(株)宮本住建 姫路 木造住宅のあれこれと日々の徒然

姫路市 宮本住建 木造住宅の新築・リフォーム施工事例・現場進捗、日々の日記を綴ります。

写真や映像からではわからない家を建てる時のポイント

2017年07月12日 | 建築アレコレ
いつもご覧いただきありがとうございます。


昨日は既存住宅状況調査技術者講習、いわゆるインスペクター講習を受けてきました。

更新制になっていて、今回は改正された新たな法律を踏まえた移行講習でした。



新築住宅では住宅の質についてはっきりとしていますが、

既存住宅の場合には逆に全く分からないと言っても過言ではありません。

新築当時に求められた性能を記した図面自体が今に比べて格段に少ない事。

また、移り変わっていく法律の中でどの法律に合致しているのか、

使用状況などなど、、、

見た目や書類上だけで建物の質を判断できない。

そこで建物の現況調査(インスペクション)を行う資格者の出番となるわけです。

築年数は経っていても良質な住宅はたくさんありますので

それを活かすための資格ともいえますね。



さて、今日の本題ですが、例えばHPの施工事例などからは到底わからない事というものがいくつかあります。

今日はそれについて書きたいと思います。

例えばこの写真からではわからないことが最低でも3つあるのですがわかりますか?




答えは「人の感覚」です。


写真からでは夏か冬かわかりませんよね

暑いのか、寒いのかというのは写真からではわかりません。


それから建物の近隣状況もわかりませんので

前面道路が大きな車道で騒がしいかどうかなどは写真からはわかりません。


そして写真からでは方角も近隣の建物との関係もわからないので

光や風の入り方もわかりません。

最近はわざと光量を落として薄暗く写真を撮ろうとするので余計にわかりません。


そして一番想像ができないのが匂い

匂いは無色なので料理などの匂いがリビングにどれだけ流れるかなど全く分かりません。

虫などのことも全く分かりません。



そして、これらの感覚は全て「快適さ」に直結いたします。

そして、そして、感覚や快適さには「個人差」があります。


暑いか寒いか、静かかどうか、匂い、虫etc...

全て気になるポイント・度合いが一人一人違います。


それらに合わせたプランニングができるかどうかは経験と知識がモノを言います。

人の感覚の部分はお客さまと一番すり合わせをしなければならないポイントの一つなのです。


特にインナーガレージハウスは注意が必要です。

リビングなどから愛車が見られる

これは車好きからすれば最高のことではありますが、、、


想像してください、、、


走って帰ってきてシャッターを開けて車を中へ入れます。

その時点で夏はともかく冬は冷たい風が内部にザーッと入ります。


逆に夏はというと、

車のエンジンを切ってもエンジンやマフラーなどから熱はまだまだ出ますから

ガレージ内はすぐにムンムンになります。

匂いもそう、エンジンの焼けた匂いが充満します。


それからシャッターはアルミサッシの窓に比べて当然に気密性が低いので

虫もとても入りやすいです。


そして、台風の時が一番大変

風の音もさることながら

強風がシャッターを押した圧がそのまま内部の他の建具に向けて押してきますのでガタガタしたりもします。

これは外部窓をアルミサッシに比べて気密の低い木製にした場合も同じことが言えます。



お客さまから「インナーガレージを作って」と言われて

ただ単にデザインやスペースだけしか考えていないと

上記のような不快なポイントがモロに出ます。


車から出る熱や匂いを排出するための換気計画

冷気などの外部環境との差や虫、風に対応するために

デザインを活かしながら不快なポイントをどう遮断するかを考える。

これらがきちんと計画できていれば愛車との生活はラブラブ以外なにもない快適満足空間になります。


具体的に言えば、

通常、換気扇は壁上部につけますが、熱源に近い方がより抜けるので

エンジン付近の壁下部にも大きめの換気扇をつける。

エンジンの熱は数時間でますので小さい換気扇だと熱がたまっていってしまいます。


虫や風対策としては、ガレージから生活空間に入る部分を

FIXガラスやアルミサッシでキチンと区分けすることで簡単に解決します。


宮本住建のインナーガレージハウスでは換気扇の入切を自動で行う温度センサー付きの換気扇や

虫や風かえしをシャッター部に設ける工夫をしています。

それから、大切な車が日に焼けないようにしながら風を通す位置に窓を設けるようにもしています。


これは長期優良住宅にも言えることです。

長期優良住宅は高い気密性、断熱性がゆえに、

一度入った熱がこもりやすい部分が出たりします。

温かい空気は上にあがるので、特に二階の廊下に注意が必要

そこで二階廊下部分に大きめの換気扇をつけるように工夫しています。

また、熱の侵入を避けるため西側の窓は断熱性能が一番高いものを使います

また、機密が高いのでオープンキッチンの匂いがリビングにこもらないように

風の抜けも非常に考慮しています。


音、熱、匂い

人の感覚を大切にすることは住宅の快適性に直結いたしますので

住宅の仕様というのはとてもとても大切になってきます。


何も考えていない普通の住宅=不快度数も光熱費も税金も保険もすべて上がる。

かたや長期優良住宅などオーバースペックになりすぎない中で適切に考慮することで

快適さは格段に変わり、エアコン効率が高いので光熱費はグンと下がり、

税金、保険の優遇もたくさんある住宅

その差は単純試算でも35年間で350万円、最大1200万円以上違います。


せっかくのマイホームですからデザインだけでなく快適性はとても大切にしていただきたいポイントのひとつですね。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« お客さまからのサプライズプ... | トップ | 通人の酒席 ふくべ »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。