アメリカでOT!

日本人のアメリカ作業療法士(Occupational Therapist=OT)による「アメリカでOT!」のススメ

ここ最近のこと、OTの仕事のこと、アメリカOTポジション3種類

2009年03月21日 12時47分02秒 | Weblog
もう何ヶ月もアップしてません。

別のコメントにも書きましたが、毎日の仕事で家に帰ると仕事のこと、OTのことは考えたくないというのが正直なところです。

これは悪魔でブログですが、いい加減なことは書けないので、書く前のリサーチとかしないとならないとなると、なかなか前に進まないのも事実です。

さて、今のヒューストンにある総合病院に勤めて1年半以上経ちました。

OTになってから2年経ちました。

しかし、まだ自分がOTとしての自信がありません。まだまだ知らないことだらけで、こんなんでいいのかな、と不安になることもたまにあります。

これは謙遜しているわけではなく、たまになんとなく思いつきで「OT治療」をしている自分を振り返って「こんなんでいいのか」と思うこともあります。
これって患者さんに失礼ですよね。

やっぱり何の治療をするにも、ちゃんと理由(Rationale)があってそれを実行すべきなんですよね。

でもでも、その中で自信をついたことも多少あります。

思うに、自分がOTをする前に想像していたOTの経験2年間で得れるだろうスキルレベルよりも自分が下のような気がする。

数年でいきなりOTの達人になれるわけないんですよね。

今の仕事は週5日、毎日8時間の仕事なんですが、それに加え週末に近くの小さめな病院でバイトすることになりました。といっても月に週末2−3日間ですが、そうなると週7日間働く週もあり、ちょっときついかな、という不安もあります。

アメリカでOTの仕事では主に三種類のポジションがあります。
1.フルタイム ポジション(いわゆる正社員)福利厚生あります。
2.PRN (これは何かのラテン語の略のようです。要するに必要な時に雇われるスタッフ)福利厚生はありません。
3.Contract(契約社員)Agency、派遣会社から雇われているスタッフ。
派遣会社から福利厚生あります。

私は現在総合病院のフルタイム正社員です。
バイトはPRNとして働きます。
PRN(必要時のセラピスト)といっても、同じところで週40時間、何年も働く場合もよくあります。
実際、私の同僚でPRNがいますが、ここで3年働いています。
彼女は旦那の扶養家族として、福利厚生、保険などは旦那経由で受けているので、
自分の雇用先からの福利厚生は必要ない、というのがその理由。その分、彼女の時給は社員の私より50%ほど多くなってます。

ということでこの3つの中での違いは給与金額です。
おそらくその中では契約社員が一番時給額が高いと思います。
ただ、どれだけの福利厚生が必要か自分で選べるので、それによっては時給金額変わってくると思います。

そうなると、正社員が一番給与的には安くなりますが、健康保険、個人退職年金のほか、免許更新に必要な講習代を払ってくれるなどのベネフィットはあります。

アメリカ、そして、世界が不景気と言われているなか、幸運なことに、医療関係、OTの就職のニーズはたくさんありますので、今のところはOTの将来は明るそうです。
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★最近の自分、OTの仕事について一言

2008年02月06日 09時12分27秒 | OT現場から
このブログの記事を書く時は、いつも気合が入りすぎてしまうのか、かなり長〜く、深〜い内容の記事になってしまい、書き上がるまでにとっても時間がかかってしまう。

そのために、更新が全然できなくなってしまう。
とってもよくないですね、反省しています。

仕事から帰ると、リラックスしたいので、できるだけ仕事のこと、OTのことはあまり考えたくないな、というのも、本音です。

OTの仕事はもちろん好きだし、やりがいを感じながらやっています。

しかし!まだどこかでOTの役割についてよくわかりきっていない自分がいます。

OTになってから1年がちょうど過ぎたところです。

治療しながら「これでいいのかな〜?」って思いながら、やっていることも多い。

自信ってなかなかつかないんだ、ということを実感します。

やっぱり英語っていう環境だから、自信がつくのに時間がかかるのかなとも思っています。

患者さんに対してある程度自信を持った態度で振舞えても、同じユニットのドクター、ナース、ソーシャルワーカー、ケースマネジャーとミーティングで話す時に、不安を感じることが多い。「もしかして、私が勘違いなことしているんじゃないか? それを指摘されちゃうんじゃないか?」っていうのが、頭の後ろの方になんとなくある感じ。

