大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

日調連「調査士法改正検討PT中間報告」

2012-12-20 06:15:07 | 調査士会

日調連の「調査士法改正PT」の「中間報告」が昨日、各会に送られてきました。

大分会では、この「中間報告」を全会員にメールで送るとともに、意見を寄せていただくようにお願いをしました。是非、自分自身の問題として考えてみてください。

正直言って、この「中間報告」を見て、私はキレました。こんなことをやっていてはダメです。

まず、なぜ半年間も、これが公開されてこなかったのでしょう?まったくわけがわかりません。「調査士法改正」というような、全調査士に関わるような問題に関しては、「衆智を結集して」検討を行うべきなのだと思います。

今は、激動の時期です。明治維新前に、長い幕藩体制のもとで特権にあぐらをかいていた「上士」たちが有効に機能しない中で「改革」の力になったのは下層武士や、武士でもない庶民でした。調査士の世界でも同じようなことがあるのだと私は思っています。だから、これまでのように限られた少数の人間で何事かを決めて行こう、という考えは捨てた方がいいのだと思います。「衆智を結集」する、ということこそが、考えるべきことの第一です。具体的に言えば、「中間報告」をまず公表して、それに対する意見を求めて、寄せられた意見によって検討内容を磨き上げて行く、ということをするべきだった、と思います。

そういう検討の過程をたどろうとしない、というのは、内容以前の問題として「決定的にダメ」です。これは基本的な姿勢の問題です。

なぜこうなるのか?・・・それは、内容を見ると納得させられます。「問題意識」というものが、ほぼまったく、と言っていいほどに感じられません。「調査士法改正」を問題にするのであれば、「法を改正しなければならない切実な現実がある」ということなのだと思います。今の法では、現実の問題に的確に対処できない、という社会的事実があるからこそ、その現実を変えるための「法改正」が問題になる、ということであるはずなのです(そういう社会的事実を「立法事実」と言います)。

ところが、そういう問題意識が感じられないのです。だから、「中間報告」を出してから半年間も「内部」での「検討」をした(?)うえで、「検討途中のものです」という限定の注釈をつけてようやく「公開」する、というようなこともできてしまうわけです。

繰り返しますが、こんなことでは、まったくダメです。あまりにも遅く、あまりにも浅く、あまりにも軽い、と言わざるをえません。

・・・さてその上で、私たちはどうして行かなければならないのか?ということを、真剣に考えていかなければなりません。緊急性のある問題には迅速に対応でき、大きな問題にはじっくりと検討を深めていく、ということができるようにしていかなければなりません。それは、閉鎖的にではなく、みんなが考えていかなければならない問題です。


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