大崎市岩出山地域にあるいわでやま水稲採種組合は,面積93.0ha,「ひとめぼれ」,「ゆきむすび」,「みやこがねもち」,「こもちまる」の4品種の水稲種子の生産を行っています。2月8日,来年度の種子生産に備えるため,大崎市岩出山のJAいわでやま本店で「優良種子生産技術研修会」が開催されました。
当組合では,従来からイネばか苗病の採種ほ場の周辺ほ場での発生や,もち種子への異種穀粒(うるち米)混入などの問題がありました。平成27年は,生産工程管理(GAP)の徹底やほ場の団地化などの対策を講じた結果,一部で生産物審査不合格があったものの,契約数量が確保されました。
普及センターでは,来年度の種子生産に向けて,本年度の審査結果をもとに,良質な種子を安定して生産するためのほ場の選定方法やほ場団地化の推進,異品種混入防止のための生産工程管理の実施について説明を行いました。説明終了後,真山地区の組合員は「来年度は収穫・乾燥機械のもち専用化ができる。来年度こそは全種子を合格にしたい」と話していました。
今後も普及センターでは,優良種子の安定生産へ向けた取り組みを支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910