やっぱり「自信」をつけるには、「努力」が必要なんですよね。
仕事以外の時間でも、積極的に勉強しないといけないんだと思う。

まだ色々考えていることはありますが、そうするとまた更新しないで終わってしまうので、今日はこの辺で!
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▼患者さん転倒の重要さ

2007年11月18日 10時27分38秒 | OT現場から

私の職場の病院や、実習先の病院、施設などお年寄りが多いところは、口が酸っぱくなるぐらい「Fall Prevention(転落予防)」を強調します。

お年寄りが入院、医療治療を受ける原因の一つが「転倒」だそうです。

それはお年寄りによくある身体的機能の変化、反射神経の遅れ(筋肉や骨が弱くなる、目が悪くなるなど)でお年寄りが転びやすい、転んだ場合のケガがが大きくなることが多い、ということで、「転倒」を出来るだけ事前に防ごうというのです。

だから病院内とかでは、転ぶ可能性が高い患者さんには、ベッドのアラームをつけたり、自分一人で起きてトイレに行かないように指示します。

新しい患者さんが来た場合は、「Fall Rist Assessment」といって、転倒するリスクがどれだけあるかスコアを出して記録したり、転ぶ可能性の高い患者さんはそれとわかるように専用の腕輪をするなどします。

Fall Preventionのセミナーなどもよく行われます。

私の病院では、患者さんを立たせたり、ベッドから椅子に移動させる時は、「Gait Belt」と呼ばれるベルトを患者さんに腰まわりにつけることになっています。患者さんを持ち上げる時やバランスを崩しそうになった時、セラピストがそのベルトを掴みます。

このように、病院ではFallに対する意識はかなり高いと思われます。

だから、「自分たちの病棟にいる患者さんが転んだ」というニュースが耳に入ってくると、「えー?!誰?」とみんな興味津々。

私は今まで自分の患者さんを移動(Transfer)させる時はかなり慎重に気をつけていたし、自分と一緒にいて患者さんが転んだことがなかったので、正直、「自分の前で患者さんは転ばせない」という自信はありました

しかし!この間、私の患者さんの一人が転んでしまいました!

それも私の目の前で・・・・


その患者さんは椅子の手もたれや、Grab bar(壁にある手すり)などを掴んで私の手助けなしでも自分で立てる人なんですが、この日は手すりに掴まって一度立った後、私がほんの目を離した隙にお尻からストーンと転んでしまいました。

幸い患者さんにケガはなかったし、症状も変わったことがなかったのですが、私も患者さんもかなりびっくり。患者さんは痛みより、自分の能力の低下に動揺してしまい、二人でシュンとなってしまいました。 でも、患者さんは「大丈夫だから、心配しないで。ほんと大丈夫よ」と言ってくれました。

患者さんが転んだ場合、うちの病院でまずしなければならないのが、Vitalのチェック、つまり、血圧、心拍数、酸素濃度のチェック(この患者さんは酸素タンクを使っている人なので)。

その後、担当の看護婦に報告、そして、フロアーのNurse Practionerに報告

そして、一番大事なのは、「Incident Report」といって、転倒した状況の詳細をオンラインシステム(普通は書面で)で記入し報告すること。

レポートの内容はかなり細かくて、患者さんが採っている処方箋薬の名前、転倒を防ぐために事前に取った方法、関わったスタッフの名前とタイトル、そして、起こった時の詳細などなど細かく書きます。

このレポートを書くのは今回初めてだったので、情報収集なども含め1時時間以上かかってしまいました

私の患者さんが転倒したんだ」と聞くと誰もが「誰?誰?」と尋ねてきましたし、人からこのことを聞いた同僚が「あなたの患者さん転んだって?」とやっぱり聞かれたりしました。。

