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2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 9:バンコク・メトロMRTパープルラインに乗ってみた

2016年10月16日 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:バンコク・メトロMRTパープルラインの日本製電車


8:バンコク科学博物館(SCIENCE MUSEUM)からの続き

タイ王国の首都バンコク市内を縦横に結ぶ都市交通網として、高架鉄道のスカイトレインBTSと地下鉄のメトロMRTがある。
スカイトレインBTSとメトロMRTは現在、それぞれ既存路線の延伸と新路線の整備事業が進行中で、このうちメトロMRTはちょうど今年の夏(2016年8月6日)に新路線のパープルラインが正式に開業を果たした。

バンコク・メトロMRTパープルラインはバンコク市内とバンコク都市圏として急速に発展が進む北部のノンタブリー県とを結ぶ路線で、パープルラインの開業によりバンコク市街地と直結されるノンタブリー県の沿線はバンコク郊外の新興住宅地として更なる人口増加と発展が期待されている。

そして、パープルラインが注目されるもう一つのポイントは…
パープルラインで使用される車両をはじめとする鉄道運行システムのインフラ一式の製造建設から運行管理やメンテナンスまでを全て、日本のJR東日本をはじめ東芝や丸紅が参加して合弁で設立した共同事業体が担うという事である。さらにこれらは全て、日本による政府開発援助(ODA)の円借款で賄われる。

まさに“日本がタイに作った日本の鉄道”であるバンコク・メトロMRTパープルラインに、早速僕も乗ってきました!



…だがしかし。
バンコク・メトロMRTパープルラインに乗るのは、今はまだなかなか大変なのだ。
パープルラインのバンコク市街地側始発駅となるタオプーン(Tao Poon)駅は、既存のメトロMRTやスカイトレインBTSの路線とは一切接続していない「孤立駅」状態。
本来なら新路線パープルラインの開業に合わせて既存のバンコク・メトロMRTブルーラインも延伸開業して、タオプーン駅でパープルラインとブルーラインがめでたく接続される事になっていたのだが、そこは万事のんびりとしたお国柄のタイのこと。
大方の予想通り(笑)ブルーラインの延伸工事が大幅に遅延しており、やむを得ずパープルラインのみが先に開業する事態となったのである。
…まぁ、タイではよくあることなんだけど。ちなみにブルーラインの延伸工事は今年中には完了する予定だそうです。焦らず待とう!

という訳で、今のところはバンコク側からパープルラインに乗る為には、ブルーラインの終点バーンスー駅から無料のシャトルバスに乗ってタオプーン駅に向かうことになるが、このシャトルバスの案内表示は全て難解なタイ語のみ!
バーンスー駅前のどこからシャトルバスに乗ればいいのか、どのバスがタオプーン駅行きシャトルバスなのか、タイ語を読み書きできない外国人にはさっぱり解らない。

だが、そこは“微笑みの国”タイ。
駅前にいる人をつかまえて、片言英語と身振り手振りとスマホの画面入力文字を駆使した超絶コミュニケーションで、どうにかシャトルバスに乗ることができた。
わざわざおまわりさんを探して一緒にシャトルバス乗り場を探してくれたおねえさんと、僕がバスに乗るまで見送ってくれたおまわりさん、どうもありがとう!


パープルラインの駅コンコースには、この鉄道が日本のODAでつくられた事を示す看板が掲げられている。
タイ国旗と並んだ日の丸を見ると、タイの人たちの暮らしの役に立つものをつくることができたということが、日本人として何とも嬉しくて誇らしい気分になってくる…

そしてこれが、日本でつくられたバンコク・メトロMRTパープルラインの電車だ!



始発駅で折り返すパープルラインの電車。
前照灯が点灯して、出発準備完了!




車内はこの通り。
パープルラインの名の通り紫色のロングシートの座面が硬いプラスチック製なのが特徴だが、インテリアデザインは日本の「JR東日本の電車」そのものの雰囲気だ。


車端のデッキ部に貼り付けられたメーカーズプレートのステッカー。
J-TREC(総合車両製作所)が開発したステンレス製電車「sustina」のブランドロゴも描かれている。


乗降ドア上には外国人にも分かりやすい英文併記の路線案内表示モニタが設置されている。
…だが、このモニタは故障していて正常な電車の位置を表示していなかったぞ。タイのお客さんが困らないように早くメンテナンスを頼むぞ、我らが日本企業!


パープルラインの沿線風景は、まだ開発の進んでいないのどかな田園や農村風景の中を高架橋で突っ走っていくイメージである。
だが、やがてパープルラインの開業効果でこの風景もビルやマンション、ショッピングモールが立ち並ぶ都市近郊のものに変化していくことだろう。
そしてパープルラインの電車の乗り心地は、まさに日本のJR東日本の東京近郊の電車そのもの!ただ、座席はプラスチック製なのでちょっとお尻が痛くなるけどね(笑)


チャオプラヤ川を渡ると、バンコク都市圏を離れてノンタブリー県に入っていく。




タオプーン(Tao Poon)駅を出てから20km余りの距離を走って、終点のバンパイ運河(Khlong Bang Phai)駅に到着。
パープルラインの終点の周辺には整備工場を併設した巨大な車両基地と、今後バンコクと直結した新興住宅地として変貌を遂げそうな郊外の風景が広がっていた。






バンパイ運河駅に到着したパープルラインの電車は、一旦駅構内から引き揚げ線に出た後、島式ホームの反対側に再入線して折り返しのタオプーン駅行きとなる。

…かくして、まだ完全な態勢が整ったとは言えないものの何とか走り始めたバンコク・メトロMRTパープルライン。
開業直後で、しかも他路線と接続できていないということもあってか乗客数はそれ程多くなく、沿線の開発もまだまだこれからで静かな走り出しとなったイメージではあるが、今後タオプーン駅でのブルーラインとの接続が完了すれば利便性が飛躍的に向上するので、乗客数は大幅に伸びる事が期待できる。
さらに、バンコク・メトロは今後パープルラインのバンコク南部への延伸も計画しているとのことなので、これからバンコク都市圏のエネルギッシュな発展の牽引役となっていきそうなパープルラインの今後に大いに期待したい。

若い力を秘めたこれからの国タイの首都バンコクの経済発展とタイの人々の暮らしの更なる向上に役立つために、
頑張って走れ“日本がタイに作った日本の鉄道”バンコク・メトロMRTパープルライン!


10:線路の上の市場 タイ国鉄マハーチャイ線・メークロン線の旅に続く
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