宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

寒さに慣れる方法

2017年01月09日 16時59分40秒 | スキンケア
先週の金曜日から、本年の診療がスタートしました。

金曜日、土曜日と、来院された方々はみな、かなり湿疹が悪化していました
これには、理由があるのです

それは。

お正月休みに、帰省された方や旅行に行かれた方など様々ですが。
田舎に帰省して、ご実家のおうちが暖房ががんがんかかっていたとか。
旅行で、旅館やホテルなどがどこも全館暖房でぽかぽかになっていたとか。
こういった環境の中で、全身がかさかさに乾ききっていたのです

温泉旅館などは、湯冷めしないように旅館内を暖かくしていますし。
スキーなどに行かれた方は、ホテルの暖房が相当強いのです。

こういった場合は、いつもの保湿ケアでは追いつかないのです

私の自宅は、室内の温度が平均13~15度です。
エアコンはつけず、床暖房を一番弱い1でつけているのみで、室内はかなりひんやり。
でも、私は、8枚の重ね着で、ネックウォーマーとアームウォーマーとレッグウォーマーをつけているので、全く寒いと感じません。
こうした冬を過ごすのは今年で7年目。
その間、家族中、一度も風邪をひかなくなりました

よほど寒いときは、電気ストーブです。
こたつでも良いと思います。

エアコンにたよっていた7年前は、寒いと感じるとすぐにエアコンをつけていました。
すると、全身が乾燥し、すごくかゆくなるのです。
保湿クリームの効き目も悪かったですね。

でも。
重ね着を心がけるようになると、感じ方が変わります。
まず。
寒いと感じたら、1枚、また1枚と重ねていきます。
身体はどんどん暖かくなっていくのがわかり、やがて、身体の内側からぽかぽかしてくるのを感じます。
この方法は、寒さを我慢することとは違います。
寒さに対処するのです。

暖房をつけないと、室内の湿度は保たれ、吸い込む空気も乾いていないので、のども痛くなりませんよ。
風邪もひきにくくなりますし、花粉症にもなりにくいと思います

エアコンやファンヒーターといった部屋全体をあたためると、身体を外側から暖めることになり、ひどく乾燥します。
吸う空気が乾いているので、のどが痛くなりますし、風邪をひきやすくもなります。

寒さに慣れる方法とは、我慢するのではなく、寒さをうまく対処する方法です。
重ね着をして、ストーブやこたつで暖をとり、乾燥肌を予防したいですね
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