初めてのFall経験で、私もその後もちょっと動揺していました。
レポートを書きながら改めて、ことの重要さを感じたせいもあると思う。

もう少し気をつけていれば転ぶことはなかったと思うと「あの時ああしてれば・・・」という思いはある。

でも、同僚は「仕方がない。気にしない気にしない。私の患者に転倒されたことあるわよ」と励ましてくれた。

この患者さんが転んだ原因を分析しました

後でわかったことなんですが、患者さんは私の治療の前にPhysical Theraistと足の運動をしていて足が疲れて弱っていたこと。
患者さんが肥満に近いサイズだったこと。
患者さんは酸素タンクと尿バッグと使っていて、移動する時にそれらがつってしまって動きにくかったこと(実は患者の車椅子の後ろにあった酸素タンクを近くに移動させようと思って、私が手を伸ばした時に、患者さんは転倒しました)

ちなみにに、患者さんの年齢は65歳ぐらいで、心臓関連の病気、呼吸系の病気、神経痛の病気、などかなりの病歴がありました。しかしながらも、ある程度のADL(Activities of Daily Living:日常生活の活動)はほとんど自分で出来る方です。

私も患者本人も患者自身の能力とその時の状況、設定を踏まえた上で起こりうるあらゆる可能性を計算しきれなかったんだと考えます。でも、やっぱりセラピストである私がもっと注意するべきでした(反省)。

確かにハプニングは予想もしない時に起こることがありますが、やはり避けたいものです。

今回はとても勉強になりました。

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●いろんな発見

2007年10月12日 13時52分44秒 | OT現場から

OTに直接関係ないかもしれませんが、私の職場での最近の経験をちょっと書きます。

病院で勤務をして、今まで聞いたこともなかった病気や治療にたくさん出くわします。

OT学校に入る前は、日本でもアメリカでも医療関係には全くといっていいほど関わりがなかったので、ほんと恥ずかしいくらい病院で知らないことがたくさんあります。

だから、患者さんの方が私よりずっと病気のこと、治療法、薬のことをよく知っていることも多く、たまに冷や汗かきます・・・・

最近の新しい発見は、「Left Ventricular Assist Device=LVAD」という装置です。

 LVADは簡単に説明すると、心臓の血液を送り出す機能(Left Ventricle:左心室)を助けるための機械です。左心室の筋肉が十分な血液を送り出すだけの縮小が不可能な患者さんに使われます。

LVADについての簡単な説明(英語)リンク

このLVADが患者さんの体に埋め込まれるのですが、そのサンプルを見た際、そのサイズが想像以上に大きく、「こんな大きなものが体に入っているの?」とびっくりしました。スティール性で一番大きい部分で幅20センチはあったでしょうか。

このLVADは常にバッテリーでつながって機能するため、患者さんの下っ腹の辺りから出ているケーブル線が大きなコンピューターのような機械に外付け接続されています。

LVAD患者が動き回ったりする場合は、ケーブルをコンピューターからはずし、充電されたポータブル電池2つに接続しますが、この電池がラップトップの充電電池ぐらいの大きさと重さで、それをバッグなどに入れて移動します。(なんだか説明が下手ですみません)

一番皆がビビるのが、コンピューターからポータブル電池に切り替える時。

患者さんの心臓はこの機械のお陰で機能しているようなものなので、こららの機器なしでは、十分な血液が体に送られず大変なことになります。

この患者さんを部屋からセラピー用ジムに連れて行く時に、この切り替え作業をするのですが、2本あるケーブルを決められた手順ではずし、接続します。はずして再接続するまで多少の時間の猶予はあるのですが、すぐ切り替えが完了しない場合、機械のアラームがなり始めるので、これもビビります。

しかし、慣れというのは心強い見方で、私も何回もこれを繰り返しやっていたので、この作業が全然怖くなくなりました。

現在埋め込まれているLVADは数年持つとのことで、その際は新しいものを交換するんだと思います。

やっぱり大変なのが患者さんの家族。

退院する何週間前から患者さんの奥さんが来て、切り替え作業の練習、LVADを付けてシャワーを浴びる練習、外に出かける際は、余分の電池を持つ、緊急用の手動ポンプなどのキットを一緒に持つなど、LVAD専門医から指導を受けました。

予行練習で患者、家族、専門医が、患者の自宅に行き、停電用の電気ジェネレーターなどの設置などの確認も何度かしました。

こんな感じでいろんな新しいことを学んでいます

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★更新できなくてすみません!近況報告

2007年10月06日 10時09分48秒 | Weblog
創設者のちかです。

「アメリカでOT!」の更新がなかなかできなくて申し訳なく思ってます。

現在、自分が新しい現場でのOTとしての毎日仕事をするので精一杯、新しい環境に慣れるに賢明で、なかなか落ち着いて更新することができないでいました。

しかし、私の現在の状況、実際の現場の様子もぜひ知ってほしいので、少しずつですが紹介していくつもりでいますので、よろしくお願いします!

