気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

孫達の戯言にも真の裏がある。

2014-08-28 14:40:10 | 日常

以下の話は、低俗で尾籠な話しだが、結論を先に述べる。この話しは、「お風呂に、小さくても臭い”ウンチ”など浮いてる筈はないのだが、入浴中にそんなことがあった・・と、孫達が当方に云って来たのは本当のことだった。しかし、その戯言には、隠れた裏話しがあるのではないか・・と当方が後でそう推論したことに関する雑談である。詳細は次のとおりだ。

我家に泊まり(8月27日)に来ていた小5の孫と同学年の友達が、一番風呂から出てくるなり二人が、「グランパー!お風呂に小さい“ウンチ”のようなものが浮かんでいたよ。掻き出したけどまだ排水口のところに残っている。”ウンチ”風呂に入らされて嫌な感じ、何で”ウンチ”風呂になっていたの・・きも悪かったよ・・などと、さも当方が作為したような問い質し方をしてきた。

咄嗟に当方は、二人の戯言は冗談で引っ掛け話だろうと直感した。だから、「変なこと云うな!お風呂に”ウンチ”浮いてる訳ないだろう。冗談云うな。ウソつきは泥棒の始まりになるから、いい加減な冗談話は、人の前では云うものではない。」ときつく諭した。二人が怪訝そうな顔をしてそれ以上何も云わず、別の部屋で夏休みの宿題を始めだした。前記のような諭し方をしたものの、当方は、孫達の話しが気になったので、浴場に行ってこっそり、排水口の上蓋を取り下蓋を良く観てみた。

其処には、黒茶褐色をした小さい空豆状の異物があるではないか。手にとって臭いを嗅いだ。なんとそれは紛れもない”ウンチ”だった。問題は、この”ウンチ”どこから来て、何故浮いていたか。爺さんの詮索は以下のとおりだ。察するところ、「入浴時二人のうちのどちらかの肛門に、排便時の片割れが付いていてそれが、じゃれあって入浴中に浮かんだ。だが、二人とも全く気づかずかどちらかが自分の尻から出たような感じもしたが、言い出せずにいる状態で、二人が偶然その異物に気づいた。」のいずれかであろう。

定かでない状況下で、自尊心もることだから、●自分が「やった。悪かった」とは云う筈もなかろう。だから、当方も孫達には、当方が現場検証?して確認し、その結果を基に推理したこと。爺が最初に二人に注意したことは事実と違う点があったこと等問題の「”ウンチ”」風呂に関する話は孫達には一切しなかった。

子供達の日常の戯言にも裏があれば、爺の話にも孫達には話せない裏話があった。とかくこの世の中、身近な話しにも時として、隠れた真の裏話しもあるものだと実感した。

 

 

 

 

 


日記の習慣化とその効用

2014-08-25 12:04:56 | 日常

2度目の定年以降、新潮文庫発行の「マイブック」に毎日1頁、平均字数約250字の日記を書いている。書き始めてからもう14年経っている。よく続いていると自分でもそう思う。

前記の「マイブック」見かけは文庫本そのものだが、中は各頁、日付けと曜日しか書いてないその本人だけの日記用手帳のようなものだ。

最近は、視力の低下で字が書き辛く感ずる時おある。日記のテーマは、・日常生活や家族に関すること・その時々の話題やニュース関連のこと・知友人に関することなど様々である。

日記を書き続ける効用は、当方の場合は次のようなことだ。 

 書くことにより、日々老化進行中の脳の活性化、具体的には何をどう書くか文章作成力の維持、漢字忘れの防止等に役立っていること。書くことが習慣化し、今では一種の楽しみでもあり、かつ元気の証しにもなっていること。自分史としての記録を日々累積出来ること。時には日記に書いた事柄の全部または一部をmy blogに転載できること。などである。

人夫々に、その人にはその人なりの生活信条や生活スタイルがある。当方の場合の生活信条は、「自分らしさを貫き、何事につけ、前向きに生きることであり、生活スタイルは「老人閑居して無為無策にならないような生き方をする」ことだ。

当方の日記は、80歳目前の爺が書く日記なので、新鮮味はなく、老人の暇つぶしのようなものではあるが、当方の気持ちの面では、日々欠かせない生活リズムの一部として完全に定着している。

これは、日常生活における爺のささやかな自慢の一部でもあり、励みでもある。元気である限り、これからも努めて長く書き続けるようにしたいと願っている。

 

 

 

 

 

 


タイトル「余命三ヶ月のウソ」読後所感

2014-08-17 21:29:06 | 自学

最近「余命三ヶ月のウソ」と題する単行本がベスト新書から出版されている。Netでも話題になっているようだ。この本の著者は、慶応大学医学部講師で、放射線治療の専門医・近藤誠氏である。本のタイトルにも記されているとおり、現役の医師が内部告発もどきのような内容の本を何故出版したのか、この余命云々については、以前から当方も大いに関心があるので通読した。

