美和の徒然草 miwaing-myway

つれづれなるままに、日暮しパソコンに向かいて、心にうつりゆきよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば‥‥

パラドックスの延長線上にあるもの

2016年10月15日 20時15分26秒 | 日記

先日 北野武監督の「アキレスと亀」という映画をレンタルして観ました。

なかなか面白かったです。

さて、アキレスと亀といえば パラドックスの代名詞といえる例で

パラドックスとは

常識的見解に矛盾するように見える見解、あるいは真理に矛盾するように見えて、実はそうではない説を言いますが

農業や養蜂をしていると パラドックスといいますか、矛盾点によくぶち当たります。

無農薬低農薬ほど好まれる。もちろんです。

しかし 果樹園の樹は人と同じです。

日頃から栄養をとったり体を鍛えていても、どんなに気をつけていても

人は 怪我や病気になったら 薬を塗ったり飲んだりして治療する、

または感染しないように予防接種する、果樹もこれに同じ。

樹勢を安定させるために、また、日当たりや風通しをよくするために

剪定をして 果樹が病気にならないようにします。

ただ それだけではなかな病気は防げません。

柿の主な病気や害虫は 落葉病とうどんこ病 柿のヘタムシです。

特に怖いのは落葉病

これは一度かかると 繰り返し起こってしまう。

落葉病は 柿の色づきはじめる少し前、これから柿が美味しくなるその前の9月10月には葉が一気に落ちてしまいます。

そうなれば 光合成ができず養分が作り出せません。また 木というものは 毛細管現象によって水分を根から吸い上げ葉から蒸散しています

がそれもできず 木は養分水分ともに十分に取り入れることができず 落葉病を繰り返し 早いと数年で枯れていまいます。

枯れるということは つまり木にとっては最期です。

感染しなければ11月12月まで葉は茂り、越冬し新芽を出す養分を充分蓄えてから冬を迎えます。

この落葉病の厄介なことは 伝染してどんどん周りに広がっていくことや、万延してしまうと毎年落葉病を繰り返してしまうことです。

本当に怖い病気です。

また、虫は葉を食い荒らし、害虫が大発生すれば木が丸坊主になることもあります。

私にとっては 果樹は自分の子供というか相棒と同じ、

病気にしても、害虫にしても 痛々しい木の状態で放置はできませんので

どうしても農薬の力を借りています。

農薬はその使用方法や使用量について 国の安全基準があり 大切なのは

その基準内に収めることです。

よくお問い合わせがありますが

当果樹園では 無農薬ではありません。ただ有機農法は取り入れています。

適した時期に適した量で 認可された農薬を基準に従って散布しています。

人も果樹も虫も みーんな大切です。

無農薬は安全です、しかし 無農薬では 農業は成り立たず また収穫することさえ危うくなります。

無農薬だから 農薬代がかからずコストが減り安く作れるというのもまたその逆で 

農薬を減らせばその分 収穫も品質も安定せず

結果として価格は高くなります。高くなれば 売れない。

これがパラドックスだとすると、その延長にあるものは、、、ミツバチ。

果樹の保護とミツバチの保護 つまり農薬散布とみつばちの減少との因果関係

その間で両者にとって より良い方法を日々探り ミツバチに対して影響の少ない農薬の選択など

できる限り実行しています。

 

 

 

 

 

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