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◆OT国家試験(NBCOT):準備と対策

2007年08月04日 08時05分20秒 | OT学校

OTプログラムを終了した後は、いよいよ国家試験(NBCOT)受験です。
これが受からないと、OTRとして働くことができません(ただ、試験に合格する前で雇用先が決まっている人は、Temporary Licenseを申請、取得し1年間OTRの指導の下で仕事をすることができます。その間に試験に合格する必要があります)。
国家試験はNBCOT(National Board Certification for Occupational Therapist)が全て管理します。

試験日は、日曜日や祝日以外は、自分の選んだ日にいつでもうけることができます。場所も、同じ町でもいくつかオプションがあります。空きがあれば、1週間前でも、試験日予約を入れることもできますが、少なくとも2−3週間に予約を入れておくことをお薦めします。予約を入れても、試験当日より2日前であれば試験日を変更することはできます。

質問は全部で200問
時間制限4時間
4択問題
合格するには、75%の正解率を達成しないとなりません。
ただ、200問のうち、30問は試験的な質問でスコアされません。もちろん、試験中はどの質問がスコアされないかなどはわかりません。つまり、170問のうちの約128問正解しないとならないわけです。
質問はほとんどがシナリオ(ケーススタディといっていろんな状況が想定される)です。その中でどれがBest Answer(より適当な答え)か選ぶことになります。

試験勉強に費やす時間ですが、人によってそれぞれ違いますが、4−6週間準備をすることを勧められています。

国家試験Prepクラスもありますが、必ずしもこれを取れないと受からないというわけではありません。(私は、Prepクラスを取った友達から、配られた資料、Handoutsのコピーをもらいました)。どこから勉強したらいいかわからない、自分一人で勉強するとダレてしまうという人には、クラスを取ることはお勧めです。

多くの人は参考書を使って自分で勉強しているようです。よく使われている参考書をいくつか挙げます(購入、詳細のリンクも付けました)。

National Occupational Therapy Certification Exam Review & Study Guide
電話帳より少し薄いぐらいの参考書です。
中には、主なエリア(小児科、神経学、精神系、保険などなど)がかなり詳しくまとめれています。この本を使っている人は結構います。
ここには、5つの模擬試験問題(各200問)のCDがついてきます。本には、模擬試験の解答とその説明も詳しくのっているところが大変参考になります。
ここの模擬試験はとっても難しいので、ここで合格点を取らなかったとしてもがっかりすることはありません。

Occupational Therapy Examination Review Guide, Third Edition 
4つの模擬試験と解説のみの参考書です。解説はちょっと簡単すぎるような気がしましたし、上の参考書の解説と違うものもありました。

NBCOTのStudy Guide 
オンラインとハードコピーと両方あります。
オンラインで受けれる模擬試験は、1つにつき100問です。
ここのオンライン模擬試験を受けた後スコアは出ますが、回答・解説は全くありません。

<私の経験からの提案>
私や私の周りの友達は、まず参考書についている模擬試験を受けて、その解答や解説を元に必要な勉強をしました。
そして、試験の少し前ぐらいに、感触を確かめるために、NBCOTのオンライン模擬試験を受けました。

質問はほとんど応用問題ですので、教材を読んで勉強するより、模擬試験を出来るだけたくさん受けて、質問の出し方に慣れる方が近道になると思います。そこから自分の弱いエリアもわかってきます。ただ、模擬試験は一回につき4時間ですから、受けた後はかなり疲れます。

まず、模擬試験を受け、回答・解説のReview、それに基づくノート作り、そして、また模擬試験を受けて・・・の繰り返しをしました。試験前近くは、自分が作ったノートを復習する。。。といった感じでした。

<更に注意点>
他のページにも書いたかもしれませんが、NBCOT試験を受験するためには、NBCOTの組織が挙げる条件を満たしていなければなりません。その中に、修士号の卒業資格があること(日本でもアメリカでも)、規定の時間以上のOT実習を受けていること、などがあります。それらに関する必要書類をNBCOT事務所に送付し全てがクリアになってから受験となります。詳しいことをNBCOTのホームページでチェックしてください。
これから試験を受ける方、全力で頑張ってください!!!

