間違いだらけの医療

健康な人まで病気にしてしまう恐怖の商売医療

医療と寿命

2016-10-06 16:33:21 | 医療の失敗談
 私が人間の医療と寿命について、強烈に意識し始めたのが、28年ほど前の
父親の死でした。当時の私は仕事柄、健康診断を両親にも勧めていました。
しかし、戦争で地獄を経験し、銃弾2発と爆弾の破片を体中に受けても
生きて帰ってきた父親は、「いま生きているのが奇跡」と言いながら、「天寿を
全うするだけ」と言い続けていました。
今思えば、父親の言葉が何か、真実を語っているように思えます。
ただ、私をはじめ、家族みんなから「健康診断」という言葉を念仏のように
聞かされた父は、とうとう生まれて初めての、健康診断を受けたのです。
そして、胃の再検査、胃がん、切除、再発、転移という医療経過で、検診から
2年後、71歳で永眠しました。病院のベッドで心拍モニターと呼吸が途切れがちに
弱くなっていく父に、なぜか罪の意識にさいなまれたのは、私だけではなかったと
思います。祖父は自宅で、笑顔のまま最後の言葉が「ああ~気持ち良かった」で
91歳の生涯を閉じました。きっと、父もそうしたかったはずです。
父の最後を看取った母が、火葬で見つけた父のお骨に混じった金属を見て
「一度は命を救ってもらったから」と自分に言い聞かせようとしていました。
しかし、何の因果か父親同様69歳で、軽いノリでお友達と検診を受けることになり
そして見つかったのが父と同じ部位の胃がんでした。似たもの夫婦といいますが
母のとった行動は、治療は受けないという選択でした。「お父ちゃん死んでから
食べ過ぎた」と言って「胃を休ませればいい」といいながら一日一食に変更し
つまみ食いの生活を数年続けていました。
近年は、普通に生活をしていても年を取ると、デイケアとかに誘われて
カラオケに行くのを楽しみにしていましたが、そこでまた、魔の検診に行く
ことになったそうです。そして結果は、高血圧で胃がんは消えていました。
最高血圧が180でしたので、高血圧治療をと言われたそうですが、またもや
母は治療には及ばず、血圧の180は、50歳のころと一緒だから別に問題ないと
医者に言ったそうです。今年92歳の母は、今も医療に振り回されることなく
天寿を全うすると言い続けています。父の遺言のように親戚、知人にも広がり
医療を受けると短命という統計がスタートしました。次回は妻の超長寿家系を
紹介します。


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