雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

感動の連続 ・ 小さな小さな物語 ( 882 )

2016-10-12 10:03:01 | 小さな小さな物語 第十五部
オリンピックを満喫しています。
オリンピックは参加することにこそ意義がある、などと立派な言葉を聞くばかりでなく、自らも口にしたり、恥ずかしげもなく文章にまでしています。
それは、決して間違いではなく、口にしたと言って恥ずべきことでもないと思うのですが、でも、やはり、金メダルを取るということはすばらしいことだと思いますし、どんな色であれメダルを取ってくれることは実にすばらしいことだと思います。そして、そこには必ず感動的なドラマがあり、おそらくは、惜しくもメダルに至らなかった多くの人たちにも、それを越えるようなドラマがあり、感動が秘められていることでしょう。

それにしても、オリンピックは、どうしてこれほどまでに私たちを愛国者にしてくれるのでしょうか。
日の丸の旗がこれほど美しかったのか、もうちょっとリズミカルな方が似合うのではないかなどと文句を言いながらも、君が代のメロディーに聞き入ってしまいます。
そして、どうもこれは、私だけのことではないようで、さらに言えば、わが国だけの現象ではないようです。国民性に差はあるのでしょうが、勝利の瞬間の選手や応援席の反応を見ていると、もしかすると私たちは、この瞬間だけは価値観を共有しているのではないかと思ったりしてしまいます。

それにしても、ドラマチックな戦いが続いています。
その中でも、体操の内村航平選手の個人総合の金メダルには、感動などという言葉ではとても表現しきれないほど衝撃的なものでした。団体の金メダルも、予選の厳しい状況を考えれば、実に見事な逆転勝利だったと思うのですが、個人総合の勝ち方は、ご本人の技術や努力の集積であることは承知しているつもりですが、やはり、神懸かり的なものを感じてしまいました。
すでにこの短い文章だけでも、「ドラマ」という言葉を複数使っていますが、内村選手の勝利の状況を「ドラマ」として描いたとすれば、感動よりも、「そんなにうまく行くはずないだろう」と、白けてしまう可能性があります。

リオ・オリンピックはまだまだ続きます。
まだまだ感動を見せてくれることでしょうし、閉会式では、わが国は次の開催国として紹介されます。
次回開催国のわが国は、都知事が変わったこともあり、計画その他で紆余曲折が増えそうな気配があります。オリンピック競技の熱戦に感動しながらも、このような精神状態を引きずっていると、予算がついつい大盤振る舞いになるのではないかと心配してしまいます。
今回の大会に於いて、ドーピングによる参加云々の問題がありました。交通費を都合することが出来ず、試合直前に現地入りしたチームもありました。難民生活を余儀なくされる人々にほんの少しとはいえ参加の道を開いたことも紹介されていました。
次の東京大会では、立派な会場や、安全対策はとても重要です。心からのおもてなしも必要でしょう。その上で、より幅広い人が参加できるような施策への配慮も、重視してほしいと思います。

( 2016.08.13 )









『コラム』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 金は金色、銀は銀色 ・ 小... | トップ | 三宅選手に拍手 ・ 小さな... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL