かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

受けとめてくれる人たち

2017-11-15 11:14:40 | 理想の暮らしを語る会

 もう、四日も経った。

11日の午後、理想の暮らしを語る会主催の公開講座

「介護は新しい文化を創造する」が開かれた。

会場は鈴鹿カルチャーステーションのカフェコーナー。

今回は、パネラーとして、妻と一緒に参加した。介護受ける人、ぼく。

介護する人、妻。

そのほか、疾患を抱えたパネラー3人や介護経験がある女性一人

がみんなから見えるところに並んだ。

参加されていた方は20人くらいだったか。

進行役の森原遼子さんや、事務局の中井さんから、「老いても、

ボケても、安心して楽しく暮らせる地域社会を実現したい」と挨

拶があった。

 

パネラーは進行の人から質問があり、それに答えたらいいと思って

いた。

「じゃ、宮地さんから語ってもらいます」と振られた。

どぎまぎして、病歴のことや今の暮らしについて話した。

どのくらい話したらいいのかも聞かず、しゃべっているうち

「この話、いつ終わるのだろう」と心配になった。

終わってみたら、30分も話していた。

 

ほっとして、気持ちが楽になった。

パネラーの人の話をゆっくり聞けた。

市川憲一さんが、大腸がんの切除する手術をしている。

再発しないよう抗がん剤を飲んでいたが、体調がおかしくなり、

病院に行って、ようやくの思いで「抗がん剤はやめます」と

医師に伝えたら「ああそうですか」とあっさり承諾。

今は、職場の人などに相談しながらストレスの無い暮らしをして

いるとのこと。

 

金治智計さんは、15年前、腎臓結核というので、腎臓を一つ

摘出している。8年前から、腎臓が悪化して、人工透析が

始まった。

一人暮らし。生活保護など申請したが、難しかった。

今は血管に血が回らない合併症がおこり、心臓や足の血管を

広げる手術をしに、足を引きずりながら名古屋大病院に一人で

行っている。

月、水、金、一日6時間の透析。

聞いていると、イタイタしい。

ところが、金治さん、「病気になって、付き合っていくのが楽しい」

という。

「いろいろ起こるけど、その瞬間瞬間ゼロにもどれる。

たえず、自分に戻れる。病気も悪くない」

うーん、そんな気持ちで暮らしているのか。響いてきた。

彼とは、今サイエンズ研究所のサロンに一緒に参加している。

サロンが一番の楽しみだと聞いた。

 

野尻四郎さんは、70歳。ぼくと同年。

17年前、腎臓ガンと診断され、鈴鹿中央病院で切除手術をした。

10年後にガンは肺に転移して、それを切除。

こんどは首の後ろに瘤。はじめは、軽くとったらいいという診断

だったけど、ガンと言うことが分かり、頚椎の放射線治療をして

いるという。

抗がん治療が顎の骨を砕いてしまうおそれがあり、今三重大病院

にも通いはじめた。

身体は、ガンの百貨店。食事も特別流動食。一日、横になって

いるときもある。

幸い、痛みはない、不思議といえば不思議。病院も自分で運転して

いく。身体は痩せこけている。

それがである。

飄々として、暮らしている。明るい気持ちが大きいという。

「明るいと免疫細胞が活発に働いてくれるのかな」

彼が、そんなに明るく暮らせているのは、何があるのだろう?

 

脳性マヒの介護の仕事の経験があり、夫のガンの看取りをしてきた、

今井亜子さん。その人の気持ちになる、身体の介助だけでなく、

心のケアが大切だと話してくれました。

 

こんな病歴の話、あんまり聞きたいとは思わないんじゃないかと、

勝手に思っていました。

ところが、参加してくれた方は、ジッと聞いてくれていました。

どんな受けとめかたをしてくれたんだろう?

 

あとで、聞いてくれた人の感想を聞きました。

すこし意外でした。

何かとっても深く受け取ってくれたみたいです。

 

 ーー講演会の中身の深さを改めて感じています。自分の言葉で

  素直に語れる、それが人のココロにしみるのでしょうか。

 

 

 ーー今日私はある物語を受けとった。それはいつか私もたどるで

 あろう人生の先を今たどる人から、そのたどってきた道のりの

 物語だった。

 その贈り物を受けとって、私のなかにはじわじわーっと

 広がるなにかがある。

 甘えられること。

 つながりのなかで生きること。

 それが細胞まで活性していると感じること。

 自分と病気を分けて考えること。

 合うということ。

 する側とされる側ではなくその人の身体の一部になるということ。

 などなど、どれをとってもまだまだ感じることが多い。

 飛ぶことと
 身をまかせることが
 ひとつになって
 自由に空を舞う鳥のように
 また大空も
 自分の身体のように
 鳥とひとつになり舞う

 そんな地域を作っていきたいと思う。

 

 --講座は介護に主を置いたものでなく、むしろ、闘病でなく、

  友病みたいな感じでしたね。

  病を通して、人と人の繋がりを感じて、その中で豊かに生きて

  いけるんだってことが、もっと本当に悩んでる人に知らせたいな

  あって思いました。

 

 --パネラーの一人が「病気も意外とわるいものではないなあ。

 どんな自分になっても自分でありつづける。何かが出来なく

 なっても、それで自分の価値がかわることはない」と。

 その人の淡々とした話しぶりや表情から感じる彼の心の世界を

 感ぜずにはおれませんでした

 

 

実際のぼくを見てみると、不整脈がいつ起こるかの心配とか、

息切れや立ちくらみにめげるようなときも。

身体が不如意になって、杖をついて歩くのが楽だと知ったり、

明るい気持ちで過ごしているかといえば、あんまり自信は

ありません。

病気と明るく、軽く暮らしている仲間とそばにおれることに

感謝です。

そこから、「介護は新しい文化を創造する」という大テーマに

向かい合いたいと思いました。

疾患を抱えている人の話をこんなにじっくり聞き、受け取って

くれる人たちにも感謝です。

 

 

 

 

 

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