはないですね。おもしろいです。

 

途中、同じような年代の人が歩いています。

行き違うとき、ちょっと会釈します。

けっこう、シャキシャキ歩いている人も、少しゆっくりの人もいます。

日陰を伝って歩いている人はいないようでした。

ふと、思いました。

行き違う際に、「あの、ちょっと」とか声をかけて、理想の暮らしを語る会

の公開講座の紹介をしたらどうなるだろう。

 

自転車がやっと通れるような路地で蝶の幼虫がコンクリートの上を這って

いました。

黄色に黒っぽい筋の入ったドレスを着ていました。

しばらく見ていました。細い路地を横断して敷石につきあたりました。

その石の壁を登ろうとしていましたが、垂直の岸壁で登れません。

周りを見渡すと、細い路地がコンクリートと敷石でとてもきっちり作られ

ていて、「果たして、この幼虫の運命やいかに」と浮かびました。

そんな細い路地にでも、散歩の人が来るんですね。

ボッーと立っているぼくを怪訝そうな顔して見ながら、すり抜けていかれ

ました。

「あとは、幼虫に任せるほかないな、きっと活路を見出すはず」

思い切って立ち去りました。

 

「かげ」というのをはじめ「影」という文字で考えていて、子どものころ、

「影ふみ」という遊びを楽しんでやっていましたので、「ひかげ」を

伝うことをそんな感じで歩いていました。

あとで、「陰」という文字があることを知って、この場合は「日陰」と

いったほうが、ふさわしいな、と思いました。

 

「日陰」といったら、俳句の季語にないかなと調べてみたら、「片陰」

として、夏の日盛りを過ぎて、やっとかげった日陰とかかわるときの

情感が詠われているようです。これは、共感するなあと思いました。

朝は、熱暑これから迎えるというのでは、違った情感になるかもしれ

ません。

 

   軒下に繋げる馬の片かげり       虚子

   汝が行く手片陰ありや尚も行くや    しずの女

   片陰をゆき中年過ぎにけり       岸 風三楼

   片陰をうなだれてゆくたのしさよ    西垣 侑

 

いずれにしても、これからの季節の暮し方、またゼロから見ていき

たいです。

それなりにおもしろいかも。

 

 

 

ちょっと、つれづれに。

「陰」について調べていたら、こんな詩に出会いました。

作者の人は、どんな方でしょう。

 

詩「日陰」

 
多くのことはできなくても
少しの間だけでも
誰かのために・・・



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  그늘     - 김기만(キム・ギマン)

뜨거워야 그늘이 생긴다
한낮의 나무들 푸른 잎사귀
햇살 쏘이며 반짝반짝 춤춘다
눈 찌푸리던 내가 부끄럽다
누군가의 그늘에서 땀을 말리며
나는 시원하게 웃었을 것이다
누군가의 눈물 위에 누워
휘파람도 불었을 것이다
삶의 무게로 힘들 때
그만큼 가벼워지는 것들
시소에 앉아 힘줄 때
반대편에서 만났을
아이들 눈 속의 커다란 하늘
삶이란 그런 것이다
잠시나마 누군가에게
지게가 될 수 있다는 것
그늘이 될 수 있다는 것



  日陰     -キム・ギマン    

暑いからこそ日陰ができる
真昼の木々 青い葉っぱ
日差しが突きささりキラキラ踊る
目をしかめた自分が恥ずかしい
誰かの日陰で汗を乾かし
自分は涼しげに笑っただろう
誰かの涙の上に横たわり
口笛も吹いただろう
生きることの重さに辛い時
その分だけ軽くなるもの
シーソーに座り力を込める時
向かい側に見かけた
子どもたちの目の中の大きな空
生きるとはそういうことだ
すこしの間でも誰かのために
支えになれるということ
日陰になれるということ




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