薬屋のおやじのボヤキ

公的健康情報には嘘が多くて、それがためにストレスを抱え、ボヤキながら真の健康情報をつかみ取り、発信しています。

「冷え」・「冷え性」・「冷え症」を考える(その1):何よりも皮膚の鍛錬を

2011年02月17日 | 冷え・アレルギー

「冷え」・「冷え性」・「冷え症」を考える(その1):何よりも皮膚の鍛錬を

 2月1日付けのブログで書きましたように、当地岐阜では27年振りの寒い1月となった今年です。連日寒風に晒され、また、雪に見舞われ、体は「冷え」、「冷え」の連続でした。2月とて、初旬は一時的に暖かったものの、中旬には雪が舞って寒さがぶり返し、冷え切ってしまっている体は、思いのほか不調を来たして、様々な疾病を招いています。
 今年ほど、一時的な「冷え」、恒常的な「冷え性(冷え症)」に悩まされたことは、少なかったことでしょう。そして、春の足音が聞こえてきても、一向に改善する兆しが見られないばかりか、より悪化する方が多いように見受けられます。
 ところで、「冷え性」と「冷え症」の違いですが、「冷え性」とは、単なる“性分”であって、健康上特に問題がないと捉えて使う場合に用い、「冷え症」とは、何らかの身体的不調を生じさせ、治療を要する程度に重い「冷え性」の場合に用いると考えて良いしょう。

 この「冷え症」が、昔に比べて段々増えてきています。
 昭和の高度成長に伴って豊かになり
、「飽食暖衣」・「運動不足」で、体内エネルギーの生産が減り、日本人は皆、だんだん「冷え体質」になってきたと言われます。
 たしかに、そうした面がありますが、真の原因は、アトピーに関する記事の中で述べましたように、 「冷蔵庫文化」による「冷たい物中毒」 によって、「低体温」になってきているからでしょう。
 「低体温」になれば、当然にして寒さに弱くなり、また、暑さにも弱くなります。
 こうして、日本人は、どんどん虚弱体質になってきました。
 これは、漢方薬の処方にも明確に現れていて、何かと応用範囲が広い「柴胡(サイコ)」剤のようですが、高度成長前は、がっしりとした体格で体力のある方に効く「大柴胡湯」が汎用され、その後は「小柴胡湯」になり、平成のバブル期からは虚弱な体質の方に効く「柴胡桂枝湯」を処方するのが一般的になってきたと、あるベテランの漢方薬局の先生が、約20年前に、自分の経験を元にして、おっしゃっておられました。

 さて、「冷え症」は、幾つかのタイプに分けられるのが一般的でして、ある学者は「血行不良」・「胃腸虚弱」・「新陳代謝低下」の3タイプに分けており、別の学者は「血管収縮型」・「血管拡張型」の2タイプに分けたりしています。また、何でもないのに汗をかいたり、のぼせたりする「隠れ冷え」があると言われたりします。
 何がなんだか、よく分からない分類法でして、行き着くところは、実に便利な説明である「自律神経失調症」で片付けられたりします。
 これらは全て、「低体温」からくる結果であって、本質的な原因を指し示しているものではありません。でも、基本的に対症療法しか取らない近代医学ですから、結果つまり症状を診て、その症状を短絡的に取り除く治療が優先されますから、このような分類になるのでしょう。よって、本質的な面からのアプローチがないがしろにされてしまうのです。
 ここに、日本の医療制度の大きな問題点であるのですが、しかし、お医者さんが患者さんに対して、本質的な原因を取り除くための生活習慣の改善指導に時間を割いていたら、1日に何人もの患者を診ることは不可能で、かつ、初診料だけしか保険点数が挙がって来ず、これでは食っていけません。
 「冷え症」がもとで、「不眠症」になったら「睡眠導入剤」を、「頭痛持ち」になったら「鎮痛剤」と「胃薬」を、といった具合に、よりいっそう「冷え症」にしてしまうような処方しか取れないのです。
 その点、当店をはじめ相談薬局・薬店は、“有り難い”ことに、お医者さんが取りたくても取れない方法で、患者さんに対応できますから、食っていける道が開かれています。
 先に掲げました、「血行不良」・「胃腸虚弱」・「新陳代謝低下」の3つを本質的に改善してくれる「漢方薬」や「健康食品」を持っているからです。「冷え」に詳しいお医者さんが、これを処方しようとしても、保険適用されませんから、使えないのです。
 なお、「漢方薬」の中にも保険適用されるものは多いのですが、処方できる薬が限定されています。よって、どれだけかは「冷え」を改善してくれるものはあるのですが、「冷え」を本質的に改善する「漢方薬」は、「具体的な何かの症状に対症療法的に効く」というものではなくて、「健康食品」に近い「養生・滋養強壮」のためのものでして、どちらかと言うと「食養生」としての扱いとなってしまい、保険適用からは除外されます。これは、「食べ物」にまで保険適用していたら、国の医療費がパンクしてしまうからです。

