雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

国際親善 ・ 小さな小さな物語 ( 884 )

2016-10-12 09:47:55 | 小さな小さな物語 第十五部
オリンピックも終盤となり、テレビ観戦の身でもいささか疲れが出てきかけた頃なのですが、そうはさせずとばかりに、卓球は大活躍ですし、女子のレスリングは金メダルラッシュと、嬉しいニュースが続きます。その上、残念ながら日本選手の上位入賞は難しい状態ですが、やはり、陸上のトラック競技は見逃すことが出来ません。
一日中オリンピックの放送ばかり見ているわけではないのですが、ますますチャンネルの選定に悩んでしまいます。

それにしても、今回は卓球の試合を見る機会が多かったのですが、この競技はまさしく格闘技の分野に加えても良いのではないかと思ってしまいました。
これまでも、オリンピックやそれ以外の国際大会の放映を見る機会は何度もあったのですが、見る方に真剣さが足らなかったためか、今回ほど肩が凝ったことはありませんでした。
おそらく、卓球に限らず、多くの競技がこれに負けないだけの激しさやドラマ性を持っているのでしょうね、私が知らないだけで。そして、それらの激しい戦いは、相手を傷つけるのではなく、異質な文化を乗り越えて理解を深める一助になるような気がするのです。

リオ・オリンピックも、いくつかの問題点は指摘されているようですが、ここまでは順調と言えるのではないでしょうか。
そういえば、日本との時差がちょうど十二時間というのも、テレビを見る上でなかなか便利なものです。それと同時に、この国は、わが国の地球の裏側にあるのだと考えると何か不思議な気がします。もっとも、ブラジルの人は、日本が裏側にあると思っているでしょうが。
時差がちょうど半日と言うだけでなく、南半球に位置しますから季節も反対のはずですが、日本の冬とは大分違うようです。どちらが裏か表かはともかく、時差や気候ばかりでなく、言葉も文化も当然違うわけで、それは何もブラジルに限ったことではなく、オリンピックに集まってきている国や地域のすべてが、異質な部分を持っているのだということを、私はなんだか不思議に思いながら競技を見ています。

表裏一体という言葉がありますが、しょせん表と裏が一体になることなどあるはずがありません。
大きく言えば国際関係、小さく言えば近隣住人との関係には、常に一体化することなど出来ない裏と表があるのではないでしょうか。それを乗り越えて一体化することが国際親善であり、豊かな地域社会を生み出すことだというご高説もあります。
まあ、否定することも出来ませんが、彼の国と我が国とは一体化できない物を抱え合っているということを認識した上でこそ、血の通う国際親善が可能であり、対等な国交が発展するように思われます。
東京オリンピックに向けて、多くの異質の国家や地域の人々を迎えるためには、国家首脳だけでなく、国民は国民なりに認識を高める必要があるように思うのです。
もっとも、その前に家庭内の親善を深めることではないかと言われますと、一言も無いのですが。

( 2016.08.19 )
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