この本は、出だしから、「おや・・」と思うような文調で書かれている。はしがきには、「どこの国でも、医者の余命宣告の多くは、いい加減です。何故なら、余命を云う病気は圧倒的に癌が多いのですが、これほど紛らわしく、人によって病状の進み方が全く違う病気はないからです。・・余命を云う医者が増えているのでしょう。中でも余命三ヶ月が、ブームのように広がっているようです。・・・」とも記されている。

確かに余命三ヶ月などと云われても、患者本人はじめ誰も信じたくはない筈だ。けれども、医者が云うからそうなのだろうと観念するのが、世の中の一般常識になっている。

著者はこのことに関し、「世間には癌は放っておくと、見るみる大きくなり、全身に転移して酷い痛みに呻きながら死に到る。という強い思い込みがあります。だから、癌と云われれば、早く切らねばと思い、余命宣告に震えあがって、命が延びるなら、何でもやります・・と医者に命を預けてしまう。医者の思う壺です。」と述べている。

卑近な例だが、○昨年当方の先輩友人は、大腸癌末期で放置すれば余命三ヶ月と診断され、手術後僅か2ヶ月で急逝した。○逆に、もう随分昔のことだが、当時85歳の亡父は、風邪で入院時肺癌の中期で、余命五ヶ月と診断された。でも、手術をせず、その後95歳まで長生きした。こうした身近な例はよくあることだ。

だから、当方も以前から、余命宣告の信憑性は疑わしいと思ってきた。とは云え、癌の種類及び発症の時期・部位・症状・程度・年齢等により症例も様々だから、時期を限っての余命宣告は、信憑性が低いとは一概に云えないこともよく理解出来る。

著者は「余命宣告の多くはいい加減です」とか「癌は無治療が最高の延命策だ」等と迄云いきって本書で、ご自身の癌治療に関する考え方や症例及び癌患者対する治療意識の啓発を縷々分り易く解説している。

しかし、同医師の主張がどこ迄正しいのかは我々にはよく解らないから、この本の評価の仕方も人様々だろう。でも、当方が最近読んだ本の中では、最も参考になった良書だと思う。      

(同書の発行所:KKベストセラーズ、A 6版、本体価格:686円、187頁)


近くて遠い国との関係改善

2014-08-12 18:33:45 | 時評

「名は体を表す」という言葉は、国家についても当てはまるように思う。国の名前から、その国の現状をそれなりにイメージすることが出来るからである。近年、国際社会における中・韓両国、特に中国の影響力は、国力の向上に伴い次第に顕著になりつつある。

そうした背景事情もあり、両国の対日姿勢は従来以上に頑なで、妥協の余地のない対応を我国に求め続けているようにも思われる。

去る8月10日終了したミヤンマーでのASEAN地域フォーラムの際、日中外相は、約2年振り、日韓外相は、約11ヶ月振りに夫々外相会談をした。このとは、日本の対中韓関係修復の面では一歩前進であろう。

しかし、中国の王外相は「尖閣諸島の領有権問題と安倍総理の靖国参拝問題」、韓国の尹外相は「歴史認識問題と従軍慰安婦問題」の問題を取り上げ、○首脳会談開催のためには、これらの問題について日本側の誠意ある対応が必要であること。○前提条件なしに首脳が相互に胸襟を開いて諸問題解決のための会談を持つべきだ・・。とする日本側の主張に対し、○今はその時期にあらずで、対日関係停滞の非は全て日本側にあること。○要するに日本側が中韓の原則的主張を受け入れることが首脳会談開催の大前提であるとする主張を繰り返し、従来からの外交姿勢にさして変化はなかったようだ。

最近実施(8月9~10日)された産経新聞社とFNN合同の世論調査の中に次のようなデータが紹介されていた。それによると、第2次安倍内閣発足以来一度も開催されていない日中・日韓首脳会談の開催について、「急ぐ必要がある」の回答は夫々54.5%と52.5%で、「急ぐ必要はない」は夫々39.8%、43.6%となっている。

何故「急ぐ必要があるのか、ないのか」その理由が知りたいところだが、その注釈はどこにもなかった。

当方は、この首脳会談については、日本側から宥和を求めるような形で対中対韓関係の改善を求めるべきではない。つまり「急ぐべきでない」との回答に賛成だ。

以下は、対中対韓関係についての「そもそも論」になるが、中国が主張する領土及び靖国問題は、日中共同声明(1972.9.29)に「主権及び領土保全の相互尊重」や「内政に対する相互不干渉」等の原則事項として明記されている問題である。今更中国が固執すべき問題でもない筈だ。特に尖閣諸島問題については、中国側が1970年代後半になり一方的に取り上げだした問題であり、この事についても日本側が譲歩すべき問題ではない筈だ。