 さて、その昔、と言っても半世紀前・・・小生が子供の頃・・・までは、真冬には一時的に体の「冷え」がありました。手に「あかぎれ」、足に「しもやけ」は当たり前でして、耳たぶに「しもやけ」ができることもありました。外で遊んだり、畑仕事を手伝っている最中は、露出した皮膚の部分が非常に冷たくなって、極度の血行不良になり、どうしてもそうなります。加えて、動きやすいように薄着していましたから、全身の皮膚が冷たくなっていました。
 でも、これによって、体の表面から熱が奪われることが少なく、血液は内臓に集中して流れますから、体の芯は冷えず、「冷え性(症)」なるものは、基本的に存在しませんでした。体内の温度は、年中一定に保たれていたのです。それも、けっこう高い温度で。
 今のお子さんに小生の時代の真似をさせたら、直ぐに風邪を引いてしまうことが多いでしょうね。なぜならば、「耳たぶがしもやけ」になるまでの寒冷刺激を受けていないからです。そして、皮膚を過度に「血行不良」にしてしまう程までに筋肉や汗腺・毛穴の収縮力が備わっているとは思えませんからね。
 今は死語となってしまった「子供は風の子」。何と言っても、皮膚の鍛錬なくしては、「冷え性(症)」から完全に逃れることはできないでしょうね。

 以下、 「冷え」・「冷え性」・「冷え症」を考える(その2)へ続く。

『健康づくり』 ジャンルのランキング
コメント (3)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「冷え」・「冷え性」・「冷... | トップ | 今月の笑い話ベスト5<チャ... »
最近の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たわだ)
2011-02-13 10:26:01
こまめに更新されていますね!凄い!!免疫学の、阿保徹先生の話を、取材で直接伺う機会がありました。著書をたくさん出されていますが、最新の「病気のなるたった二つの原因」こんなようなタイトルの本だったともいますが、納得の著書です。100年に一度の大発見の研究発表をされています。医者は儲けるための治療をしてるお話も出てきます。
病気の原因「低酸素」と「低体温」はすべてストレスから。ストレスを避ける事をできないので、それにどう対処するか?・・・話が長くなってしまう!・・・ではまた、
ブログを更新されましたら、できましたら、私のメールアドレスにお知らせ下さると有り難いです。
更新されたら… (りょう)
2011-02-13 15:58:58
管理者がブログを更新され度にメールが届くようにしていただけたら…だそうですが、管理者が携帯から更新された場合は、メールが届くと思いますが、パソコンから更新された場合、メールが届くよう設定するのは難しいと思いますよ。

続・更新されたら… (りょう)
2011-02-13 22:31:38
管理人さんがブログを更新されたらメールで知らせてもらう…ですが、管理人さんがブログに文章を送信するとき、BCC欄にたわださんのメールアドレスを入力(管理人さんがブログの設定変更することが必要)してブログに送信したら更新したことを知らせるメールが届きます。ただ、その内容は管理人さんのブログにアクセスしなくても読むことができるようになります。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。