宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今年のスギ花粉情報(その4)・・・なぜ、顔がかゆくなるかを考える

2017年02月13日 16時44分24秒 | 花粉症
今日は、いきなりの本題です

春になると、顔や首がかゆい方がとても多くなります。

以前は、季節の変わり目とか曖昧な理解で納得している方々も多かったようですが。
最近は、花粉で顔や首がかゆくなることは、かなり浸透しているようです。
テレビでも、花粉かぶれとか、花粉の肌荒れとかいう言葉でも報じられるようになりました。

でも・・・。

でもですよ。

これって、実は、すごくおかしな話ですよね

だって、日本の現代の生活の中で、地面はほとんどアスファルトに置き換えられ、生活の中での土の面積はどんどん減少しています。
木の花粉も雑草の花粉も、その量はどんどん減少しています。
まして、都会の生活においては、花粉というものは、量だけで見れば少なくなってゆく一方のはず。
なのに、花粉症を始め、ハウスダストやダニのアレルギーもむしろ増加の一途です。

そもそも。

花粉にせよ、ダニにせよ、ハウスダストにせよ、人にとってそんなに拒絶するようなものでしょうか
アレルギー反応というのは、そもそも拒絶する反応なんです。

これは、皮膚が本来もっている角質の機能が、現代生活では機能せずに弱ってきているために起こっているのです。
もともと、皮膚の角質層には水分と油分の膜があり、これが潤いを保ち、外的物質の侵入から守っていました。
ところが、アスファルトの生活、冷暖房をつけ続ける生活のために、環境の湿度がどんどん低下し、とうとう皮膚の角質層の機能を低下させてしまったのです。
そのため、皮膚は潤いを失い、乾燥し、外的物質が皮膚の中に侵入するようになったのです。
その結果。
ハウスダストやダニの死骸や花粉などを異物とみなすような事態になり、これを拒絶すべく抗体を作ってアレルギー反応を起こすというわけです。

現代人の生活は、本来は敵ではなかった物質を過剰に拒絶するような反応を引き起こしているのです

この原因は、環境の湿度の低下だけが原因ではありません。
過剰に石けんやシャンプーを使いすぎていたり、様々な成分の化粧品を塗りたくっていたり、マッサージやピーリングなどの刺激を加えたりすることも、大きな原因なんです。

そろそろスギ花粉のピークの時期が近づいてきました。

かゆくなった皮膚の治療はもちろん必要ですが、正しい生活やスキンケアなどの指導もさせていただきます。
ひどくならないうちに、ご相談ください









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