(以上の情報は、2006年11月現在のものです)

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ちょっと面倒な雇用前健康診断

2007年07月14日 01時16分20秒 | OT現場から

またまた私事ですが、テキサス州ヒューストンに引越し少しずつですが生活も落ち着いてきまして、つい最近仕事も決まりました!!!

来週月曜日から仕事開始です。
といっても最初の2日間はオリエンテーションと言われ、病院の規則、方針、基本的な流れ、書類作成・管理、感染予防などなどの指導が行われます。

ちなみに、今度の職場は大きな病院のInpatient Rehabilitation Unitです。念のため、ここは病院で手術や治療を受け症状が落ち着いた後に入院しリハビリする病棟です。

ご存知の方も多い思いますが、病院ユニットはだいたいAcuteSubacute, Outpatientという3つに分かれていて、Acuteはいわゆる急患、Outpatientは外来、Subacuteが私が働くユニットに当たります。

自分が実習をしていた時から、私はOutpatientはちょっと物足りない、患者の回転が早いAcuteよりも、Subacuteの方が私に合っていると思っていました。

OT仕事面接では、大抵「あなたはどのセッティングで働くのを希望していますか?」と大抵聞かれます。その際、私は自分の希望を「Subacute」だと話したので、希望通りのユニットでホッとしました。ただ、複数のユニットを兼用して働く所もありますし、勤務ユニットが後で交代する所もあります。

さて、アメリカでは医療関係の仕事に就く場合、雇用前に必ずされるのが健康診断ドラッグテストです。その他「はしか」とか「おたふく」とかの免疫があるかどうかも調べられます。

これは私もOT学校に入る前もそうでしたし、実習をする場合もその前に学校のヘルスクリニックにいって健康診断をしてもらいその記録を実習先に出す必要がありました。

特にTBTuberculosis)テストという結核検査はいつどこかで菌をもらってきているかわからないということで、一度受けたらOKというわけでなく、その度ごとにされるので、結構めんどくさい(これに関してはちょっと説明が長くなります)。

TBテストは、腕に注射をして、2日後に注射したところの赤い斑点の大きさを測るもので、2−3センチと大きなものは「陽性(Positive)」ということになります(もっと細かい大きさの規定はあります)。

日本人だと大抵子供の時にBCG注射を受けているので、TBテストを受けると「陽性」と出る場合が多いのです。ここで「陽性」と出たからといって必ずしも結核を患って危険というわけではないはずのなのですが、実習先、雇用先はそのことを証明を必要とします。

日本の医療システムを知っているお医者さんだったらその説明を書いた手紙を出してくれるのでそれを健康診断記録と一緒に出すこともできます。
場合によっては、肺のレントゲンをとり結核の菌が活発性でないかどうかを証明する必要があります(結核はその菌が体にあっても必ずしもそれが結核としての症状が出るわけではないので)

しかし、私の場合、2年前に一度結核検査を受けた時は「陰性(Negative」と出たのですが、その1年後の検査では「陽性」と出たため、医者の進めで結核菌が活発化する可能性を少なくするINHという薬を9ヶ月毎日飲むという更に面倒な治療をうけました。この薬は肝臓に影響を与える薬なので、その9ヶ月間は基本的にお酒はだめ(たしなむ程度はオーケー)、また、1ヶ月毎にクリニックで問診を受ける必要がありました。

私に言わせると2年前の結核検査でも「陽性」と言われていいほど大きな斑点だったのですが、日本の医療を知っている医者が気を利かせてか記録に「陰性」と書いたのが後になって裏目に出たと私は思っています。しかし、それを説明する証拠はなく、私も迷いましたが今後いちいち説明する面倒を防ぐためにINH治療を受けることにしました。

なので、今後私がTBテストを受けた場合、必ず「陽性」とでるのはわかっているので、あえてTBテストは受けることはありません。ただ、私の中の結核菌が活発になっているかどうかを問診、またはレントゲンで証明する必要だけでてきます。

