(株)宮本住建 姫路 木造住宅のあれこれと日々の徒然

姫路市 宮本住建 木造住宅の新築・リフォーム施工事例・現場進捗、日々の日記を綴ります。

「広いのに狭い家」 「使わないスペースが多い家」 にならないために、、、、

2017年06月15日 | 建築アレコレ
いつもご覧いただきありがとうございます。


先日、「賃貸の一軒家に住んでいるのだけどLDKが狭い。家を建てる時は気を付けたい」という話を聞きました。

一体的に使える和室と合わせてごくごく一般的な畳数があるにもかかわらず「狭い」そうです。

間取り的に開口部を避けて棚を置くと乱雑に家具を並べることになってしまってLDKが狭く感じると、、、



私が設計をするとき、一番気にしている事NO.1は

「四方に開口部ありの時は壁を作る」

です。



例えばこんな間取り


(すいません、何度やってもなぜか写真が横を向いてしまいます)

これ、むか~~~し私が住んでいた部屋の間取りに似ています。 

南と北には大きな窓、東には入口、西にはクローゼット


机はどこに置きましょう?

ベットはどこに置きましょう?

テレビはどこに???


机は南に西の角に置いていました。イスをきちんと机に寄せておかないとクローゼットの扉が開きませんでした。

ベットは窓にかぶるように北側に置いてましたが、クローゼットが開けられるように入口いっぱいに寄せてましたので

体を斜めにしないと部屋に入れませんでした。

そして、テレビを置くところがないので結局クローゼットの前に、、、

もちろんクローゼットは使い物にならず部屋内に服をかけるラックを置いていました。


部屋の大きさとしては6畳、クローゼットも1.5畳あり、部屋の大きさとしてはごく一般的、

クローゼットなんかはむしろ大きい部類だったのに使い勝手は。。。


四方に開口部を設ける時には同時に物を置く壁を考えておかないと部屋の畳数どおりに部屋が使えません。

LDKなどは特に開口部を大きく取りがちですが、物を置く壁がなければせっかくのデザインも広さも台無しになります。


一言で「窓」と言っても大きく分けて三つあります

①光を入れることが主目的の窓

②風を入れることが主目的の窓

③光と風の両方を入れることが目的の窓


①ならば大きい窓にすることだけが良いわけではありません。

向きに応じて天井面や床面につけることでテレビラックなどと共存できます。


②も同じで大きい事に越したことはありませんが、縦長、横長、どちらのほうが敷地条件により合っているのか?

それから大事なのは「抜けどころを作ること」です。入った風が抜けるところをキチンと考えれば

窓の大きさは大きくなくとも風は抜けます。


③の場合は①,②の融合ですね


これにプラスしてプライバシーの確保がとても大切

大きな窓を取ったけど常にカーテンを閉めているようでは光も風も入りません。

「LDKには大きな窓を取りましょう!」

そういわれれば誰もがときめきますし、デザイン的にも全面ガラスはカッコイイですよね

でも「住んで快適」な家でなければ大きな窓は予算をかけただけの飾りになってしまいますので

間取りや家の配置なども深く考慮に入れてプランすることはプロとしての腕の見せ所です。


これは家事室という名の部屋とも言えない小さなフリースペースなども同じです。

外観は凹凸をつければデザイン的には特徴が出ます。

その逆に部屋内が凸凹になり、4.2畳なんていう中途半端な大きさの部屋ができたり、

つじつま合わせに小さなフリースペースを取りがちになります。

施主様の希望で小さな家事室を設けるならば良いですが、そうでない場合は結局「使わないスペース」になりますし、

外観に凹凸をつければ外壁面積が増えるので予算も上がります。


私たちプロはお客さまからのご要望をただ聞くだけではだめだと思っています。


例えば「子供用のおもちゃ置き場をLDKに作りたい」と言われたとします。

契約を取るためだけに「あなたのご要望通りにプラン作りました!」と何も考えずに単純にスペースを取るなんてことは私には出来ません。

お子さまの現在の年齢などからご家族の家族構成が今後どう変わっていきそうか

それに伴ってLDKの使い方がどう変わりそうか

様々なことを考慮したうえで将来おもちゃ置き場として使わなくなっても

別の使い方として有効に使えるようにご提案するのがプロの役目と思っています。


快適な家というのは大きいだけじゃない

適したところに窓を設けて光と風を通し、物でふさがらないようにすることで気持ちの良い住環境を作る

適したところにクローゼットを設け、物の出し入れがきちんとできるようにすることで家事ストレスを軽減する

適したところにくつろげるスペースを設け、人の通る動線と重ならないようにすることで広々と感じられる快適なスペースにする。


プランニングというのは難しく、かつ、お客さまの快適に過ごす姿を想像すると楽しくて仕方ない

いつもそう思います^^




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