mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

「空が青いから白をえらんだのです」 -奈良少年刑務所詩集- 寮 美千子 編 新潮文庫

2017-03-07 18:44:16 | 2017 読書

私は、普段「詩」とは縁の無い生活を送っている。

そんな私が偶々この文庫を読み、詩の持つ力とその魔力を引き出す切っ掛けとなった奈良少年刑務所の担当刑務官、そして悩んだ末講師を引き受けた本書の編者でもあり講師の寮氏に感銘を受けた。

この本の題名はふだんあまりものを言わないA君の「くも」という詩だ(P14)。この詩を朗読したとたん堰を切ったように語り出したという。

「今年でお母さんの七回忌です。お母さんは病院で『つらいことがあったら空を見て。そこにわたしがいるから』と僕に言ってくれました。それが最後のことばでした。お父さんは体の弱いお母さんをいつも殴っていた。僕小さくて何も出来なくて…」

A君がそう言うと、教室の仲間達が手を挙げ、次々語り出しました。中略

自分の詩が、みんなに届き、心を揺さぶったことを感じたAくん。たった1行に込められた思いの深さ、そこからつながる心の輪。「詩」によって開かれた心の扉に、目を見開かれる思いがしました。 本書14~15ページからの引用

本書には57編の詩が掲載されている。月一回で1時間半、8回の授業。

寮氏は”詩の力 場の力”の中で、「人は変われる」と言うことを、信じさせてくれた。人間というものを信じる力をくれた奈良少年刑務所の受刑者たちと先生方に感謝したい(P180)。といっている。


 

 

 

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5 コメント

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Unknown (こころ)
2017-03-23 12:10:38
わぁ~読みたい!

激しく、思いました。
お奨めです (mitumine)
2017-03-23 15:24:18
ネットで探して古書で買い求めました。
感動の一時を過ごすことが出来ました。

切っ掛けは、朝のラジオ放送(NHK)ラジオ深夜便の「朝のことば」にアナウンサーが著者にインタビューしたのを聞いた事でした。

最近、同じ著者で2作目がでたようですが、未読です。
Unknown (こころ)
2017-03-23 15:52:54
またまた厚かましいお願いをします。

読まれてしまい、その中で手放しても良いと思われる本があれば「いただきたいです」

私の選ぶ本とは、大きくかけ離れた本ばかりです。
欲しいです。

「こら、厚かましい!」と叱れてもかまいません。

よろしくお願いいたします。

こころ

「きゃぁ~書いてしまった!」
Unknown (mitumine)
2017-03-24 04:34:27
こころさん、ごめんなさい。

最近、断捨離を敢行したのと、最近のは近所の人にお貸しする事になったのです。
Unknown (こころ)
2017-03-24 22:37:21
そうでしたか。

私の方こそ、厚かましいお願いをしました。

mitumineさんの読まれた本を、探してみます。

ありがとうございます。

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