又、韓国に対する一切の戦後補償は基本的には日韓基本条約(1965.12.18)で解決済みだし、歴史認識・慰安婦問題についても河野談話(1993.8.4)及び村山談話(1995.8.15)等で謝罪・釈明をしている。なのに最近では、韓国内に留まらず、米国等でも慰安婦問題を反日宣伝に結びつけた運動が展開されつつあると報じられている。これ又大変遺憾なことだ。

以上駄長になったが結論として述べたいことは、以下のようなことだ。

それは、如何に両国が声高に「日本に非のある問題」だと主張し続けても、国際世論は両国の頑な対日姿勢を肯定的に評価するような情勢ではないし、冷え込んだままの対日関係で政治・経済・民間交流の面でマイナス効果を背負うのは日本でなく、むしろ中韓両国であろう。だから、日本は、この近くて遠い国両国とは当面、敢えて待ちの戦略姿勢を貫くべきではないかと思う。

そうすれば、中韓両国の方から対日関係改善の意図や動きが必ず出てくるだろう。何故なら、①我国がこれ迄以上に両国に妥協・譲歩すべき論理的必然性は少ないこと。最近、両国の対日批判論調にも僅かながら変化が出ている状況は、インターネット記事等でも読み取れること。そして何よりも特徴的なことは、両国政府の対日論評がやや意図的にトーンダウンしている等の変化が出始めているからだ。


気持ち通ずるシルバー川柳

2014-08-04 17:47:18 | 終活

公益社団法人全国有料老人ホーム協会なる団体が2001年から、高齢者の日常生活等をテーマにした川柳を募集し、毎年9月15日に優秀作が発表されている。今年もその時期が近づいている。毎年1万人前後の応募があり盛況のようだ.投稿者は殆ど65歳以上の高齢者だとのことである。最近書店には、我々高齢者が一読してみたくなるような川柳句集も置かれている。

 

そんな句集を書店で立ち読みしてとても興味と関心が持てたので、同上協会関係のNetで過去に紹介されている川柳を漁って観た。そのうち、直近2年間の第12回及び第13回分の優秀作を当方なりに選択して5句づつ転載し、最後にこの種の川柳なら傘寿直前の当方でも作れそうだと思い、ない知恵を絞り、初挑戦して詠んだ駄作川柳を書き加えた。

2012年(12回)応募総数は9353件 

           ● 延命は 不要と書いて 医者通い 

        ● おじいちゃん 冥土の土産 どこで買う?  

           ● 指一本 スマホと俺を 使う妻     

          ● 起きたけど 寝るまで特に 用もなし             

           ● 日帰りで 行って見たいな 天国に                                    

2013年(13回)応募総数は96021件    

           ● 表札で 生きる亭主の 三回忌  

       ● あの世では お友達よと 妻がいい   

        ● 物忘れ 昔からだと 負けおしみ    

          ● とも白髪 まっぴらごめんと 妻茶髪  

        ● この動悸 昔は恋で 今病

傘寿前爺の駄作川柳                                            

     ○ピンコロ死 願った俺寝て もう三年    ○傘寿坂 越えて束の間 まさか坂  

     ○見え隠れ しのび寄り来る 使者の影    ○完治無理 そこを何とか 神頼み                     

     ○酔い進み 先逝きどっちか 大舌戦       ○おいお前 口ごもりは 念仏か                                        

  ○逝く友に 来世で再会 約す友            ○もういいよ そろそろ逝くよ こちらから                       

  ○悟ったよ 心無罫疑 逝く準備              ○昔ごと 今更何よと 妻反論   

  ○山男 介護ベットで 這い上がり             ○尊厳死 自署後も続く 透析通い                        

  ○俺よりも 先に逝くなが 爺命令             ○労労の 認知と痴呆 度が進む                             

  ○宣告を 奇跡で消したい 余命観       ○シルバー席 座らぬ俺は 未だ傘寿 

   ○前向きに 生きて逝きたい 終着駅        ○逝く順序 逆こそ同期の 誉れ順                         

  ○まだ早い 傘寿をステップ 米寿越え      ○労労の 介護で悟った 夫婦愛                      

  ○“もう”よりも “まだ”が心の 最良薬         ○孫大変 思い込ませる 詐欺の罠

  ○爺婆が 青春切符で 旅三昧                ○ガラ系って どんな携帯 どんな柄                     

  ○医者嫌い あの爺さんが ドクター通    

高齢者作の川柳は、気持ちの面で、とかく後ろ向き志向の傾向が現れ易いのは、仕方のないことかもしれない。しかし、当方はブログ表題に書いてるように、歳はとってもプラス志向を第一義として生きたいので、川柳作の場合も、自分自身にも励みになるような句も作るようにしたいと思っている。