このことはアメリカの医療関係に関わって体験したことでないと一体なんのことかさっぱりわからないと思いますが、患者と関わる医療関係の仕事で絶対関わってくることなので、こういうことがあるだろうということは覚えておくといいと思います。

さて、話は戻りますが、私も健康診断のたびにいろいろ注射されるのがいやなので、最後に大学のクリニックからもらった予防接種の記録、INH治療の記録をいつも準備して持っていきます。そうすると比較的話が早く、血液検査と尿検査で終わります。こうような健康診断は雇用先(病院)が指定された場所で受けなければなりません。私の場合は、同病院内の社員用クリニックでした。

ドラッグテストは今回は今までの中で一番厳格なやり方(おそらくこれが普通だと思いますが)、看護婦さんがトイレのドアのすぐ外の部屋で待機しており、トイレは言われるまで流してはいけない、尿が入ったカップに封をするしラベルをつける作業、名前、ID番号を看護婦と一緒に確認した上で、その場で同意書の朗読と署名をさせられました。

これで全てパスすれば、無事に雇用、仕事開始となるわけです。

新しい職場での報告はまた今度します!

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テキサスでOT職探し

2007年06月02日 04時51分42秒 | OT現場から

現在、テキサス州で働くため就職活動をしています。

どのように始めるかというと、もちろんインターネットでその地域の病院などのホームページを検索します。インターネットがなかったら職探しがどんなに大変かしれません。

こちらは主な病院や医療施設はホームページを持っています。

そして、大抵その中に「Employment」とか「Career」とかいうボタンがあって、現在募集しているポジションの情報を入手して、そこで申請できますし、Eメールで「○○のポジションに興味があるんですが・・・」と募集なしでも自分を売り込むことも出来ます。これまた便利。

その他の方法として、よくあるのが、Recruit Agency、Employment Agencyという職を斡旋してくれる業者を使う手。私みたいな状況の人(他州に引っ越す人)や、ためしに違う州の病院で働きたいという人、違う環境を試してみたい人用に「Travel Therapist」というポジションがあり、これもこのような業者が紹介、手配してくれます。

通常、一つのポジションでの勤務が13週間。その後、同じ所で更に13週間働くか、他の施設で13週間仕事をするか話し合います。もちろん、Agencyと病院側のもともとの約束はどうなっているかでも変わると思いますが。

このTravel Therapistのポジションは、交通費や光熱費を出す、住むところも提供する、免許申請の手伝い、手数料も払ってくれ、そして、医療保険などの福利厚生もある、という「え?そんなにしてくれて、仕事もくれるの?」と思ってしまいます。

給与(時給)もだいたい相場ぐらいなどで問題はありません。でも、もし住まい手配、家賃支払いは自分でやるという場合は、その分給与から差し引かれないので、時給が少しあがることになります。だから、無料で全て提供するというわけではないのです。自分の見えないところで給与から引かれているわけですから。

でも、家具つきの住まいを提供してくれる、という部分は、その土地に慣れない人には便利だと思います。

私たちは、最初は直接病院にコンタクトを取って職探しをするつもりだったので、アパートはオンラインである程度候補を決め、現地に着いて物件を見てから契約するつもりだったんですが、この手続きで2−3日間、1週間はかかるかもしれないので、その間はホテル住まいになってしまいます。それだったら、Travel Therapistの話も悪くないなあと思います。

あと、OTライセンスは州ごとに管理されているので、事前にこれから引っ越す先の州のお役所に問い合わせ現地のライセンスを取る必要があります。

私は国家試験に受かっているので、それを取り直す必要はありませんが、簡単なテキサス州OT関連規約に関する20問のクイズはオンラインで受け、合格する必要がありました。この申請もオンラインで申し込み、支払いできした。

ということで、また職探しの最中ですが、一つの病院からは申し込みしたすぐ後に電話がかかってきたので、やっぱりテキサスでのOTのニーズはたくさんありそうです。

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ニューヨーク州OTRからテキサス州OTRになる

2007年05月23日 23時17分00秒 | アメリカでOTになる
大変ご無沙汰しています!

