千葉県市川市の消防設備点検"㈱宮川防災"ブログ「平たい話」

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連結送水管設備

2009年07月22日 | 消防設備について
しばしば「消火栓」と混同されがちな設備ですが…
全く異なる設備であります。
通称「連送」なんて呼ばれていますね。

そもそも違う点はその設備を使う人間が異なります。
基本的に消火栓は一般の方に使用して頂く設備に対して、
連結送水管設備は消防隊専用、となります。

なぜ消防隊専用なのか?は連結送水管設備の構成を
御説明して行く過程でご理解いただけるかと思います。



上の画像が連結送水管設備の「送水口」と呼ばれるものです。
しばしばマンションの入口など屋外で見かけるかと思われます。
この送水口に消防隊が乗ってくる消防車やポンプ車のホースをつなぎ、
圧を掛けて水を送るのです。



こちらが「放水口」と呼ばれるものです。
普段は消防隊のマークがついたBOXに入っています。
先の送水口とは配管で繋がっているのです。



開けた様子です。この大きな蛇口みたいなものが放水口です。
消火栓に比べると大きいサイズ(65A)となります。
普段は放水口はもちろん閉まっています。

1階にある送水口から送られてきた水が配管を伝い放水口へ、
この口に消防隊が持ってきたホースを繋げて放水。消火に当たるのです。
至って構造自体はシンプルなものですよね。


但しこの連結送水管設備ですが法改正により現在は設置から
10年以上経過したものは3年に1度、耐圧試験を実施しなければ
ならないとされております。

10年以上ですとどうしても配管自体の痛みがある事が多数。
屋外配管ならばどこが漏れているのかが一目ですが、残念ながら
地下配管や建物内部に配管が通っているケースも多々あります。

そのため、耐圧試験を実施した際に圧漏れが確認出来た場合、
いざ修理するにも費用が莫大なものとなってしまうのが現状です。


しかし先にも申し上げましたが消防隊さんが使用されるものです。
いざという時に我々の命を守って頂けるよう御理解とご協力が
必要となります…お金の問題なので本当に難しいのですが、
宜しくお願い致します。




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  宮川防災
  TEL/FAX 047-338-0708
  Eメール miya-bousai@infoseek.jp



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