えいちあーる亭日誌

日々の徒然、株などを語り ハッピーリタイアメントを目論むノーテンキなブログ

- 都へ つれづれなるままに-

合わせ鏡

2017-05-11 22:41:11 | 航海日誌
遅めの夕食をいただきながら娘が見たい番組のない夜はNHKのニュースウオッチ9 食事も終わる頃、始まったのはダウン症の母子をテーマにしたどこかの駅構内?での写真展。撮影風景にかぶせるようにナレーションが流れる中「笑わないように」との写真屋の指示に ん? と引っかかったわたくし。表情を出さないことで何か表現をしたかったらしいが それは違うだろう!!!と思わず声を荒げるえいちあーる亭 亭主。病気の告知、戸惑い、子育ての不安 そんないろんなものなんやかや一切を踏み越えて今ここにいること。その表情が笑顔だったならこれ以上のことはない。

「笑わないように」スーパーのチラシに乗せる魚のパックでも撮っていやがれ腐れ写真屋めが! すぐにTVを切ったのだが、お風呂に入ってもむかつきが収まらず書斎で古い古いアサヒカメラのバックナンバーと木村伊兵衛の写真集を探すわたくし。戦前から戦後に至る昭和という時代の表情を息でもするようにカメラに収めた写真家の巨人。

通りを歩く人、一人一人にそれぞれの表情があってカメラを構えていては絶対に撮れない写真。あえて言うなら人待ち顔で誰かを待っているわたくしの目に映ったそのままが写真になったような

写真に写ったどの人を見てもその人が大事にしているものとか大事にしたかったものみたいなその人の歴史、言いかえれば背景のような深みが写し込まれていて。。。

古い古いカメラ雑誌アサヒカメラは写真部にいた友人が見せてくれて借りたのか、もらったのか? したものでわたくしと木村伊兵衛との最初の出会いなわけで。w「笑わないように」そんな写真屋の撮影現場らしいシーンにはアシスタントらしい若者が照明のセッティングをしているようだったけれど、そんな人を憐れむようなワンパターンな発想しかできないチラシ写真屋に師事してどうする。ライティングはうまいのかもしれないがこころはあんたよりも下衆だと思うぞ、と今さらのように毒づくえいちあーる亭 亭主。

あの頃、カメラを意識させないスナップショットを考えたけれどバカバカしくてすぐにあきらめてしまったわたくし。でも、今ならわかる。 人の心は合わせ鏡、角度が違ったなら虚を仰ぐ。合わせ鏡の連なるその向うまで見たいと体を伸ばしたなら見ている人は思わず笑ってくれるのかも。。。  

先日、初孫のお食い初めで大阪に出掛けた時に仲居さんが撮ってくれた両家うちそろっての一枚がメールで。妙に味のある写真は合わせ鏡、お気に入りの1枚を眺めながら木村伊兵衛の世界とデジタルな時代の相違を思うわたくし。でも、そこに写り込むものは人が人である限り変わらないもののはずで。「笑わないように」 おまえこそ死んでしまえ!と、まだ毒づく怒りの収まらないえいちあーる亭 亭主でした。
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