私事ですが、この度ニューヨークからテキサス州ヒューストンに引越すことになりました

旦那の就職先がヒューストンに決まったためです。

現在、テキサス州のOTライセンスの手続き(オンラインのちょっとしたテストはありますが、手続きは比較的簡単)、そして、私のヒューストンでの職探ししをしております。
ヒューストンは医療系の病院などの施設が多いところなので、OTの仕事を得るのは難しくないと勝手に鷹をくくっております。

どうなることでしょうか?

私は初めてアメリカに降り立ったのがニューヨーク。
気がつくと住んで15年あまり経っていました。

今ではニューヨークは第二の故郷なので、そこを去るのはちょっと寂しいですが、そろそろここを出てもいいかなあとここ数年思っていたので、これもいい機会かもしれません。

また新しい仕事については後日ご報告します!
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アメリカのOT実習 その3:高齢者専門病院で3ヶ月

2007年05月02日 08時36分29秒 | OT実習

去年の夏に3ヶ月間フルタイムでやった身障実習の様子をお話します。

ニューヨークにある高齢者専門の亜急性(Subacute)・長期性(Long-term)病院&デイ・プログラム(通いリハ)の施設で実習をしました。

スケジュールは12週間、月曜〜金曜、1日8時間労働(もちろんタダ働きでしたが、病院ではボランティア扱いで一日400円ほどのランチ代は出ました)。 

私の担当はSubacute Unitでの仕事、OTの人数は1フロア患者80人のところをOT4−5人でやっていました。Suacuteのフロアは同じ施設に2フロアありました。 私も含め夏の実習生が3人。

私の指導員は他の実習生の指導員と比べ経験も長く厳しめなので最初はビビッていましたが、技術や知識がしっかりあります。ただ、やはり見られるとかなり緊張します。

実習の最初の一言は「あんなに学校で勉強したのに、実習になるとすべて忘れてしまってる!」ということでした。

Manual Muscle Test(筋肉の強さをみるテスト)やRange of Motionのテスト(関節の動きの度合いをみる)などのやり方もいざやるとなるとスコーンと頭から抜けてしまって、もうしどろもどろです。

患者さんが目の前にいて、そして指導官が横にいると、「とにかくスムーズにささっと終わらせなければ・・・」と思うと焦ります。

そして、その後Initial Evaluation (入院時の評価)をその日のうちにまとめ、ゴールを設定したものを提出しなければならないんですが、それまた至難の業です。

査定は、FIM(Functional Independence Measure)を元にした病院独自のフォームを使います。Bed mobility, Toileting, Bathing, Upper body dressing, Lower body dressing, Grooming、Functional transfer, Sitting balance, Standing balance,などの項目があり、それをIndependent, Supervision, Contact guard, Minimum assistance, Moderate Assistance, Maximum Contact guard, Minimum assistance, Moderate Assistance, Maximum Assistance, Dependentのスケールで記録していきます。

OTは、同じ患者さんに毎日30分〜1時間のセラピーをします。大抵はセラピールームに来てもらうか私が連れてきます。場合によっては患者さんのお部屋でやります。(PTも同じ形で提供されます)。

私は最初は1日2人の患者さんを担当していましたが、後半は一日に7−8人の患者さんのOT治療を担当しました。また、新しい患者さんが入って査定を頼まれればやりました。

書類や記録作成となるとやっぱり英語なのでハンディは感じました。自分の能力に自信がない状態で英語を使うとなるとさらにハンディを感じました。ここの病院では毎日の進展を記録する必要はありませんでしたが、1週間ごとにどこまでゴールを達成できているか、現在どの状況か一枚書いたフォームを提出する必要がありました(私のクラスメートの実習先はそれが毎日だったという話も聞きました)。 

実習は、指導官から中間の評価、そして、最終評価をもらい確か85%以上の評価であれば合格です。

私の知っている限りでは、アメリカでの実習は学生を落すための関門というわけではないので、余程のことがなけらばパスできます。基本的な安全注意、患者とのやりとり、プロとしての振る舞い、適切な評価、介入、ゴール設定などなど標準の規定を達しているか見られます。

実習でいくつか違う現場で働きましたが、患者のタイプ、ペースなどここ(Subacute)は私にとって働きやすいところでした。

 

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