雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

金がかかっても仕方がない ・ 小さな小さな物語 ( 856 )

2016-10-12 13:48:49 | 小さな小さな物語 第十五部
某首長の記者会見とやらを聞いていると不愉快になってきます。私が住んでいる所ではないとはいえ、わが国の象徴的な所の首長がこんな状態なのですから、関係ないとはいえ恥ずかしくなってきます。
それにしても、政治資金や選挙などに関する法律は、どうしてどれもこれも抜け道だらけなのでしょうか。
まあ、民主国家とはそういうもので、一つの法律に対して延々と裁判を続けることは珍しいことではないわけですから、民主国家の法解釈というものはそういうものなのかもしれません。

ただ、政治資金の収支を規制する法律などについては全く知らないのですが、報道などで耳にする限りによれば、「訂正して返金します」と言った言い訳をよく聞きます。どう考えても泥棒と同じ行為、言い方が悪ければ詐取だと思われるものでも、訂正して返金すればそれで済むとすれば、いわゆる民間の泥棒などはもっと頭を使う必要があるよな気がします。
もちろん、人間は間違いを犯します。それも同じようなことを何度も何度も間違います。それは事実だと思うのですが、本当の間違いと、悪意に満ちた間違いの差は、ほんの少し常識を持っている人であれば判別できるはずです。そうとはいえ、その「ほんの少しの常識」とはどの程度を指すのかと延々と意見を戦わせるのでしょうね、きっと。

今回のあまりに不様な状態に、辞任を求める声もちらちらと聞こえて来はじめました。
選挙で選出した人を辞任させるのは、首長であれ議員であれ簡単なことではありませんが、「さもしすぎる人物」や「この先責務を果たせると本人以外は思っていないような人物」は、法律の許す限りの手段を持って辞任させるべきです。往々にして、この種の人物は自らを恥じて辞任することはほとんどないのですから。
ただ、気になるのは、「辞任させるのはよいが、再選挙に何十億円もの金がかかる」とか、「今再選挙をすれば、次の選挙が東京オリンピックにぶつかる」などを理由に、辞任に追い込むのに二の足を踏んでいる人もいる、という話も聞こえてきます。冗談じゃないですよ。

再選挙で使う金がたとえムダ金だとしても、こんな主張を選出した選挙民にも責任の一端があるわけですから、五十億円かかろうと百億円かかろうと、負担は甘んじて受けるべきです。それとも、この先もこの首長の指導下で、わが国の中心地の政治が行われていいのでしょうか。
また、四年先のオリンピックのことなど考えるのは全くナンセンスです。今が問題なのですよ。四年先の心配など無用ですし、本当にその時期に選挙を行うことが困難であれば、少し早める方法など簡単に見出せるはずです。
民主政治は手間暇がかかり、金がかかるものなのです。ここで選挙資金を惜しんで、物事をうやむやにしないでほしいものです。

( 2016.05.21 )
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