雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

五輪エンブレム決定 ・ 小さな小さな物語 ( 848 )

2016-10-12 15:14:37 | 小さな小さな物語 第十五部
2020東京五輪エンブレムが決定しました。
何かとお騒がせの多い「2020東京五輪」ですが、どうやらこれで、一つのお騒がせは解消しそうです。幸いといいますか、祈る思いといいますか、今のところ、然るべき立場の方からの、非難を受けるような発言はないようですから、どうやら一段落のようです。
今後は、オリンピック・パラリンピックのシンボルマークとして、2020年に向けての活動の中心で私たちの気持ちをまとめて行ってくれることを期待します。

選出されたエンブレムは、「組市松紋」と紹介されていますが、選ばれてみますと、実にすっきりしていて素晴らしいと思います。何よりも、これまでの様々なオリンピックのシンボルマークと比べてみた場合、際立って違ったイメージを感じさせるところが素晴らしいような気がするのです。
最終候補に挙げられていた四作品について、テレビの多くの番組でアンケートをとったり、コメンテーターが意見を述べられたりしていましたが、そのほとんどで、今回選ばれた作品は一位になっていなかったような気がします。ただ、正しくデーターを取ったわけではないのですが、多くの場合、他の三作品では意見が分かれていて、選出された作品に対しては、「すばらしいと思うが、一位かといわれると・・・」といった意見が多かったような気がします。
何だか四つの作品は、1対3に別れていて、選出された作品は別格にされていたような感がありました。
下馬評が、本当にこのような状況であったとすれば、この作品を選出した選考委員会に拍手を送りたいと思います。

作者の野老朝雄(トコロ アサオ)氏についても、多くの報道がなされています。
まず苗字の珍しさが話題になっているようですが、アーティストとして、多くの作品を発表してきている著名な方だそうです。
洋服などの分野でも作品を発表しているそうですが、主たる活躍の舞台は建築関係のようです。作品や構想が取り入れられている施設では、早くもちょっとしたブームが起こりそうな感覚です。
単純な図形を絶妙に組み合わせ、藍色のみを空白と組み合わせて広がりを感じさせてくれるこのエンブレムは、東京五輪のお騒がせを鎮めてくれるような気がしています。

東京五輪はさておき、今年はリオ五輪の年です。こちらも何かとお騒がせがあるようです。
会場建設の遅れが心配されているようですが、会場建設に関してはわが国もごたごたしているのですから、あまり大きなことは言えません。ただ、ブラジルは、ワールドカップを開催した国ですから、何とか間に合わせてくれるでしょう。
他にも、伝染病やテロの問題もあります。それにもまして、ドーピングの問題もまだまだ波紋を広げそうです。わが国でも有力候補選手の不祥事がありましたが、各国でスポーツ団体のあり方や、金銭トラブルは表面化しているものでも少なくなく、懸念されるようなことは遥かに多いように思われます。
スポーツにお金が絡むようになり、それを食い物にする人の数が増えているようです。オリンピックをアマチュアスポーツの祭典だと言ったのはすでに大昔のことですが、たとえプロやプロまがいの選手の戦いの場だとしても、スポーツマンシップは生かされるべきだと思います。また、金銭面や警備の面から、今後オリンピック開催を希望する都市は減っていくこと予想されます。
落ち着いていて、そして静かに繋がりと広がりを示しているように感じられるこのエンブレムが、東京五輪を、可能な限り少ない予算で、金メダルだけがすべてでなく、参加する選手のすべてにとって感銘深い大会になるような運営を誘導してくれることを願っています。

( 2016.04.27 )



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